角野隼斗『気鋭のマエストロと新時代のピアニストが描く魅惑のラフマニノフ!』
はじめに・・・・・
皆さんのレポートがあまりにも素晴らしいので、スゲーとかしか描写できない語彙力がない私はお呼びじゃない(笑)と思いまして、最近レポートを書いておりませんでしたが、今回はどうしても伝えたい(と言うよりも同調してくれる方を求めて・・😅)拙い文章力ではございますが、宜しかったらご覧ください。🙇♀️
1.パガニーニの主題による狂詩曲Op.43
第1変奏のピアノパートの最初の音,『ジャン!!』A(ラ)のユニゾンの力強さ・・・😲
大阪のシンフォニーに引き続き2回目のパガ狂でしたが、
力強さが違うと思いました。そして重厚感がさらに増している。。。
どちらかと言うと軽快なキラキラ音が持ち味の角野さんだが、
今回はちょっと違う。。。少し重厚感が増していると私は思った。
シンフォニーでは最初の待機の際、左足を叩きながらリズムのカウントをしていたが、今回はしなかった。
シンフォニーでは初めてのパガ狂だったこともあり、気合が入っているように見えたが、カルッツでは肩の力がいい感じに抜けて堂々としているように見えました。オケをリードしている余裕さえも感じました。
軽快さ、リズムの端切れの良さは角野さんの十八番なので、
心地よく流れに任せて聴いていました。。。。
14変奏に入ると急にタクトを振る仕草をしだした。シンフォニーでも
確かここからタクトを振るようなジェスチャーになった。
以前指揮者に興味はないと仰っていましたが、私は指揮者もイケるのではと思っている。熟年期の角野さんのタクトを振る姿是非見てみたいものだ。
そして18変奏・・・この音色は角野さんにしか醸し出せない音色だと思う。
繊細なガラス細工のような音色、特許を取って欲しい位だ。
2.ピアノ協奏曲第2番Op.18
<第一楽章>
序章・・pからクレッシェンドでffに近づいていくのだが、8小節目の音色は今まで聴いたことない荒ぶれた力強いffだった。
やるせない怒りのようなものを感じた。
今までの角野さんにはない感情が表現されたようなff・・・
角野さんのラフ2は今回で3回目だが、進化し続けていて思わずニヤケてしまう。
天井から降ってくるようなキラキラ音と重厚な深みのある音色のコントラストが見事だと思った👏👏👏
<第二楽章>
角野さんのキラキラ音の出番です!!とドヤ顔でファンファーレを鳴らしたい位、最高でした。ずっとループして欲しいと思う位、大好きな楽章で飽きずに永遠に聴いていられるとも思っておりました。
<第三楽章>
ノリノリの角野さん、神奈川フィルとの相性も良いのであろう。
圧巻だったのは、最後のグランドフィナーレ(全オケメンと一緒に最高に盛り上がるところ)の手前の休符(フェルマータ)の拍・・・・
一瞬、かがんだのを覚えてますか??🧐背中を丸め足を浮かせ体に近づけた姿を!!!!
私は角野さんがクラシックのコンサートでこのようなパフォーマンスをしたのを見たことなく、目玉が飛び出しそうになりました(これホント)
この後、最大の見せ場が来るぞ!!!ってんのをジェスチャーで表現したのですよ!!!!
私がどうしても伝えたかったは、今まで見せたことのない変貌を遂げ、豊かな表現力を見せつけたこの瞬間!!
以前、ラボで表現方に関して質問した際、クラシックは体を揺らすダイナミックな表現方は宜しくないと仰ってました😅
恐らくショパコンで世界中のピアニストとの出会いが角野さんを変えたのだと思われます🧐
自分の事を異端と思っていたが、世界から見たら正統派だったと・・・本人が憑き物が取れたかのように仰っておりました😁
私はショパコンの前と後では表現方がかなり変わってきていると思っておりましたが、カルッツでのパフォーマンスは殻を破ったような大胆なものでした😲
クラシックとそれ以外と線引きをしていた表現方法が、正真正銘のボーダレスに近づきつつあると思い、嬉しくてニヤケてしまいました😏
第3楽章のCODAでの私の興奮はお分かりになるだろうか。。😆
隣にいた友人を揺さぶりたい衝動に駆られたのを抑えたのが正直なところ・・💦
フィナーレをむかえ、間髪入れずにスタオベしました!!👏👏👏
カーテンコールで戻ってきた角野さんがゆっくり後方の席を見上げられたので、釣られて振り返ったら、観客の皆様ほとんどスタオベしていました!!💕
マスクしているが、皆笑顔だった。。。多分そうだと思う😤
圧巻の風景に私も感動しました👏👏👏
3.アンコール『花は咲く』
そしてアンコール。いつもならすぐ弾きだす角野さんが躊躇している。
何が来るのだろうと思って構えていたら、『花は咲く』だった。
これはヤバいでしょう。。。鼻をすする音が至るところから聞こえて来る。
隣のオッちゃんも泣いている(国際フォーラムのアンコールのショパンのコンチェルトの2楽章でも泣かないオッちゃんが・・・)
ステージ上を見上げると神奈川フィルのオケの皆さんも目を拭っている。
どうしてくれるんだよ!!角野隼斗・・・皆涙腺崩壊しているじゃねえか😭😭
色んな思いが交錯してしまい。。。立てなくなった。。。。
感動し過ぎると人間ってフリーズすると初めて知りました。
その後、何度かカーテンコールで戻ってきてくれて、終演のアナウンスが流れた後も水戸マエストロと一緒にカーテンコールに応じてくれました。
こんな粋なところが角野さんらしいんだよな~と思いながら名残惜しく会場を後にしたのでした。