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ありがとうバチェラー、親愛なるシンヤへ。わたしはバラの花束を贈りたい。
私は途方に暮れていた。
直近約2ヶ月の間、金曜が待ち遠しかったのは、1週間の仕事が終わった解放感に浸れるからでも、次の日を気にせずに飲んで飲んで泥になれるからでも、吉沢亮似の幼馴染(29歳、独身証券会社勤務)に「いつもの店な。待ってっから」なんて呼びつけられて他愛もない話をできるからでもなくって、そもそもそんな人がこの世に存在もしている訳もなくって、妄想癖に嫌気がさす毎日なんだけど、兎にも角にも、バチェラージャパンシーズン3の最新話の更新日だからだ。
それなのに。
※本文には壮大なネタバレを含むのでまだ見ていない方はご注意くださいませ・・・※
最終回を見終えた私はと言えば、この状態である。
ユルサナイ #バチェラー
— 菅原晏沙 (@SugawaraAzusa) October 26, 2019
溢れ出る怒りの感情。こんな女には絶対に近づいてはならない。
さて、自分の怒りを抑えるのに最適な方法を私は知っている。
私は、どんなに負の感情が生まれたとしても、翌日には引きずらないタイプだ。たとえその感情をパワーに変えたいと思っても次の日になると、え?何にそんなに怒ってたの?天気はいいし風は気持ちいし飯はうまいし人はやがて死ぬ。ハッピーに生きようぜ?あん?と思えるようなスーパー能天気思考ができる。
だから、眠みに身を任せてお昼寝をしてみたのだった。起きたらきっと、あの二人のことも祝福できるよ。
お昼寝から覚めてもまだユルセナイ #バチェラー3
— 菅原晏沙 (@SugawaraAzusa) October 26, 2019
いや、ムリイイイイイイイイイイイイ!!!!!!!
まだ怒ってるううううううううう
まあ、ユルサナイ(do not/決意)から、ユルセナイ(can not/感情)になって緩んでいるあたり少しだけお昼寝効果もあったような気もする。
怒りの感情は、公開から約1週間たった今はもうだいぶ落ち着いている。
でもそうなるには、今回のことを整理する必要があったから、せっかくだからnoteにしたためてみようと思う。完全に私の怒りを鎮めるための主観まみれの、独り言であることを先にお伝えしておこう。
見事、最終フェーズ「ご家族との対面」を果たした3名について今回は言及していこうと思う。
個人的には断トツ、はるか様推しだった。次点で、あゆ姉。めぐみ!めぐみー!!は残念ながらお見送りとさせていただきたかった。今回のバチェラーである友永真也氏(以下敬称略、愛をこめてシンヤと呼ばせていただく)は絶対に選ばないだろうなあと思いながらも、「強い女性」を選びたいと言っていたので、見事要件に当てはまるのがはるか様なのでは、と思ったからだ。
この、シンヤの「強い女性」というのが私の考える「強い女性」とはどうやら違うらしい、ということは回を重ねるごとに段々気がついた。
友永家との対面シーンでは、はるか様はシンヤに話す隙を与えず、少しだけソファの前の方に腰かけて、私がこの場を盛り上げる、茨城で待ってるとーちゃんかーちゃんいもうと。じいじ、ばあば、私の姿、見ててよね!という熱い闘志を燃やしていたように感じられた。はるか様の家族はその雄姿をみて、広大な土地で育った「ねぎって、ほんまは甘いんやなって」とシンヤのネギに対する固定概念を完全に覆すこととなったあのネギと共に応援し涙したのではないかと思う。
つらい過去を乗り越えた話をグアムでしたときだって、自分の強さは周りの人に支えられたからこそ生まれた、自分一人の力ではここまで来られなかったと、彼女は語っていた。
さらに圧倒的セルフブランディング力を持ち合わせていて、TPOに合わせ、一番自分が輝くであろう洋服やヘアメイクでデートに臨んでいた。はるか様は一瞬も気を抜かなった。別れの夜でさえ、背筋をピンとして立ち去った。号泣するシンヤ。泣くくらいなら手放してはいけない。私ははるか様を抱きしめてあげたい。とにかく私ははるか様推しだった。
スーパーエースはるか様がシンヤの3歩先をずんずん歩いていくタイプである一方で、あゆ姉は、はるか様とめぐみ!めぐみー!!のちょうど真ん中、バランスが取れたサポータータイプだと思う。シンヤのことをたてつつ、かつ離れすぎないように距離をうまく保ちながらやさしい笑顔でシンヤのことを受け入れる。あゆ姉といるときのシンヤは、ほっと顔がほころぶ。的外れなことを言っても「ほんま、そうやんなあ」と受け入れてくれるあゆ姉のソフトさが合っていた。
さらに料理も上手い。恋人の家族に会うという、結構人生における一大イベントを終えたあゆ姉が、疲れた体に鞭打って作っていたスープに対して、家族全員があゆ姉をプッシュしたことに腹を立て(これがのちに語られる友永家ダチョウ倶楽部事件である)、魂が抜けた状態になったシンヤの「これがオムライスになんのォ?」というすっとぼけ発言にさえ、嫌な顔一つせず笑ってかわすスキルはなかなかのものである。えらいよ、あゆ姉。わたしなら、あ?ンなワケあっかオメェ?などと思わず仙台弁を放ち、頭に生卵をお見舞いしてしまうかもしれない。
そんな優しいあゆ姉を最終的に選んだシンヤに、私はテレビ画面に向かって「ありがとう」とつぶやいていた。「希望の光が、見えたよ」と。
やっぱり結婚って、好みの顔だとか、タイプだとか、恋だとかなんだとか、そんなんじゃなくって、安心感とか信頼感とかそういうものが尊重されるものなんだ、神聖なものなんだって。思ったんだよ。わたし、思ったの、シンヤ、ねえ聞いてる?シンヤ!シンヤー!!
