【親展】L・ダミアンのオーバーヘッドにワクワクした方へ―とある競技のススメ―
まるでマンガの世界!オーバーヘッドキック炸裂!!
こんな内容が、少し前にSNSを賑わせました。私はフロンターレサポーターなので目に入りやすかったこともありますが、他チームのサポーターさんも複数人が話題にしていたと記憶しています。
話題になった内容としては、川崎フロンターレに所属するブラジル人選手のレアンドロ・ダミアンが、オーバーヘッドキックからゴールを生んだというものです。
ちなみに「オーバーヘッドキック」を辞書のようなもので調べると、以下のような説明が書いてありました。
とてもアクロバティックな技であることが分かりますね。私はサッカー観戦歴が浅いこともあり、ダミアンがフロンターレに来るまではオーバーヘッドキックをこの目で見たことはありませんでした。
しかしダミアンがフロンターレに加入して以降、複数回に渡り目撃することになります。しかも今シーズンに至っては、記憶が正しければオーバーヘッドから3得点をしています。一体全体、身体能力どないなっとんねん。
その豪快な技はJリーグの中でもかなり目立っていたようで、メディアにも元祖サッカー好きのバイブルに例える形で取沙汰されていました。
メディアでもこのように報道する程です。私のように「まるでマンガみたい......!」と圧倒され、「もっと見たい!」と贅沢なワクワクを覚えた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんなあなたに、本日は朗報をお持ちしました!
サッカー界では稀有な技であるオーバーヘッドキックが、けっこうな頻度で見ることができるスーパーアクロバティックな競技がこの世に存在するのです!
その名も「セパタクロー」。
この競技をご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、セパタクローの名前を出すと「どこかの球団のマスコット?」という、恐らくつば九郎と混同する勢や、「テコンドーの親戚?」という、語感勝負をしてくる勢も現れます。
実際セパタクローがどんな競技かを超ざっくり説明すると、「足でボールを扱うバレーボール」と言えば分かりやすいかもしれません。もしくは「152.4cm(女子は142.4cm)の高さにネットがある蹴鞠」でもイメージが湧きますでしょうか。
そう言うとかなりシンプルですが、足でボールを扱い、なおかつネットが150cm前後の高さにあるとなると、必然的に足を高く上げる必要があり、アクロバティックな動きが増えます。
まだセパタクローを観たことがない方は、ぜひこちらのプレー集をご覧ください。
これはスーパープレー集なのでプレーの中でも派手なものを集めているものになりますが、実際に試合全体を見ていても、オーバーヘッドをはじめ「身体能力どないなっとんねん」案件の、迫力のある超人的なプレーが連発します。
ダミアンのオーバーヘッドにワクワクを禁じ得なかった人たちにとっては、きっと楽しめる競技なのではないでしょうか。私自身もこれだけ言っておいて1度しか観戦に出向いたことがないにわかですが、その1回でも存分に楽しんだだけに、自信をもっておすすめしたいです。
Road to セパタクロー~道はきっとある~
さて、おすすめされたところでどうしたら観に行けるんだと疑問に思われた方もいるでしょう。ご検討をいただきありがとうございます。
こんな言い方をすると関係者の回し者のようですが、純粋に楽しめたのでおすすめしています。ちなみにセパタクローにおける公式大会については、以下のサイトで調べました。
私自身は確かおととしである2019年、自宅から行きやすかった埼玉県和光市で行われたオープン大会に出向きました。しかし上記のサイトを見ただけでは、何時からどんな風に試合が行われて、どの試合をどのように観ればいいのか分かりませんでした。
自分のネットリテラシーはそこそこある方で、ネットの中で欲しい情報に辿り着けないことはあまりないと思っているのですが、マイナー競技らしく大会当日までついぞ詳細がよく分からなかったことを記憶しています。きちんとしたホームページなどが存在していたら本当にすみません。私のググりスキルが足りなかったのかもしれません。
そんなわけで事前の情報収集は諦め、とりあえず適当な時間に現地に出向いて、いくつかの試合を観て帰ってきました。どうやら朝から夕方まで、体育館内で複数のコートに分かれ、平行して試合が行われているようでした。イメージとしては学生の頃のバレーボール大会を思い出させるような雰囲気です。
そんな適当極まりない感じで観戦をしてきたわけですが、初心者はそれで十分に楽しめました。そんな情報じゃ参考にならん!とお叱りを受けるかもしれませんが、とにかくおおらかな気持ちで足を運んでいただければ、セパタクローの魅力に気づくかもしれません。
とは言ったものの、先ほどのページで試合情報を見ると、昨今の情勢も受けて中止や無観客開催、調整中の文字が並び、残念な状況ではありますが......。機会を見つけて、私自身も再度観戦に行きたいと思っています。
ちなみに余談ですが、浦和レッズが運営する会員制のスポーツランドである「レッズランド」でも、サッカーの技術向上を謳ってセパタクロー教室なるものがあるようです。レッズサポーターのみなさまは一度ご確認してみるのはいかがでしょうか。
私自身も割と軽率に色々な競技を観て楽しみますが、サッカーだけでなく他のスポーツも楽しむことは、心の栄養になるなとひしひしと感じています。いつもと違う観戦体験ができることが楽しく、また他を知ることでよりサッカーを楽しく観れることにも繋がっているのだと思います。
というわけで、いつの日かセパタクローを観に行ってみませんか?「一緒に行こうよ」というお誘いも大歓迎です!ふふふ。
ここから先は
OWL magazine 旅とサッカーを紡ぐWeb雑誌
サポーターはあくまでも応援者であり、言ってしまえばサッカー界の脇役といえます。しかしながら、スポーツツーリズムという文脈においては、サポー…
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?