つれづれ本紹介(3)タティングレースと『カルトローレ』(長野まゆみ)
「最近夢中になっていること」ということで、
興味があちこちに行きがちな自分にとっては絞るのが難しい!と悩みつつ……。
最近ハマっているものの1つは、「タティングレース」です。
タティングレースとは、レース糸を「シャトル」と呼ばれる道具に巻き付け、
小さな結び目を作っていくことで模様に仕上げていくレース編みのことです。
昔から「模様」やさまざまな「色」というものに興味があったので、
きれいな模様のモチーフを、美しい色味の糸で編めるというのは常に目が幸せです……!!
編み始めると、手元に集中することで
普段はとても騒がしい頭の中の喧騒が静まってマインドフルになれます。
なんだか落ち着かなくて眠れないな……という日にも、
ちょっとだけ針を持って手を動かしていれば自然と心が落ち着いてくるので、
忙しい方にこそおすすめの趣味かもしれません。
ただし、編んでいると時間が溶けていくことと、
手芸店に行くと、本当にたくさんの色のきれいな糸が並んでいるので
際限なく欲しくなる!!というのが最近の困りごとです……。
タティングレースにハマってからは、模様を見るとついつい
「これを糸で再現するとしたら……」
「複雑な線でできているなぁ(しみじみ)」
などと考えてしまいます。
何かを好きになると、物を見る目が変わったり、
解像度が上がったりするのが楽しいですよね〜。
そして、タティングレースを編んでいるとふと浮かんでくるのは、
長野まゆみさんの『カルトローレ』の世界。
(好きすぎて保管用を含め2冊持っています……)
書籍名:『カルトローレ』
著者:長野まゆみ
出版社:新潮社
本の中にはタティングレース自体が出てくるわけではないのですが、
砂漠の国で暮らす人々の衣装やさまざまな文様、編み物の設計図や図案室…など、
静かで美しい世界の中で、手芸欲をかきたてられます。
もちろん手芸に興味がなくても、
美味しそうな料理や不思議で独特な文化も魅力的なファンタジーですので、
時間を忘れて本の世界に浸りたい、というときにおすすめです!
(編集部・A)