「うしおととら 藤田和日郎」4〜6巻感想
うしおととら 藤田和日郎 小学館/少年サンデーコミックス
※インスタに投稿したものとほぼ同じ内容です。
4~6巻と7巻も少々
第六章「伝承」
第六章「伝承」
潮父こと蒼月紫暮の光覇明宗法力僧としての一面が明らかになる話
「うしおととら」は久しぶりではありますが、もう何週読んだことかという作品なので紫暮ときたら「ぎゃー、紫暮かっこいいー!ぎゃー!!」といきなりフルスロットルで騒ぎ出すのが当然になっていました。
今回初見の長女が、ここから15巻くらまでかけて、「潮パパ」→「実は強い」→「紫暮かっこいい」へと変わっていって、
今になってこんなフレッシュな感想を生で見れるなんて感激でした。
学生時代の本の貸し借り、面白い作品に出会える、紹介できるといったことに加えて、こういう反応も楽しみだったなーと懐かしく思いました。
第七章「ヤツは空にいる」
第七章「ヤツは空にいる」
飛行機と衾(ふすま)の回、これもトラウマエピソード
普段は忘れていても、搭乗時に思い出して「ひええ」となるやつです。
長女も衾は怖いと言っています。
空でいつも以上に逃げ場がなく初期の回ということもあるのかな、トラウマエピソード聞いて回るとこの話の登場回数が多い気がします。
夫もこの話は覚えているとのこと。
潮が北海道へと向かう一か月前に起きた飛行機墜落事故
「こいつは、空にいるんだ」という言葉を遺した機長の娘 檜山勇
当時、至近距離を飛行していた自衛隊 F-15のパイロット 厚沢二尉は機体に巻き付く妖怪の姿を目撃し、墜落の原因はそれであると訴えるが、勇にも世間にも信じられることはなかった。
ちなみに檜山パパと厚沢のおじさんは空自での先輩・後輩でもあり、おじさんと勇も以前からの親しい知り合い。
怪我をおして機体を操縦する厚沢さんが激熱
勇とパパとおじさんに号泣
普通代表みたいな檜山勇が獣の槍で一緒に立ち向かうところが好き
のちに勇がいう「飛行機で助けられたときにほとんど好きになっちゃった」が本当にそれ
「ほとんど」がポイントだよね
客観だろうが主観だろうが100%惚れてるだろうという状況なんだけど、
パパとかおじさんにひどいこと言っちゃってごめんなさいとか飛行機墜落するとかそれどころじゃないことが多すぎるもの
「ほとんど」を前置きして言い切らないところが好き
後にあらゆるシーン、あらゆるキャラクターで響くことになる「ほとんど好きになっちゃった」です。
そして、おじさんが余裕で年下になっていることに呆然
第八章「法力外道」
第八章「法力外道」
破戒僧 凶羅(兄)と僧上 和羅(弟)登場
凶羅、うしとら最大の萌えキャラだと思っています。
もっともリアルに遭遇したら全力で俯いて、お目目合わせられませんし、
初回登場のこの時は「ふーん、狂犬系キャラかあ」くらいの感想。
凶羅との戦いの中で潮が獣の槍の声を聞く
和羅もお役目様の言うことは素直にきく、この話の最後で「光覇明宗 蒼月潮に手出し無用」とのお達しがでる。
第九章「風狂い」
第九章「風狂い」
潮、旅費の120万円紛失
かまいたち登場
潮がいいやつすぎて泣ける
工事のおじちゃんに泣ける
十郎の最期に号泣
雷信とかがり大好き
この後で出てくる関守日輪も大好きなんだけど、なんだけど「十郎のことほじくりかえすのやめてもらえますぅ!?ムキー!!」となりました。
第十章「童のいる家」
第十章「童のいる家」
妖を見ることができる白い髪の女 鷹取小夜とオマモリサマ登場
小夜と潮の初遭遇が山の温泉
青くなったり赤くなったりと裸に対しての反応が見られる稀有な回
獣の槍で結界を破ると中のオマモリサマが消し飛んでしまうと聞き、躊躇う潮と結界の前に立ちふさがる小夜
とらが身を挺してオマモリサマを守ることで結界は破られた。
第十一章「一撃の鏡」
第十一章「一撃の鏡」
真由子のお父さんが珍しくまともなデザインの文鎮を入手したことから始まる
真由子と麻子の災難回
雲外鏡 登場の回
真由子の全裸に一切動揺なしで安堵100%の潮、どんなにモテても鼻につかないのはこういうところ
かがりが雲外鏡からとらの話を聞く
第十二章「遠野妖怪戦道行」
第十二章「遠野妖怪戦道行」
一鬼、河童、東の長登場
雷信とかがりの元を旅立った潮ととらに次々と襲い掛かってくる妖怪たち
オマモリサマの仲介や森で助けたおじいちゃんの正体が長だったということもあり、潮はマヨヒガに招かれ、長から白面のものと母 須磨子のことを聞く。
遠野妖怪代表として一鬼がとらと戦い、とらが勝利したことにより、
遠野の全妖は蒼月潮に手出し無用と決定された。
長の天狗姿かっこいい
潮がマヨヒガから持って帰るのが「おにぎり」というのが最高
フライングで勇ちゃんの名言「ほとんど好きになっちゃった」が長の上に見える。
一鬼は潮に対して今回ほとんど感想なしだろうけど、とらに対しては「なんで俺を殺さなかったんだ」がぐるぐるだよね。
ほとんど好きにはなってないだろうけど、そのうち好きになっちゃうよ。
圧倒的不利というか死ぬこと確定なのに味方してくれる雷信とかがりがいいやつすぎて大好き
だから後にこの二人が、知らないやつを見る目を向けてくるところで読み手の私の心が折れる
白面の御方のそういうところが恐ろしい
◆
このころはまだ短くまとめようと気がありました。今になってみれば削った部分削らなければよかったなと後悔しています。