純国産の私が、初めて外資系企業でインターンをして感じたことを取り留めもなく。
はじめに
みなさんこんにちは。asukaです。今回は、先日私が参加してみたとある外資系企業での1ヶ月間の長期インターンシップについてのお話です。色々とみなさんにご紹介したいことがありますが、守秘義務違反にならないように、「どのような業務をしてきたのか」といった内容ではなく、「私がどう感じたか」という内面的なお話をしようと思います。具体的な業務や専門知識について感じたことも非常にたくさんありましたが、今回はもっと抽象的な事柄に関する、私の心情を書いていこうと思います。ですので脈絡もなく、冗長なものになるかもしれません。まあ今回はそのようなものか、というくらいの気楽な心持ちで読んでいただけたら嬉しいです。また、あくまで一個人の意見であるということだけお断りしておきます・・・「ここは違うだろ!」みたいな部分がありましても、一学生が現段階で思っていることですので、温かく見守っていただければと思います。
インターンの概略
「はじめに」でも記載したように、私がその企業で何をしてきたのかについての明言は避けようと思います。文字通りざっくり、という形にはなりますが、私は「多様なバックグラウンドを持つ人々と、英語でコミュニケーションをとりながら仕事をする」ということをしました。業界や規模感などはみなさんのご想像にお任せします。
・・・「ざっくり」という言葉がこれほど似合う表現もそうそう見かけないですね。ほとんど中身のない紹介になってしまいました・・・🙏
ともかく、「学生が初めて社会でフルタイム勤務をしてきたんだな、しかも英語の環境で」という認識だけしていただければ、と思います。
気づいたこと①英語
まずは英語についてです。こちらの記事でも紹介しましたように、私は直接の海外経験がない分、アプリや資格での勉強、国内での外国人交流等で語学力を磨いてきました。
曲がりなりにも半年ほど継続していたこともあり、
スピーキングはまだまだだけど、リスニングについてはなんとかなりそう。リスニングは受験の時からやっていたし、
受動的な分大枠は把握しやすいだろう
という気持ちで東京に降り立ちました。インターン開始前夜の東京駅でのことです。結論から言うと、全くの逆でした。正確には、
スピーキングは未熟でもなんとか理解自体はしてもらえる。
だがリスニングでは相手の発話内容が、現段階ではすぐに理解できない
といったところでしたね。やはり現実は思った通りの結果になることは珍しいのですかね、、、
まずスピーキングについてですが、
「伝えよう」と言う意思があれば、
下手でも身振り手振りを駆使して伝えることができるものだ
と言うことに気づけました。今振り返っても、私のスピーキングは発音、語彙、文法、敬語などどれをとっても未熟なものでした。それでも社員の方はしっかり聞いて理解しようとしてくださいましたし、実際に私の言いたいことが伝わっていたように感じます。「日本人は完璧な表現を目指すあまりに会話すること自体に億劫になる。不完全な英語でも十分伝わる」と言うことは書籍や他の人の話などから、頭でなんとなく理解していましたが、実際に英語の環境に飛び出してみて、体感することで真に理解することができたと感じています。
夕方になると頭の回転が遅くなり、本当に英語が出てこなくなりました。初めのうちはフルタイムに慣れるのに苦戦しまして・・・。出てくるワードが本当に小中学生のそれ、みたいな状況になっても、なんとか意思疎通ができた経験は、私に大きな勇気をもたらしました。
こんな単純な語彙・文法でも伝わるものは伝わるんだな
帰国子女の方と比べると劣等感を感じることも多いけれども、
自分の英語が拙いのは周知の事実だし、今更隠したって意味ない。
純国産らしく開き直って英語使ってやろう。
誰よりもこの機会で成長してやろう
むしろハンディがありながらも異国の言葉を学んで使おうとしている自分
頑張ってるよ、偉い偉い
みたいなマインドになったことは自分でも驚いています。
自分の思いをうまく伝えられない環境下でも、挫折してしまうのではなく、むしろ積極的に交流を図ろうとしているマインドが潜在的に眠っていた
これは非常に良い気づきでした。
ただ、全てがうまくいったわけではありません。苦い経験も当然してきました。むしろ苦い経験ばかりでした。先ほども述べたように、いける!と思っていたリスニングで大きく苦戦しました。最後までここはアジャストしきれなかったな、と感じています。と言うのも、「普段聞き慣れた英語と、実際の現場で使われる英語では全く音が違って聞こえた」ためです。もちろん、私もこのインターンが始まる前からそれは認識していました。国内でも英語が喋れる機会に参加していたためです。だからこそ外国人と直に話すことで耳を慣らしていたつもりでしたが、それでも苦戦してしまいました。苦戦した要因としては、①速さ、②訛り、③オンライン、④専門性、の4つなのかな、と思います。
まず速さについてですが、想像以上だった、というのが率直な感想です。どこで息継ぎしてるの?というレベルでどんどんと発音することがスタンダードなのでしょう。矢継ぎ早に音と情報が届けられるために、「聞きながら全体を徐々に把握し、過去の発言の内容を理解する」と言ういつものパターンがなかなか通用しませんでした。
