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新しい自分の感覚を発見。コスチュームジュエリー展@愛知県立美術館

愛知県美術館で開催中のコスチュームジュエリー展へ行ってきました。


コスチュームジュエリーとは、宝石や貴金属を用いず、ガラスや貝、樹脂など多種多様な素材を用いて製作されるジュエリーのことをいいます。

初めてコスチュームジュエリーを製作したデザイナーのポールポワレから、シャネル、スキャパレリなどの作品、ヨーロッパから始まりアメリカにわたり世界中の女性を魅了した数々の作品を歴史を追ってみることができます。

どの作品のうっとりするものばかりなのですが、ここでは個人的に好きだったものを少しご紹介。




リダ・コッポラ
ココ・シャネル

どれもこれもうっとりするものばかりなのですが、特に私が気になったのがこちらのデザイナー。

「リーン・ヴォートラン」(1913~1997)


リーン・ヴォートラン


「ナイトキャップを被った月」リーン・ヴォートラン
「ハートをつかまえて」リーン・ヴォートラン

今回の煌びやかな展覧会において、ちょっと毛色が違う雰囲気ですが、なぜか引きつけられました。
フランスで代々続く金属鋳造職人の家に生まれた方だそうです。
ユーモアと詩的な雰囲気のある作品がとても魅力的です。

どの展覧会でもそうなのですが、これはもう実際にみてもらいたい。

といっても愛知県での開催は終わってしまったところなのですが、まだ栃木、北海道と巡回するようなのでぜひ。


ちなみに、愛知県美術館で同時に開催されていた「加藤孝一展」もよかったです。
地元瀬戸の陶工の家系に生まれ画家を志した加藤孝一(1908-1988)は、北川民次に学んだのち、画業と並行してテラコッタを多く手掛けるようになりました。
コレクター木村定三の旧蔵品を中心に、絵画やガラス絵まで展示してあります。


「ヘアスタイルパリ」

どれもユーモアがあってどこか愛らしさを感じました。

先ほど気になったリーン・ヴォートランも、代々続く家業から派生した作品であったこともあり、国も時代も違うのですが、少し通づるものがあるような気がします。

以前の私ならキラキラしたり、カラフルなものにもっと惹かれていたのですが、最近はなぜかなんと表現したらいいのかわからないのですが、土、素朴?、自然、力強さ、ユーモア、人間味、という感じのものが気になるんだ、と自分自身でもちょっと驚きの1日でした。


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