さあ、めぐみ!めぐみー!!の話である。めぐみ!めぐみー!!は「強い」女性だと思う。その強さは、シンヤが思い描く「強さ」そのものではないかと思う。なぜならシンヤは「強がる」女性を「強い」と認識している。
はるか様とあゆ姉の「強さ」と、めぐみ!めぐみー!!の「強さ」には圧倒的違いがある。バチェラーという番組で切り取られためぐみ!めぐみー!!は弱さを「隠す」ための強さを持つ女性だった。(本当のキャラクターは分からないけれどあくまでバチェラーで触れられていた部分だけ見ると)
自分の「弱さ」を認めることで人はみな、「強い」者になっていく。自分の「弱さ」を知っているから、人の「痛み」に寄り添うことができ、人に優しくなれる。だからはるか様も立ち去る場面でシンヤに「頑張って」と最高の笑顔で言えたし、あゆ姉も最後のローズを受け取って、その後にあの趣味の良いとは言えない指輪を返すことになっても、「シンヤらしいなって思った」なんていう言葉をかけることができる。
めぐみ!めぐみー!!は常に「強がって」いるように感じられた。好きかどうか分からないという発言も、パリでのこれは恋愛感情なのかなあ?という質問も、傷つかないための一手に思えてならなかった。
圧倒的顔がタイプだとか、透明感がすごいとか、黒髪ストレートロングとか、肩が片方いつもでてるエロいセーターを着ているとか、そんな小手先のことでシンヤは惹かれたんじゃなくて、その強がりの裏に見え隠れするめぐみ!めぐみー!!の儚さとか弱さにシンヤは惹かれたんじゃないのかな。その弱さ、守ってあげたいって、思ったんですよね。だから、神戸から東京にだって週2~3で会いにきます。距離、そんなのどーーーでもいいです。僕は、とにかくめぐみ!めぐみーーー!!・・・というシンヤの声が聞こえてきそうではないか。
だとしたらこの物語は、私の中で
「強い」女性が好きだと言っていたシンヤが、結局顔がタイプの女性を忘れられずに自分自身に素直になりすぎた結果、色んな人を傷つけて終わった物語
から、
「強い」女性が好きだと言っていたシンヤが、どんな手を使ってでも「守りたい」と思える女性に出会い、色んな人に助けてもらいながら、二人で幸せになる物語
になる。
そう思えてきたら、とっても心が軽くなったのだ。私の。
だって、これはエンターテイメントだもの。
「強さ」とは何なのか。それを二人で探していくために、二人は一緒になったんじゃないかな。やっぱり二人は運命の二人だったんじゃないかな。じゃねえとやってらんねえのよ。ぬか喜びさせられたあゆ姉の気持ちはああ?!婚約指輪、返す人の気持ち分かるううううううう?!しかも公衆の面前でえええええええええええええええええええええええええええええ!?ええ?!!
おっと。手が滑りました。
とにかく、私としてはそう、折り合いをつけたという話である。私はバチェラーを観て、人間の本当の「強さ」について考えさせられたよ。ありがとうシンヤ。ねえ、聞こえる?
そうでしょう?シンヤ!シンヤ―!!
なんとなく、冬が近づいてひんやりした夜道をぼーっと歩いていたらこんな考えが頭に浮かんで、傷心エターナルぶどう狩りに出かけなくても気持ちが落ち着いたので思いつくまま指を走らせたけど、この辺りでとめようと思う。
ほんまに、ありがとう。