ラストエンペラー 観了
読了の映画版は何というのだろうと調べたら、公式の日本語にはないものの観了という言葉が広く使われていることを知り、こちらのタイトルにしました。
なんという大掛かりな!溥儀の回想からなる映画は、清の滅亡から中華民国の起りを激しく美しく、描かれていました。溥儀という人物は、史上では傀儡皇帝として不名誉な名が知れているのですが、この映画では彼の誇り高さ、「ラストエンペラー」にふさわしい人生、しかしながら眠れる獅子の力は残されていなかった没落の様に圧倒されてしまいました。即位後の乳母との別れ、家庭教師との出会い、妻との出会い。その後も動乱の時代を生き抜く彼の信念は、もう時代に合わない古臭いものだったのでしょう。良くも悪くもその純粋さが日本軍に利用され、満州国が起こり、滅亡していったのかな。図説を片手に、年号を追いました。皇帝が「戦犯・番号・溥儀」という名札をつけるなんて悲しすぎます。けれど、いつまでも皇帝気分が抜けないからでしょうか、一族に牢獄にいながらも世話してもらう様が少し滑稽ではありました。が、人口の何分の一とが処刑されたこの当時、出獄できたのは奇跡ではないのでしょうか。ちょっとまたあとで調べておきます。
世界史的には、満州民族の風習や紫禁城の美しさ、国宝の数々がフィルムを通じてよくわかりました。貴重な資料ですね。これは受験生の頃に観たかった、そんな作品でしたね。中国、紫禁城。是非機会があれば足を運んでみたいです。ところで彼らは終始英語で会話していましたがこれはフィクションですよね?ちょっとまたあとで調べておきます。