グリーンブックを見て~仕事はプライドと偏見を捨てること
本年度アカデミー賞作品賞「グリーンブック」を見てきました
(ボタン押す時ファーストディって気づいた!ラッキー!)
品行方正で間違ったことが大嫌いな黒人と陽気でおしゃべり好きな
イタリア人のくすっと笑える
「人種差別問題と見せかけて違う」ロードムービー。
仕事のことで悩んでいる私にはいい薬になったし、最高の
気分転換になりました。
仕事へのプライドは持ち、仲間へのプライドは捨てる
映画の中でドクはすべて一流の価値観を持っています。
そう、彼の言うことはすべて正しい。
だけど、一流過ぎて、プライドとこだわりを持ちすぎて時々見失うのです。
トニーみたいに、「人生を楽しむ」ことを。
プライドはある程度は持たなければならない。
特に仕事へのプライドは持っていたほうがいい。
けれど、仕事仲間の前ではいらない。
ドクはトニーに、自分の間違った態度について
「昨日は悪かった」と謝ります。
あの1回も全人類に謝ったことがないようなドクが素直に。
トニーは笑ってこたえます。「気にすんな」って。
お互い持ちつ持たれず。
この映画は人種差別ってひどい!2度と繰り返さないでおこうね!
っていう映画じゃなくて、
「人生はつらいことも多いけれど、楽しんでいこうよ」
っていう映画なんだと思いました。
仕事もしなきゃならないし、生活もしなきゃならないし、
お金はほしいし。
けど、楽しんでいこうよ。気楽にやっていこうぜ。
そしたら、道は拓けるさ。
自分はおしゃべりだけど話し上手ではない
ところで、この「グリーンブック」。
とにかくイタリア人のトニーはおしゃべりが大好き。
運転しながら、ものを食べながら、タバコを吸いながら
ずっと喋り続けています。
でも、彼は「話し上手」ではない。
頭の回転は早いし、楽しいけれど、話し上手というのは
きっと口数の少ないドクのような人を言うのでしょう。
余計なことは話さず、簡潔に。スタッカートのように音を切って
なめらかにしゃべる。
私の仕事は販売なので、しゃべるのが常です。
けれど私は間違いなくトニータイプでしょう。
「…で?」と言われたり、「結論は?」と散々喋ったあと
言われてしまう。
どうしたら「話し上手」になれる?
たぶん、トニーも私も思うことはたくさんあるんです。
感受性が豊かだから。
だけど、整理するのが下手くそ。
思いが強すぎて、思いついたことを思いついた順にいってしまう。
でも、トニーも私も書くことは好きなんです。
トニーは妻に、何回も手紙を書きます。
最初は誤字脱字だらけのひどいものでしたが、最後は
ドクの校閲なしでステキな手紙を書き上げます。
書くと整理できる。自分が何を思っていて、どうしたいのか。
ああ、なるほど。
だから私も書いているんだな。
すべてに納得がいった「グリーンブック」。
人生で大切にしたい映画がまた増えました。
私はいつも、大切なことは映画に教えてもらっています。