【旅行記】祝!世界遺産!佐渡島訪問記
2024年8月16日。
新潟県上越市からおはようござます。
私がいるのは佐渡汽船の直江津フェリーターミナルです。
東京遠征から稚内への帰り道中で、ちょっくら佐渡島へ寄り道していくことにしました。新潟には旅行で何度か来ていますが、佐渡へ渡るのは初めてです!
いざ佐渡島へ
現在は佐渡空港が休止中のため、島へ行く方法は船しかありません。本州側は新潟と直江津から佐渡汽船の航路があります。
私が佐渡を訪れた8月の繁忙期ベースになりますが、新潟⇄両津がフェリー6往復/日、ジェットフォイル5〜7往復/日。直江津⇄小木がフェリー2往復/日 も就航しており、離島フェリーにしてはかなり充実した本数となっています。スゴイ!
主要航路は新潟⇄両津ですが、ただ往復するだけの野暮な旅程は限界旅人ポリシーに反するため、今回は直江津→小木→両津→新潟と移動しました。
佐渡汽船の切符種別で言うところの「回遊」にあたります。
佐渡島ってどんなところ?
佐渡島は日本海に浮かぶ島で、面積は854.81㎢あります。これは北方領土や沖縄本島を除くと日本で一番大きな離島という扱いになります。島を1周した場合の距離は、なんと約300kmにもおよぶそうです。デカイ。
島全域が佐渡市となっており、ウィキペディア先生によると2024年7月時点の島人口は約46,800人もいるそうです。(ちなみに私が住んでいる稚内市の人口は30,500人です)
アクセスは先述のとおり船のみとなりますが、それなりに充実した本数のフェリーがあるほか、高速船も出ているので離島にしては便利なほうだと思います。
市街地は島中央の平地に集中していて、それを両側から急峻な山岳地帯が挟み込んでいます。右にも左にも山々が見えるのは不思議な感覚です。
まとめると、
4万人が暮らす佐渡島は平野部にある市街地がしっかり栄えていて、交通の便も離島にしては恵まれています。それでいてちょっと市街地を出るだけで風光明媚な名所を訪れることができ、ひとつの島の中にメリハリがある完結した島です。
では、経緯と概要はこの辺にしておいて、私が訪れた佐渡スポットをご紹介していきます。
小木港周辺
直江津から小木港に上陸しました。
フェリーターミナルのすぐ近くには、佐渡名物の「たらい舟」体験ができる船着場があります。
小木の周辺は金の積み出し港や北前船の寄港地として栄えた、歴史ある地区です。宿根木の街並みを見下ろせる展望所からの景色が素敵でした。
また、昔の火山活動で隆起した海岸線は「ジオパーク佐渡」の一旦として独特な風景を魅せてくれます。
佐渡といえば…トキ!
「佐渡島」と聞いた時、読者の皆さまは何を思い浮かべますか?
私は、「朱鷺」が一番に頭に浮かびました。
佐渡に生息するトキは、国の特別天然記念物に指定されている貴重な鳥です。一度野生環境下において絶滅したものの、日本と中国の二カ国の保護活動で徐々に個体数が回復してきている状態です。
佐渡で訪れたトキスポットを2ヶ所ご紹介します。1ヶ所目は「トキの森公園」です。
トキに関する様々な展示があるので、まずはトキの森を訪れることをおすすめします。
2ヶ所目のトキスポットは「トキのテラス」です。高台にある観察用の施設で、運が良ければ野生のトキを見ることができます。
無料で開放されていて、2階部分には望遠鏡などがあります。室内はエアコン完備だったので、真夏の佐渡観光においてオアシスとしての役割も果たしてくれました。
屋上に登りしばらくカメラを構えていると、何やら白い点を発見。……トキかなっ?!
パシャリ。
再びカメラを構えてすぐに、またしても田園地帯を浮遊する白い点を発見。どうせまた鷺詐欺だろうと思いつつ……
パシャリ。
特徴的な嘴と、赤く染まった翼……間違いありません。トキです!
