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IJTとJCKを比較!ジュエリー市場の違いを知る

「JCKとIJT、どちらに行くべき?」

IJT(国際宝飾展:2025年1月15日-18日開催)に行ってきました!
毎年JCK(ラスベガス)には参加していますが、IJTは今回が初めて。
そこで感じたのは、IJTとJCKでは市場のターゲットやジュエリーの特徴が大きく異なるということ。

アメリカ市場向けとアジア市場向け、それぞれの違いを詳しく比較していきます!


IJTの特徴は?アジア市場に特化した展示会

まずIJTに行って感じたのは、明らかにアジア市場向けの展示が多いということでした。

1. K18・プラチナ製品の多さ


アメリカでは14Kゴールドが主流なのに対し、日本やアジアでは18Kやプラチナのジュエリーが圧倒的に多いのが特徴です。
これは、アジアでは純度の高さや資産価値を重視する文化が根付いているため。特に日本では「K18=高品質」の認識が強く、14Kのジュエリーはほとんど見かけませんでした。

2. Sleeping Beauty ターコイズと赤珊瑚の人気


IJTではSleeping Beauty ターコイズ赤珊瑚(Red Coral)を使ったジュエリーが多く展示されていました。

🔵 Sleeping Beauty ターコイズ

  • アリゾナ州の鉱山が閉山され、希少価値が上昇している。

  • 特に中国・香港市場では投資やコレクター向けの需要が高まっている。

🔴 赤珊瑚(Red Coral)

  • 中国では「富と権力の象徴」とされ、特に日本産の高品質な赤珊瑚が高評価

  • 日本市場でも伝統的に好まれ、数珠や着物用ジュエリーとしての需要がある。

JCKではこうした商品はあまり目立たないため、この違いは明確でした。でも、もしかしたら今年のJCKでは見られる可能性も?楽しみです。


JCKはどんな市場向け?国際性とアメリカ市場の特徴

JCKは北米最大のジュエリー展示会であり、アメリカ市場を中心としながらも、世界中のバイヤーが集まる国際的な展示会です。IJTがアジア市場向けなのに対し、JCKは欧米市場を中心としたグローバルなトレンドを反映しています。

1. JCKの主なターゲット

JCKはラスベガスで開催されることもあり、アメリカ国内のバイヤーが圧倒的に多いですが、ヨーロッパ、中東、アジア、南米のバイヤーやブランドも集まります。(※出典情報は記事の最後にあります)

特に、アメリカ市場向けに買い付けをする業者や欧米のブランドがメインです。

2. JCKの市場向けの特徴

アメリカ市場向け

🟡 14Kゴールドが主流(18Kやプラチナよりも人気)
💎 ダイヤモンドジュエリーが圧倒的に多い
💍 ブライダルジュエリー(婚約指輪・結婚指輪)の割合が大きい
カラーストーンジュエリーも増えているが、ラグジュアリーでトレンド感のあるデザインが人気

ヨーロッパ市場向け
🟡 ヨーロッパのバイヤーは比較的少なめだが、ハイジュエリーやデザイナーズジュエリーの出展はある。
🟡 ミニマルなデザインのジュエリーや、高品質なクラフトマンシップが求められる。

中東市場向け
🟡 24K・22Kのゴールドジュエリーが人気(アメリカ向けとは異なる)。
💎ゴージャスで大ぶりなデザインのジュエリーが好まれる。
🔸エメラルドやルビーなどのカラーストーンの需要が高い

アジア市場向け
🟡アジアのバイヤーも来るが、IJTほどは多くない
🟡18Kやプラチナのジュエリーも一部出展されているが少なめ。
💎中国や香港の業者はダイヤモンドルース(裸石)を買い付ける傾向がある。


IJTとJCKの大きな違いを比較

📍 JCK(ラスベガス)

主なターゲット:アメリカ市場(欧米・中東も含む)
ゴールドの主流:14Kゴールドが圧倒的
ジュエリースタイル:トレンド重視、ラグジュアリー、ブライダルジュエリー
カラーストーン:パライバ・スピネル・サファイア(トレンド重視)
バイヤー層:世界中(特にアメリカ・欧米・中東)

📍 IJT(東京)

主なターゲット:日本・アジア市場
ゴールドの主流:18K・プラチナが主流
ジュエリースタイル:資産価値重視、ボリュームゾーン向け、日本の感性が生かされた繊細で洗練されたデザイン
カラーストーン:赤珊瑚・翡翠・希少石
バイヤー層:日本・中国・香港・東南アジア


どちらが「世界中からバイヤーが集まる展示会」なのか?


🌎 国際性ではJCK


  • アメリカ市場が中心ですが、ヨーロッパ・中東・アジアからのバイヤーも来るので、グローバルな展示会と言えます。

  • 高級ブランドの出展もあり、ジュエリートレンドを発信する場としての役割も大きい。

🛍️ アジア市場向けならIJT


  • IJTは日本国内だけでなく、中国・香港・東南アジアのバイヤーが多く、アジア向けのビジネスをするならIJTが適している


まとめ

「どちらがあなたのビジネスに最適?」

JCKとIJT、それぞれに異なる魅力があります。
アメリカ市場のジュエリートレンドを知りたいなら JCK
アジア市場向けの仕入れをするなら IJT

どちらの展示会が、あなたのターゲット市場に合っていますか?
ぜひ、今後の展示会選びの参考にしてください!

個人的な感想

💡 JCKとは異なる日本のジュエリーの魅力

📌 アメリカ市場のJCKでは「トレンド・実用性・ブライダル」が重視されるが、IJTでは「職人技・美意識・素材の質」が強調される。
📌 日本のジュエリーデザインは「控えめな美しさ・繊細さ・上品さ」に特徴があり、アジア市場の好みに合いやすい。私も好き。『え〜かわいぃ〜」ばっかり発してました😆
📌 新しい技術と伝統が融合したジュエリーが増えている

JCKとはまた違った、日本独自の美意識が反映されたジュエリーが見られるのは、IJTならではの魅力ですね!✨


参考情報・情報源
本記事の内容は、以下の情報源を基に整理しています。

🔹 JCK Las Vegas 公式サイト(展示会概要・出展者情報)
JCK公式サイト

🔹 JCKの過去のトレンドレポート(ジュエリー市場動向・人気素材)
The State of the Jewelry Industry Report
JCK Trends: Bridal Jewelry Market

🔹 アメリカ市場のジュエリー業界レポート
Jewelers of America (JA)(アメリカ市場のジュエリー消費動向)
Rapaport Diamond Report(ダイヤモンド市場の最新トレンド)

🔹 JCKのバイヤーデータ・市場向け分析
(過去の参加者データ・市場向け傾向)
JCKのバイヤー向け資料(2023年度版)
アメリカ市場向けのバイヤーが68%以上
14Kゴールド・ダイヤモンドジュエリー・ブライダルジュエリーが主軸

🔹 過去のJCK参加者・業界関係者の意見
価格と耐久性のバランスから14Kゴールドが主流
ブライダルジュエリーの需要が高い
(エンゲージリング・ウェディングバンド)
ラグジュアリー&トレンド重視のデザインが人気



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