次に訛りです。これが最大の要因ではないかと個人的には考えています。今回のインターンでは本当に多様な出身国を持つ社員の方と交流しました。ネイティブと言われるアメリカやイギリスはもちろんのこと、インドやシンガポール、中央アジアやオセアニア出身の方まで・・・といった具合です。そうなりますと、やはりネイティブ以外の地域の英語には大変苦戦しました。普段勉強に使用しているのは、あくまでも教材用の英語です。当然ネイティブ(特にアメリカ人)が、サービス用に丁寧に正しく発音したものです。だからこそ、それ以外の地域の英語のリスニングは初見、と言うような状況でしたので、見事に粉砕しました。。。客観的に考えると日本人の英語、つまりジャングリッシュも立派な「方言」であるわけで。他の地域の人からすると相当違和感があるものなのでしょうね。そんな極東のジャングリッシュ使いの私の話を、嫌な顔せず聞いてくださった社員の方には感謝しかありません、、、
次の障壁はオンライン環境です。しっかり出社していた私ですが、海外のチームと話をしたりオンラインミーティングに参加したりする機会もありました。その際、「オンラインだとこんなにもノイズが入り、聞きにくくなるものなのか」と実感しました。普段使い慣れた日本語でのオンラインミーティングにはなかった感覚でした。極端な話ですが、オンラインでネイティブの英語を聞くのと、対面でインド人の英語をじっくり聞くのでは後者の方が聞きやすいな、と感じてしまうほどでした。ですが、ちゃんと希望も見出してきました(笑)。オンラインだと字幕機能を使うことができるのです!初めて使用してみましたが、字幕の精度は十分に実用レベルにあるな、と感じられるものでした。自身の成長機会とトレードオフにはなるのであまり使いたくはないですが、、技術の進歩も体感することができました。
最後は専門性について軽く述べます。ビジネスの世界では、業界の専門知識というものを使うものです。その下地がない状態ですと、たとえ聞き取れたとしても理解することができない、という点も苦戦した一つの要因でした。まさに「英語を日本語に翻訳はできたが、その日本語がわからない」という状態でしょうか。ただ、これは裏を返すと「専門知識、その背景が理解できれば、英語が理解しやすくなる」ということではないかな、とも感じました。今この人はこの領域について話している、ということが文脈や背景レベルで理解できてさえいれば、多少音が聞き取れなくてもすぐにキャッチアップできるのだろうな、とも感じました。
このリスニングの部分が、今回のインターンで最も辛酸をなめたところでした。大勢の社員の方と雑談をしている際に、
誰かが英語で言ったジョークに他の皆さんは笑っているが、
自分は内容も音も理解できなかったために、
ただ愛想笑いをするしかない・・・
そのようなシーンが多々ありました。悔しい感情を、その愛想笑いの裏に隠していたことは言うまでもありません。「自分はまだまだだな。もっと能力を伸ばして、もっと交流できるようになりたい」そう強く思いました。
ダラダラと書いてしまいましたが、英語に関しては良い収穫も悪い収穫もありました。また、これらの気づきは英語の環境に染まらないと決して収穫できなかったはずです。その意味ではとても貴重なものでした。
気づいたこと②人生
次に人生観、みたいなところでの発見・再認識について話していきます。本当に抽象的なので、支離滅裂な体裁になってしまうかもしれませんが、日記感覚で読んでいただけたら、と思います。先に何を感じたのかということについてお話しすると、
①働くことは大きな責任を果たすこと、②学生時代の尊さ
の2点ですかね。まあ完全に二つに分けることができるというものではなく、働くことは大変だから、学生時代は尊いな、みたいな繋がりでしょうか。
まず、働くことには大きな責任を果たすことである、と感じた経緯についてお話しします。これは多くの社会人の方に共感していただけるのではないでしょうか。私は平日のフルタイム勤務を始めて経験しました。とはいえ、定時にはしっかりあがれますし、業務時間中に社員の方とお話しする時間を結構設けさせてもらいましたから、本当の意味でのフルタイム勤務というわけではありません。しかしそれでも、夕方には疲れている、みたいな感覚がありました。学生の生活リズムとのギャップが大きいから、というもの大きな要因でしょうが、これに加えて「実際のタスクをこなし、責任を果たすことにコミットした」反動のようなものであるとも感じています。
家に帰ったら、疲れててご飯とお風呂と洗濯で限界・・・
みたいな状況がしばらくの間続いていましたね。流石に終盤には適応できるようになりましたが(笑)。ですが、正社員として本当の労働をしている方はこれを一層感じていらっしゃると思います。学生インターンとは違い、納期もありますし、社会に対してより大きな責任を持っているためです。働くということは他者に対して価値を提供することであり、それには当然責任が伴います。これまで学生として、せいぜい自分や家族くらいにしか責任を持たずに生きていた自分にとってはかなり大きな気づきでした。その中で、子供の送迎や食事の準備もこなしているというのですから本当に頭が上がりません。