野生のトキをカメラに収めることができて、感無量です。
ただトキのテラスは観察対象との距離がかなりあるので、スマホの望遠程度だとトキなのかサギなのか判別できないかもしれません。カメラをお持ちの方はぜひ、トキチャレンジしてみてください📷
祝!世界遺産登録決定 佐渡金山
2024年の7月、佐渡島随一の観光名所である「佐渡金山」が世界文化遺産に登録されました。めっちゃ最近です。
登録後間もない観光シーズンというだけあって、今めちゃくちゃ佐渡がアツイです。
佐渡金山は島西岸の相川地区にあります。主要港の両津港からは車で40分〜1時間程度です。バスもあります。
佐渡金山の見学コースには「宗太夫坑」と「道遊坑」の2つがあります。2024年8月現在の見学料金は、それぞれの坑道が1000円、両方に入れる共通券が1500円です。
2つのコースには異なった見どころがあるので、初めての方は共通券がおすすめです。
まず宗太夫坑は全体を通してゴツゴツとした素掘りのトンネルを歩く感じで、金山での労働環境を体験することができます。
実際の採掘現場を再現するように、リアルなマネキンさんたちが設置されています。
佐渡金山の主要鉱脈は8本あり、最大深度800mにもなる巨大な坑道の総延長は約400kmにもおよぶそうです。これは東京から名古屋まで行けてしまう距離…北海道なら札幌〜稚内よりも長い距離になります。スゴイ!
◆ ◆ ◆
お次の道遊坑は屋外展示の部分があり、近代化・機械化が進んだ金山の発展を実感することができるコースです。佐渡金山の象徴とも言える「道遊の割戸」が間近で見られるのは道遊坑です。
佐渡名物「ブリカツ丼」
皆さまは「ブリカツ丼」をご存知ですか?
(私も佐渡に行くまで知りませんでした)
ブリカツ丼は、ほぼ通年で水揚げされる佐渡産の天然ブリを使った、島ぐるみで推している名物グルメです。
ブリカツ丼には、素材、分量、調理方法、付け合わせの料理、値段などを細かく定めた一定の基準があります。すべての条件を満たしたお店だけが、佐渡天然ブリカツ丼の名を掲げることができるのです。
私は初日に小木港にある「小木家」さんで食べようと思ったものの、限定30食の壁に敗れておあずけ。日をまたいで「めおと岩ドライブイン」さんでリベンジ達成しました。
実食してみると、ご飯のススム特製あごだし醤油ダレとあっさりとしたブリの身が揚げ物のヘビーさを感じさせず、美味しくペロリと平らげることができました。(一応、ハーフもあります)
(おすすめ)尖閣湾揚島遊園
佐渡金山がある相川地区からほど近い場所に、尖閣湾という場所があります。複雑な断崖が入り組んだ地形をしており、湾を見下ろす高台から景色を一望することができます。
知床の小型観光船をよく知る身としては、あれだけ狭く潮流の激しい入り江で船を崖ギリギリに近づける操船テクニックに脱帽しました。
900円で15〜20分程度のクルージングは、お手軽でアクティビティとしてちょうどいいと思います。いやぁ、想像以上に良かったです。尖閣湾。
ありがとう佐渡島
佐渡島に計2泊して、野生動物、世界遺産、名物グルメ、絶景を満喫しました。
行きとは違う航路(両津〜新潟)にて島を離脱します!
ありがとう佐渡島。
楽しかったです。。。
◆ ◆ ◆
新潟上陸後に少々市内を観光しました。佐渡汽船のターミナル近くにある朱鷺メッセの展望台に登り、地上125mから新潟の町を見渡しました。
また、以前からおすすめが多かった万代バスセンターのカレーもいただきました。まろやかな風味のルーと、大きくカットされた玉ねぎの甘さが最高にマッチしています。
新潟は東京から新幹線で2時間で行けますし、小樽や苫小牧といった北海道へ通じる海の玄関口としての役割もあります。
お米やお酒が美味しくて、海鮮も安くてクオリティが高い。南北に長い県域は地域ごとに見どころ満載で佐渡のような離島もある………新潟はかなりの観光ポテンシャルを秘めている場所だと思いました!
最後に、真夏でも25℃前後をキープする稚内の民として一言。佐渡は今とても盛り上がっていてアツい場所ですが、夏の旅行は、
(おわり)