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古代ローマのチーズを再現してみた! 植物レンネットを使ったチーズ作り
皆さんは古代ローマではどんなチーズ食べていたのか、イメージが付きますか?
先日「ファーム大しまさん」からイチジクを購入したのですが、それを使ってやってみたいことがありました。
イチジク自体を食べるのは初めてで、とても楽しみにしていたのですが、実はこのイチジクの樹液が昔はチーズ作りに使われていたのです。
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今回は、その古代のチーズ作りを再現してみたいと思います。
まず、チーズ作りの基本からお話しましょう。
通常、チーズは牛乳を原料として作られます。生乳を殺菌し、温めた後、乳酸菌を加えて発酵させます。さらに、牛乳を固めるために「レンネット」と呼ばれる酵素を加えて、チーズを作るのが一般的です。
昔は、天然の乳酸菌を使って発酵させていたと言われています。
例えば、「ブルガリアの魔法の杖」という言い伝えがあります。これは、朝露のついた枝で暖かいミルクを混ぜ、その中の天然の乳酸菌や酵母を利用してヨーグルトを作るという方法です。自然に存在する乳酸菌を使って牛乳を発酵させていたことがわかりますね。
しかし、本格的なチーズを作るには、ミルクを固めるための酵素が必要です。
この酵素は「レネット」として知られていますが、もともとは仔牛の胃袋から取られていました。しかし、仔牛をチーズ作りのために殺すのは非効率で、持続可能ではありません。
そこで、古代の人々は植物性のレンネット、つまり植物の酵素を使ってチーズを作る方法を見つけました。その一つがイチジクの樹液でした。
一般的に植物レンネットを使ってチーズを作ると、苦味が出ると言われています。
しかし、どの程度の苦味なのかは実際に作って食べてみないとわかりません。
そこで、実際にイチジクの樹液でチーズを製造してみました。
すると確かにイチジクの樹液で生乳が固まったのです。
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そしてチーズを試食してみたところ、それほど強い苦味ではなく、クラッカーにハスカップのジャムを添えて食べると、苦味はほとんど気にならない程度でした。
おそらく、古代の人々も同じように身近な植物でチーズを作り、その風味を楽しんでいたのでしょう。
その後、もっと美味しいチーズを作るために、人々は仔牛の胃袋からレネットを取るようになったと考えられます。
これによって、苦味のない美味しいチーズが作れるようになり、次第にこの方法が主流となっていき、最終的には微生物を使って酵素を生産する技術が発展し、現代のようなチーズ作りが可能になったのでしょう。
今回のチーズ作りを通して、古代の人々の知恵と工夫が現代の私たちの食卓を支えていることを実感しました。スーパーに行けば、美味しいパンやビール、チーズが簡単に手に入る現代。
しかし、それは多くの人々の長年の努力と試行錯誤の結果であることを忘れてはいけません。古代ローマの王様が現代のスーパーに来たら、その美味しさに驚くことでしょう。
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現代の私たちも忙しい日々の中で、食べ物への感謝の気持ちを持つことはなかなか難しいですが、少し立ち止まって、食卓にある食べ物に込められた努力を感じることが大切ですね。
今回のような植物レンネットを使ったチーズ作りの体験談はネット記事を探しても、なかなか出てきません。
英語で検索しても、「イチジクの樹液でチーズが作れる」という記述はあるのですが、具体的な製法や実際にイチジクを使ったチーズの画像などは出てきませんでした。
なのでイチジクの樹液でチーズが作れるというのは半信半疑だったのですが、これからは堂々と「イチジクの樹液でチーズは作れるよ」と言えますね。