私の両親も忙しい中で面倒見ていてくれたんだな・・・
夕食の準備をしながら、ふとそのようなことを考えていました。働きながら私を育ててくれた両親の偉大さを実感した瞬間でした。ただ、社会に対してマイナスな感情を抱いただけではありません。責任の大きさは大変なものであると同時に、達成感ややりがいをもたらすものであるということも学びました。社員の方々からは、自分たちの仕事がどのように社会に貢献しているのかを教えていただきましたし、私自身も社員の方々の働きぶりを見て肌で感じる部分がありました。具体的な部分はどうしても述べることができないのでどこか上っ面な言葉かもしれませんが(笑)、自分の知的好奇や社会貢献欲などを原動力に、大きな責任を負いながら真剣に仕事に向き合うプロフェッショナルな姿には憧憬を抱きました。そのような姿勢の集積が、日本経済を支え、我々の豊かな生活に寄与しているのだな・・・と感じました。
忙しい中でも、私のような学生のために時間を割いてくださった社員の方々や、このような機会を提供してくださった会社には感謝の気持ちしかありません🙇♂️
このような学びを経て、たどり着いた結論こそが、
学生時代は本当に貴重である
ですね。読書や、先輩からの話などでそのこと自体は知ってはいましたが、自分で働くことを経験することで文字通り体感でき、理解することができました。百聞は一見に如かず、みたいなものですかね。見るだけではなく、体験したと言う意味で、より骨の髄まで理解できたような気がします。学生と社会人の大きいな違いとしては、「お金を払う方か貰う方か」という観点ではないでしょうか。学生は学費を納めることで学ぶ機会や挑戦する機会、失敗する自由などを手に入れることができる一方、社会人は給与所得などで報酬を貰う立場なので、その分の責任を会社や社会に対して全うする必要があると推察します。このような違いから、学生は自身の関心の赴くままに多様なことを吸収できますし、責任や負担が少ないからこそ挑戦する権利や失敗する権利があるのでしょう。そう考えると、この時期こそじっくり腰を据えて色々なことに挑戦できる最大のチャンスだと改めて認識できました。
この時間をどう使うか、真剣に考えなければ後悔するな・・・
そのようなことを帰りのバスで思案していました。もちろん、家庭の金銭的事情から学生時代でも自由に挑戦ができないという方も多いことは理解しているつもりです。奨学金取得の割合などからしても、軽視できる問題ではないでしょう。そのことを踏まえましても、このように大学時代に挑戦ができ、挫折ができること自体に感謝しています。1日1日を大事にしよう、そう思わせてくれる1ヶ月間でした。
これからにどう生かしていくか
最後にこれからこの気づき・学びをどう活かしていくかについてお話ししようと思います。
まず英語についてですが、やはりリスニング、発言内容の理解というところに重点を置いて取り組んでいこうと思います。インターン中に気づいたのですが、リスニングができれば自然と会話が成り立つものですね。
相手の発言内容を理解できる→
日本語ベースで何を返せば良いのか、文脈に適した発言内容を決定できる→文脈的に自然な内容なので、拙い表現でも理解してもらえる→
相手がそれに沿った言葉を返す→
相手の発言内容を文脈から予測し、理解できる→・・・
という好循環が生まれるな、と感じました。
逆に、相手の発言内容が理解できないと、
相手の発言内容が理解できない→
日本語ベースでも適切な返答を構成できない→
拙い英語&文脈からして支離滅裂な内容なので、相手も理解できない→
相手も会話のやる気が削がれる&自分も自信がなくなり積極性がなくなる→会話終了
という最悪の循環が生まれてしまうな、とも感じました。
ですのでまずは内容理解に取り組んでいこうという所存です。具体的にはこれまでの学習に加えて、英語の動画を聞き流ししたり字幕をつけてみたり、といったところを勉強に加えようかなと考えています。
次に人生についてですが、さしあたって
「目的を持って行動する、継続する」
ということに一層磨きをかけていこう、そう思いました。なんとも抽象的で、耳障りだけがいい、綺麗事のようなものになってしまいましたが・・・要は「貴重な時間を無目的に使い、浪費しない」ことですね。学生生活が終わりを告げ、社会人になった時に
「あの時もっと時間を大切にしていれば・・・」
と後悔するのではなく、
「あの時挑戦したり失敗したりできて、とても充実していた。
昔の自分ありがとう!今の自分につながる良い機会を積んでくれて」
と感謝できるような一日1日にしたい
と思いました。具体的に何をしていこうか、というところについてはまた別の記事でお話しできたら、と考えています。
かなり取り留めのない文章になってしまいましたね。今日のところはこの辺りで終わりにしようと思います。ここまでお読みくださり本当にありがとうございました。