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MOROHAのライブに行ってきた【12/15ワンマンライブ大阪】
尊敬する人に勧められて、出会ったMOROHA。
曲を聴いて、そのままハマり、絶対ライブに行かないといけないと思った。
だから、MOROHAのワンマンライブをやってるとき、東京のライブが全部売り切れで、でも、行かなきゃ行けないという使命感のもと、無理にスケジュールを組んで大阪のライブ会場に向かった。
本当に弾劾でスケジュールを組んだため、ライブ当日の前後の日程はほぼ寝ていない。
でも、MOROHAを聞いたときにこの曲。
特に六文銭と革命は、直接あの熱気を目の当たりにしたかった。
ネットを介してだけでも、伝わる鼓動というのか波動なのかを体感したかった。
正直、暑苦しい歌ばかりで、人にすすめるよりも自分の心に残すための音楽だと思っている。一緒に楽しめる歌ではない。ノリに乗るような歌ではない。
でも、MOROHAの歌を聴いていなかった自分には、もう戻れない。
こんなに心をぐちゃぐちゃにして、前へと踏ん張らせてくれる歌はない。
ライブに行った時、一人で大丈夫かと不安になった。
使命感のもと来たが、自分はライブに来てよかったのか心配になった。
私はにわかだ。知ったばっかりで、周りはガチ勢でギターの手をしている人もいた。正直、緊張して吐きそうだった。
さらに、立見席で、平均より低い私には舞台上が見えなかった。
ここまで苦心して、いろいろやって来たのに、前は見えないし、ライブでは孤独を感じた。
でも、ライブ開口一番にアフロさんは言ってくれた。
「恋人、友達と一緒にだけでなく、一人でも来てくれた人にありがとう」
ああ、やっぱすごいな。っと思った。一人一人に向けて、この二人は舞台に上がっているんだ。
それから、私は初めてのライブ体験をした。
私はライブが好きだから、いろんな音楽フェスに行ったこともある。
初めてライブに行ったわけではない。
でも、MOROHAのライブは誰も音楽にのって体を揺らすことはないし、ジャンプしている人なんていない。
誰もが歌を聴いている。舞台上を見て、立っている。
MOROHAの曲を全力で聴いている。どっしりっと自分を支えるために。
UKさんのギター音とアフロさんの声が全身に響きわたる。
それから、自分の生き様を直視させる。
そして、音楽で、またこの今いる場所に引き戻してくる。
隣に立っている人も、同じくMOROHAの歌を聞きに来た同じ人。
この歌を共感しているから、ここにいる人。
負けそうな自分を奮い立たした人。
途中で、涙がこぼれそうになった時に、近くで人がしゃがんだ。
どぎまぎして、びっくりして涙が引っ込んだ。
立見席だと長時間同じ姿勢になることが多いので、ライブで酸欠や貧血など諸々の理由で人が倒れることがある。
でも、他のライブとは違って、どちらかというと感極まって立てなくなった感じがした。
連れの方が肩を持って、会場を出ていった。私も外に出ようかと思った。
アフロさんは言ったが、修行のようなライブだったから。
どんだけ自分が踏ん張っているのか、負けてきた、諦めていたことを思い出させてくれるから。
人生はキラキラで綺麗事ばかりでいられない。
人が羨ましい、妬ましい感情もある。
それでも、諦めらきれない自分がいるのも事実で、この分別できない気持ちをどうしたらいいのか分からないまま生きていた。
でも、MOROHAさんの歌を聴いたら、それでもいいから進めや!!と押し進めてくれる。
改めて、暑苦しい泥臭い歌。
でも、それに共感できた自分が嬉しかった。
止めることができない涙。
ライブでコンタクトレンズを付けなくて、よかった。
絶対、ボロボロ涙を流して、コンタクト無くすから。
舞台上のライトで、私の隣にいる人の顔は見えなかったけど、泣いているのはわかった。
自分の前にいる人も、静かに泣いているのがわかった。
後ろ姿でなんで泣いているのがわかるのが、不思議だった。
けど、確実にわかった。
舞台が見えなかった私の目の前では、舞台に立っている二人がよく見えるようになっていた。
ライブ最初は、アフロさんだけでも見るために前の人の隙間を掻い潜って、ちょっとしゃがみながら見ていたのに。
途中から、ただ自然に立っているだけで、二人がよく見えた。
会場の全体の熱気とすすり泣き
アフロさんと汗だくの顔と、魂から叫ぶ歌声
UKさんの生きたギターの波動が体に響く。
もっと周りの人にもっと感謝して、自分は自分で生き抜いていこう。
そう思えた。
このライブに来れて、よかった。
心から思った。
最初の孤独感なんてなかった。
もう、隣の知らない人に無理やりでも語り合いたかった。
でも、東京行きの深夜バスが迫っているから、ゆっくり余韻に浸ることができなかった。
帰りに見た満月が雲に映し出されて、月の周りが虹色に見えた。
最高の夜だった。
でも、仕事を詰めて、スケジュールをギュウギュウにした弾劾大阪行きで、体調を崩しに崩した。
さらに、21日にMOROHA活動休止のニュースに面食らって、さらに寝込んだ。
でも、またあの二人の歌で直接聴けたことは、自分勝手ながら良かったと思う。
また願うことが許されるなら、二人のライブをまた行きたい。
あの異空間のようなライブにまた行きたい。
もし、次回のライブができたら、前来た時よりも成長したと言える自分で行けるようにしたいと思えた。
MOROHAのアフロさん、UKさんありがとう。
ライブ会場に一緒に参加した人ありがとう。
あの空間にいた人、関わった人ありがとう。
忘れることができない体験と、感情をくれて、ありがとうございます。
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