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バリ島に想いを馳せて飲むのにぴったり♡ジャワ島で生産されているビール「BALI HAI」

日本語コミュニケーションの禁断症状

日本人保育園は満員で入れなかったので、息子くんはローカル向けのインターナショナルスクールに通うことに。時間は、8:00から11:00の3時間。送り迎えの時間を差し引けば、私の時間は1日に2時間ちょい。ちょっと買い物と洗濯、掃除でもしていたら、泡のように儚く消えてしまう。

息子くんは世にいう「魔の2歳児」。体力お化けの息子くんを部屋の中だけで収めておけるわけもない。車で10分先にあるローカル向けのプレイグラウンドを、私は第2の保育園と位置付けて一緒に毎日通った。そこには、私のような仲間が国色豊かに揃っていた。同志のみなさん、どうぞよろしくという気持ちでいっぱい。

通い出してしばらくすると、息子くんと同年代の子どもを連れた日本人親子を出会った。「に、日本人だ!千載一遇のチャンスを逃してなるものか」と、私は恥もへったくれもなく猪突猛進。鼻息が荒く、目が血走っていたかもしれない。日本だったらまずそんなことはないのだけれど、2週間ぶりの日本人との出会いに、いろめき立っていた。

その気持ちをギュッと隠しながら、「こんにちはー」とワントーン高い声をかける。声がうわずった。遊んでいたおもちゃを踏んでちょっと痛い。気にするもんか。だって、和の国の民が目の前にいる。

「あら、こんにちは」と柔らかい笑顔で返してくれた。よっしゃ!チカランでのお友達第一号の誕生の瞬間。早い、まだあいさつしかしていない。

良かったーー!私は砂漠でオアシスの水を手に入れたかのようだった。日本語で意思疎通のできる目の前の彼女が、神々しかった。それほど、日本語で家族以外の誰かと会話をしたかったか、と実感した。

魅惑のワード「バリ島 親子留学」の降臨

お友達第一号の彼女Sさんは、半年前に引っ越してきたというチカランの先輩だった。私はここぞとばかりに、いろんなチカランの生活や子育ての情報を教えてもらい、毎日が潤うことを確信した。あぁ、良かった。現地の人づて情報が何よりの価値がある。

そしてなんとSさんもなんとビールが好きだという。共通点ができると、一気に意気投合が深まる。

「明日香さん、バリ島に行けば、おいしいビールが飲めますよ」

え、なんですって?そこ部分だけ、漫画のキラキラがついているかのように聞こえた。

「バリ島はヒンズー教の島なので、ビールが飲める場所がたくさんあります。私たち親子、ついこの間バリ島へ親子留学をしてきたばかりなんです。」

「OYAKO RYUGAKU」?もう魅惑の香りしかしない。
「親子」と「留学」がセットになることがあるなんて!しかもその経験者が今目の前にいる。おいそれと逃してなるものか。

詳しく聞くと、バリ島にある語学学校では、子どもがいても語学の授業が受けられるように、保育園や幼稚園などと連携をしているという。インターナショナルスクールなので、日本語ではなく、基本は英語とインドネシア語。

もちろん子どもが語学の授業を受けたければ、語学学校の授業を受けることも可能。語学の授業は、英語かインドネシア語。日本語を学習する外国人も受け入れているそうだ。

つまり、私が語学の授業を受けている間、息子くんは保育園で過ごせるということ。しかもその期間は自分で設定ができるという。1週間でも、2週間でも、数ヶ月でも、柔軟にカリキュラムを組んでくれるサービスである。

なんだそりゃ、ひゃっほい!

バリ島にはまだ行ったことがない。でも、インドネシアに赴任する人たちは、こぞってバリ島に行っていることは知っている。世界でも観光地として知られている場所が、楽しくないはずはない。ずっと行ってみたいとは思っていた。しかも、大好きな語学付き。さらに、息子くんも安心に過ごせる場所があるという。

帰宅後、夫に相談もせずに(オイ)、すぐにその語学学校へ問い合わせをした。聞いたら、すぐ行動。私の数少ないビジネススキル。会社員時代にとことん叩き込んでくれた上司の顔がよぎった。

バリ島に想いを馳せて飲むビール「BALI HAI(バリハイ)」

インドネシアでは、赤い星がトレードマークのBintang(ビンタン)と2大巨頭とも言われているビールで、すっきり飲めるラガービールである。白い缶にえんじ色とゴールドの勢い感があるパッケージ。どこぞの野球チームみたいだな、と初めて見た時に思った。

Bintang(ビンタン)がピルスナーなのに対し、こちらは日本のビールと同じ系統のラガービール。日本クオリティのガツンと苦いビールが好きな方にはこちらの方がおすすめ。ただ、パンチ力はそんなに強くはない。比較すると、という程度。スッキリ飲みやすく、ビール感を味わうことができる。

こちらは、日本ビール株式会社が輸入元となり、日本でも買うことが可能。「バリハイ」という名前だけなら、日本でもよくアジアンレストランの名前に使われているので、聞いたことあるかも、という人もいるかも。

製造元のPT. Bali Hai Brewery Indonesiaは、首都ジャカルタの西にある西ジャワ州。1993年から、BALI HAI Premiumの販売がスタート。「バリじゃないんかーい!」と突っ込みたくなる名前だけれど、ジャワ島生まれのビールだ。

とはいえ、「バリ島」の名前を聞いた日に、バリ島に想いを馳せながら飲むビールにはぴったり。だって、ビールの名前に「バリ」がつくビールは、まだほかには知らないのだから。

さぁ、問い合わせの回答を待ちながら、新しい出会いと魅惑たっぷりな情報に、乾杯。


ぷしゅ!



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