主観になっていないか考えよう
ものごとは俯瞰して見なさい。
最近、交流している方からも読んでいる本の著者からもよく伝えられる言葉だ。かっこよく言うなら最近は「メタ認知」なんて言ったりする。なぜ俯瞰することが大事なのか?それは、
「主観で見ていると視野が狭まり判断を誤るから」
人は自分の目線で物事を見がち。いわゆる主観で見ている。当たり前である。毎日自分の人生を自分目線で生きているのだから。ではどういうときに俯瞰できるのか?それは複数人でやりとりしているときだ。
たとえば、会話をしているとき。自分の考えを伝えるにしても、相手に伝わりやすいようにとか、変なやつと思われないようにとか、考えてから言葉を口にする。頭に浮かんだ言葉を相手に配慮しながら選択している。これが俯瞰である。
一方、俯瞰しにくいとき。それは1人で何かを伝えているときだ。たとえば執筆だったりSNSの投稿文を書くのもそう。自分の書きたいこと、伝えたいことをひたすら書きなぐる。もちろん、「読者はどんなことを読みたいか」とか「何を知りたいか」とか考えた上で書く。けれども書いているうちはどうしても主観になってしまうのだ。
では、どうすれば俯瞰の視点を取り入れられるか。それは書き終わったときに振り返りの時間を取ること。
「これは言いすぎていないかな」
「読んだ人はどう思うだろうか」
最後の編集のタイミングでこの視点を持てれば俯瞰できる。私も書いて満足しがちだが、執筆される方やSNSを発信される方は怠らずに試してほしい。
こんな偉そうなことを言いながら私がいつも俯瞰できているかというと、お恥ずかしい限りだができていない。俯瞰したつもりでも、投稿して世に出したときに「私はそうは思わない」「私はこうだと思う」という反応をいただくこともある。世に出したときに初めて得られる気づきだ。我ながら「これは良いものが書けた」と思うときほどそうなる。
でもだからといって怖いからと世に出さないのは違う。自分が書いたものを最終的に評価するのは自分ではなく相手だからだ。実は相手に見てもらうことこそ最大の俯瞰の視点なのだ。
だから今の最善で構わない。自分のコンテンツは「作っては世に出す」を繰り返してほしい。そうすることで俯瞰の力もコンテンツの質も磨かれていくから。