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鬼滅の刃に見事にハマった完成することのない私という人間と、つゆだく海鮮丼の話


私のインフル歴は過去4回

小学6年生 12歳

大学1年生 18歳

社会人 24歳

今回 29歳

だ。6年毎にかかるものだと思っていたが(根拠は皆無)今回は前回のインフルから5年しか経ってないので間隔が1年短くなってしまったらしい。勘弁してくれ。

インフルにかかる度、「特定の食べ物しか食べられなくなる病」という合併症を引き起こす私である。

小学生の時は、青リンゴ。

大学生の時は、カレイの塩焼き。

24歳のときは、柿。

そして29歳の今回は、どんな食べ物をご所望されるのか身体の様子をうかがっていたら、まさかの鬼滅の刃だった。

食べ物じゃないし。

熱に浮かされながら布団にくるまり、天井を見つめる。

予定より早く年末休暇に勝手に一人で突入してしまい、何をしようにも目玉を動かすくらいしか気力がないのでYoutubeでも見ようとするけど困ったことに何も見たくない。本も読みたくない。TVも観たくない。

何となくネトフリを眺め、最近話題の鬼滅の刃を見始めたが最後、私の身体は鬼滅の刃しか受け付けなくなってしまった。

寝ても覚めても鬼滅。

号泣して興奮さして、体温が上がるのにやめられない止まらない鬼滅。なんでそんなに其方は優しい?炭治郎?結婚してくれ?

何がそんなに私の琴線に触れたのか考察してみよう。

、、

、、、

と、だけ書かれ、2020年の1月から放置されていたこの可哀想な下書き。

考察してみせよ。なんだというのだ。何が貴様の琴線に触れたのだ?言ってみろ愚か者がッ!!

という無惨様の声が聞こえそうである。

4ヶ月前の、どんなわたくしめの心模様が鬼滅の刃にはまらせたのか?いまではまったく見当もつかない。

もはや、いまではサンデーうぇぶりで5週連続無料公開中の名探偵コナンを一気読みするという課題をこなしているため、もはや頭の中はコナンでいっぱいなんやでせやかてほんまかいな工藤。

詳しくはこちら→https://comics.shogakukan.co.jp/news/24425

人間は。少なくても私という人間は、簡単に変わったりするらしい。鬼滅の刃にぎゃーぎゃーハマっていたかと思えば、コナンに夢中になるように。

昔は空腹時に自分がコントロールできないほどイライラするのでグミかガムを常備していたのに、最近はなぜだか空腹時耐えられるようになった。

ひゃ~こんなにおなかすいてたらご飯たべるのめちゃくちゃ楽しみじゃ~ん(お花畑思考)という具合いに。

代わりに、まずいものを食べた時の自分の機嫌の取り方が分からなくなってしまった。

私は海鮮丼が食べたかったのだ。マグロ・ハマチ・サーモンの切り身を買ってきて、食卓に並べる10分前に刺身類を漬け込み、炊き立てごはんを用意し、ほかほかご飯の上に刻みのり・シソをのせ、その上に漬け込んだ良い感じに味のしみたお刺身ちゃんたちをご招待。

口に運べばほら・・・・

べっちょべちょやないかあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああうおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

つゆだくが一番嫌いなのだ、憎い。憎いね、つゆだく。

つゆだくのせいで、すべての努力が水の泡、間違えた、つゆの泡になってしまった。ゆるさねぇ

仕方がないので悲しい気持ちですべて食べ終えたら、何もやる気がなくなってしまい、毛布にくるまって朝を迎えた。

イライラするのはどんなとき?と聞かれたら決まって「おなかが空いているとき」と聞かれていたのに、これからは「まずいものを食べたとき」になるのだろう。そうやって、自分がこれまで当たり前だと思っていた自分の当たり前が急に変わってしまったりする。

大人になることとは、

年を重ねることとは、

それだけ楽しいことや、嬉しいことや、頭を掻き毟りたくなるような苦しいことや、一歩も歩みを進めたくなくなるような悲しいことを一つ一つこなして行くたびに、

一つ、また一つと自分の中のルールが増えていくものだと思ってた。

その度にどんどん生き辛くなっていって、だんだん考えが凝り固まり、指摘してくれる人も排除していって、心地のいい人間関係の中でぬるぬるとしか生きられなくなっていくのではないかという恐怖と、常に隣り合わせだった。

つゆだくの海鮮丼は教えてくれた。

この先のたぶん長い人生、ルールが増えるだけじゃなく、減ることもあれば修正されることもあったり、それをさらにまた削ったり足したりして、より生きやすくなることもあるのかもしれないということを。

空腹は健康な限り毎日訪れるけど、

まずいもんを食うか食わないかは自分で選択することができる。

また少し、生きやすくなった。


何が言いたいのだ。お前は。頭を垂れて蹲え、これだから人間は嫌なのだッ!!弱者め!

という無惨様の声が聞こえそうである。

つまり。

考察なんてしなくったって鬼滅の刃は最高なのだ。なんとなく掘り返したnoteの下書きが成仏したがっていたのでこれにて。










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