逆噴射小説大賞2024ライナーノーツ

さあさ今年もやってまいりました。逆噴射小説大賞の季節。

今年も毎度のことながら開始早々に二本の盆栽を皆さまに披露した次第でございます。

可不可/1→0

これまた去年のライナーノーツで予告してた去年からチマチマやっていたふわふわプロットの一本。

タイトルはカフカ/ワントゥゼロ。何かニーアシリーズの呼び方みたいになった。

今回の個人的なお題として一本は「〇〇に〇〇をぶちこんだら~」の手癖を封印して書いてみるというあれを設けて書いていた。こう、矯正というかアクを抜いた状態で書いたらどうなるを確かめる一本でもある。プラクティスとして書くのではなく本意気の一本で。

可不可、カフカの名で何となく察した人もいるだろうが、それとなくカフカの変身からかなり影響を受けている。起きて始まるカフカと眠らんとして始まる可不可みたいな。リンバスカンパニーでキャラ達の元ネタを知るために時間があったらちょいちょい読んでるのよね。まあ嵐が丘を読む前に嵐が丘モチーフのキャラの出番が終わったが…

そして、一つ書いてみて自分の限界的なアレに気づいたが、内容の最後当たりの太字の箇所。あれをそのまま出してしまったことに現在の個人的な力量の限界を感じた。
「ウォォォォォオオオオオオ!ここの!ここの文字を特殊装飾とか何かで色を変えさせてくれェエエエエエエエエ!」
そう何度も煩悶し、じゃあ引用でもするか?いやそれじゃあ間が空くぞ文の流れが切れるぞ…と思い太字でお出ししてしまう悲しみを背負っていたのだ。
そして思う。こういう文で悩まず文の内容以外のところで悩んでいるから突破は出来んのやろと。

一人が毒虫になればそいつが邪魔なお荷物だ。なら、一人以外全員、全部が毒虫になればそいつは…

英雄を狩るもの

二本目、ほんのり手癖シリーズ。「ファンタジー世界でドラマとかで見るような科学捜査とかをやる奴らがいたらどうなるんやろうなあ」をやった。去年はSF+昭和。今年はファンタジー+科学捜査。

それに当たって、科学ではなく魔術、魔法面でのアプローチを多くするべきだと判断した。だって年代で考えたら科学は大部分が錬金術に収まるだろうと思って。魔術で魔法が使われたなら残留魔力を調べるみたいなことが可能なんですぜこの世界。
で、名前も変えるべきやなと判断し検死魔官という何ともムヒョロジチックな名前に仕上がった。

あと、被害者を無辜の民草にするのではなく名のある影響力を秘めているだろう人物にするためにケレン味を帯びさせた。こう、何かデカイことが始まってしまったのではないか?そう登場人物や読者に思ってもらうため。ドライブ感の演出になればいいなと。

それと、反省点。ドライブ感が足りない。上記で書いたが、ドライブ感を出そうと思って結果、人物にウェイトが占められすぎて、文章自体の勢いが足りない気がする。あちらを立てればこちらが立たず。サスペンス物の小説やドラマの流れを踏襲して、最初の部分は事件に大きく関わる、若しくは犯人のモノローグの類で始めるべきだと思ってそこに文字数を裂き過ぎたか?

素人のパッチワークでも出来上がれば存外さまになるものだ。ただし、評価を下すのは作者一人だけではないが。

最後に

 癖フルオートで書くべきか。それとも抑えて書くべきか。結論は未だ出ず。さりとて書くのを止めず。
そして俺は来年の一本を既に完成させている。pixiv辺りでいずれぶっこむ予定のR-18スケベ・ノベルを書いてたら突然降りてきてパッと書いた。なんでエロの文を書いていてまるで別のアレが来るんだ…?

終わり!