はじめに
こちらではPriest先生の作品『天涯客』(晋江文学城)に引用されている古典籍についてまとめていきたいと思います。
魔翻訳読書且つ私の知識不足のため見落としているものもあると思います(実際に後で「ああ!見落としてる!」となったものがあります……)が、わかる範囲でまとめました。
対象とした範囲は以下の通りです。
1. 漢詩、宋詞、元曲などの韻文の引用
2. 史書・小説などの散文作品の引用
一方、その由来が古典籍であっても四字熟語などの慣用表現として定着しているものや、習慣・伝承・昔話の類は原則として対象外としました。ただし、自分が気になったものは載せています(曖昧な基準……)。
出典が韻文である場合はなるべく全文を示します(あまりにも長い場合は抜粋します)が、書き下しや私的意訳は天涯客に引用されている部分の理解のために必要な範囲のみとする場合があります。また、原文の引用は簡体字・繁体字・日本で使用される漢字の三種が混在しています。なるべく日本で通用する漢字に改めたかったのですが、出来ていないものもあります(汗)。
なお、ここで示す書き下し文は、諸注釈でほぼ一致している場合は同じ形で書き下していますが、人によって書き下し方が分かれているもの、そもそも書き下し文が見つけられなかったものについては私の解釈で書き下しています。意訳は「私的」と冠した通り、私の思う訳になっています。注釈を参照しているものもありますが、必ずしもそのまま採用していません。天涯客の話の流れを踏まえつつある程度意味を補って訳しているものもあります。原文を曲解したりはしないように努めていますが、そもそも理解が間違っている可能性もあろうかと思います。その点、どうぞご容赦ください。
2024.12.25.追記
天涯客の引用については部分引用に留め、日本の著作権法で許可される範囲に留めているつもりですが、如何せん国が違うので、問題がありましたらご指摘下さい🙇
古典籍の引用については、原文はそもそも著作権が発生する以前のものなのでよいとして、注釈書類等は著作権が生きているものもありますので、引用する場合は著作権法で許可される範囲に留めたいと思います。あまり引用する予定はありませんが……😅
読解のために参照した主な資料・サイトは以下の通りです。
(紙の注釈書籍類は更新に従って随時追加します)
★参考WEBサイト
*古典籍データベース
・日本・漢籍リポジトリ(京都大学人文科学研究所)
https://www.kanripo.org/
・中国・搜韵
https://sou-yun.cn/index.aspx
・中国・漢典詩詞(漢典のサブデータベース)
https://sc.zdic.net/
・中国・读古诗词网
https://dugushici.com/
・中国・全唐詩
http://qts.zww.cn/
・中国・全宋詞
http://qsc.zww.cn/#
・台湾・台灣師大圖書館【寒泉】古典文獻全文檢索資料庫
https://skqs.lib.ntnu.edu.tw/dragon/
・台湾・漢籍全文資料庫計畫 中央研究院
漢籍全文資料庫
・台湾・網路展書讀
http://cls.lib.ntu.edu.tw/
*辞書
・台湾・國家教育研究院 教育部 重編國語辭典修訂本
https://dict.revised.moe.edu.tw/index.jsp
・中国・漢典
https://www.zdic.net/
・日本・北辞郎
https://www.ctrans.org/
*その他
・詩詞世界 碇豊長の詩詞
https://www5a.biglobe.ne.jp/~shici/index.htm
・Web漢文大系
https://kanbun.info/index.html
・『中國古今地名大辭典』データベース
https://shuiren.org/kodaichimei/
★紙の辞書類
・漢語大詞典 縮印版 上海辞書出版社
・大漢和辞典 大修館書店
★紙の注釈書籍類(注釈者五十音順)
・青山宏 『花間集 晩唐・五代の詞のアンソロジー』平凡社東洋文庫
・石川忠久『詩経』新装版中国古典新書(明徳出版社)
・石川忠久『漢詩鑑賞事典』 講談社学術文庫
・宇野直人『漢詩をよむ漢詩の来た道/『詩経』から魏まで』NHK出版
・黒川洋一『李賀詩選』 岩波文庫
・佐藤保『漢詩をよむ 中国のこころのうた 下』NHK出版
・高橋和巳『李商隠 (中国詩人選集15)』岩波書店
・村上哲見『李煜(中国詩人選集16)』岩波書店
・山田勝美『中国名詩鑑賞辞典』角川ソフィア文庫
・吉川幸次郎『詩経国風(中国詩人選集1、2)』岩波書店
★その他
・村上哲見『宋詞の世界: 中国近世の抒情歌曲』大修館書店
以上、敬称略