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挑戦記:一歩ずつ。

「しゃ」「しゃ」
「しゅ」「しゅ」
「しょ」「しょ」

「しゃ」「しゃ」
「しゅ」「しゅ」
「しょ」「しょ」

「しゃ」「しゃ」
「しゅ」「しゅ」
「しょ」「しょ」

「しゃ」「しゃ」
「しゅ」「しゅ」
「しょ」「しょ」

日本語学校のクラスから聞こえてくる、日本語の練習。

19歳くらいの男の子が先生として、教えている。
彼は、2時間くらい離れたところで会社をしていて、
毎日2時間かけてバイクで学校まで来る。
そして、私のグランドハンドリングの授業を受ける。
かなり真面目に。

めっちゃ難しい言葉を頑張って読んでいく。

そして、オフィスで朝ごはんを食べて、彼のクラスが始まる。


彼がこんなに頑張れるのはなんでだろう、と思ったことが何回かある。
その度に、彼の顔を見て、「人からもらった期待」が嬉しい、それに答えたいという気持ちを勝手に感じている。
それで頑張れるみたいな。

真相はわからないので、明日にでも聞いてみる。

期待されるって嬉しいよなあ。
それに応えるような行動ができたらもっと嬉しいよなあ。
それができなくても、頑張るんだけれど。

今朝、私は自分の頑張る方向性ちょっと違かったなと思った。
今、私の誤魔化しや、私の「人に頑張ってるね」と言われたい気持ちが、生徒たちの学習を邪魔しそうになっている。
そういう自分がいるのはわかったから、できるだけ早く情報を生徒まで回す、他関係者にも回す。

よし、今日も行きますか。



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