ニンジャ娘ゴウランガダービーノート
非常に長いことかけて書いてしまった…
元々ニンジャスレイヤー×ウマ娘のエイプリルフール的なやつを一発書こう!と思って書き始めたが、展開に悩むわ誰を出すか悩むわ問題が積み重なり年末に…アバシリの連載がこっちにかかりきりでストップに…ナムアミダブツ…
それと、いろいろ設定など決めたりしたが、この話一話限りに読み切り作品であるがゆえに続きは無いが、このまま死蔵させるのはもったいないから設定だの備忘録だので書いていたのを発表することに。
・構成するための組み換え
まず一番最初にこれにぶち当たった。ニンジャスレイヤーのカラテ戦は静と動がめぐるましく動く。しかし、ウマ娘の要素を入れるとなると、動の中の動、動の中の静、といったまるで別の要素になってしまう。レースで自分の足を使って走り続け、戦うという描写を書くのがそもニンジャスレイヤー内にたしか存在しない。レースで車両の上に載って戦ったり、何らかの乗り物の上で戦うことはあるけどね。
そして、自分の足で走り続けながら戦うという描写で一番近いのが「マグロ・サンダーボルト」だった。よりにもよってである。
何度も読みこんで、頭を捻り、結局たどり着いたのが「ニンジャスレイヤー」の一連の物語を構成するものを一度バラして別のものを組み入れて組み換えするということだった。そして一番最初に変えなければいけないのは「ブリッジ回避」だった。
橋であるがゆえに動くわけにはいけない。逆スパイダーの状態で動くわけにもいかないし。だからこそ、ブリッジ回避そのものを抜いて、別の動作を入れることにした。
こう、前に進みながら回避し、その動き自体が反撃の糸口になる必要があるわけである。それらの動きを調べるためにネットフリックスでアクション映画を見漁るフェーズに入った。
ジェッキー・チェン氏の映画など、とにかく動きがある映画を見て、それでたどり着いたのが「スパイダーマン」だった。
回転しながらの回避、これだと思い、そこから今度はアクロバットだとかスタントマンの動きの動画を見ていろいろ調べて、「バタフライ・ツイスト」にたどり着いた。
それでさあ書くぞと意気込むも、またも別の問題が発生した。ブリッジ回避がないと「古代ローマカラテ文明」はどうなるのだ?が気になった。
ブリッジ回避は古代ローマカラテと紐づいた存在だ。それがバタフライ・ツイストと紐づいたら「アーチ建築はどこにあるのだ?アーチが回転から生まれるのか?」になった。
だったら古代ローマカラテ文明を別の所にするしかあるまい、となる。回転するもので、こう、国と深く結びつくもので何があるか。風車だ。風車はどこと関係ある?オランダじゃね?そして「古代オランダカラテ文明」が生まれた。なんかパチモノめいている。おそらく支配したニンジャ娘らはレース場を立てるなりなんなりの目的でチューリップの球根を使って荒稼ぎした。
あと「アンブッシュ」も存在しない。コブラ・ニンジャが悲しむ。なぜそうなったかは下で書く。
それで、そんなこんなでウマ娘とこう、組み合わせたのである。多分ウマ娘3:ニンジャスレイヤー7の割合くらいではあるが。
・ニンジャ娘、及びその暴虐をどうするか
これに関してはそこまで悩みはしなかった。端的に、フィメール・ニンジャスレイヤーなわけで。
それで、ニンジャ娘の在り方をとにかくレースに向けると、こう、ニンジャらしさに欠けることになる。
身体能力の高さ、レースに勝ちたいという欲求、そしてウマソウルとニンジャソウルの名前のあれやこれやら…そうしたら、ニンジャの残虐行為だのなんだのどうするの?に自分の中でなった。
言ってしまえばアスリートの訳で、一般人にそこまで問題吹っ掛けるか?になる。それを解決するのに役立つのが、ウマ娘のライブと、ニンジャスレイヤーのキョジツテンカンホーだ。
まあガッツリ匂わせる程度にしか本編で書いてないが、ニンジャ娘世界において、レースとライブはワンセットの儀式と契約であると考えている。
レースで魅了させ、ライブを行い「モータル、我らを愛し、その生涯を我らに捧げるか?ならば儀式の完遂を待て」でライブを最後まで鑑賞させ、モータル自身に契約を承認させる。まあ魅了状態だから100%承認させられるが。
これが終わったらよほどのことがないと契約の破棄は出来ない。そういった状態であるということすらわからないし、そうできる力すらないから。
ライブになる前は、舞や狂言、あるいはカブキ、オペラやそういったものをしていたが、いつのころからかライブになった、みたいな。
リアルニンジャ娘らは儀式について全て知っているが、現代のニンジャ娘ソウル憑依者らはコトダマ空間に関係ある者以外は気づいていない。
これにより、おそらくモータルの幸福指数みたいなのは高いと思う。
ごく一部の、マトモな人間以外は。
・この世界に裏社会で暗躍するニンジャ組織は存在するか
ない。全て表社会で普通に活動してる。
この世界ではニンジャ娘は上の魅了だのなんだのでモータルの世と深く絡みついている。
そして彼女らは裏社会での暗躍によって得られる金などより、表社会で得られる名声の方を優先する。金は副産物程度。
だからこそ、裏で暗殺するなど言語道断。レース外で手を出すことは無い。これによってアンブッシュは存在しない。存在できない。
殺すならば、レース場の上で、レースの場で。名誉の死を重んじる。
それが、ニンジャ娘の側面の一つである。
・ナラク・ニンジャについて
この世界にも存在する。在り方は変わっているかもしれないが。
上でも書いたが、儀式の影響下にあるモータルはニンジャ娘に対して憎しみだの殺意を向けられない。
しかし、儀式の影響を受けていないマトモな人間にとっては、地獄以外の何物でもない。
世界の全てがニンジャ娘を中心に回り、誰も彼もがおかしくなり、全てをニンジャ娘に差し出せという。
自分の大切な人が、ニンジャ娘のために笑いながら破滅し、自身にもそれを強要する。
従わなければ異常者としてアサイラムにぶち込まれ、従っても破滅と死を免れない。
そして、少数精鋭の強い負の感情は積み重なり、ナラク・ニンジャは生まれた。
ニンジャスレイヤー本編時空のナラク・ニンジャが、構成する100人が1の憎悪を抱いて100の憎悪と為すならば、ニンジャ娘世界のナラク・ニンジャは20人が5の憎悪を抱いて100の憎悪をと為す。みたいな。
そんな感じで、この世界のナラク・ニンジャは生まれた。
この世界でもナラク・ニンジャは大勢のニンジャ娘をスレイした。
レース場に乱入し、無慈悲に全てのニンジャ娘を殺し、1位をかっさらい、そして消えることを繰り返す。
古事記に悪鬼として書かれたが、名を書くことすら忌避され失伝した。という設定。
多くのニンジャ娘らはナラク・ニンジャの名を聞いたら嫌悪感を抱く。
なぜか、ナラク・ニンジャは儀式の結果を破棄させてしまうから。
レース場の上で乱入者によって、誇りも名誉もなく、ニンジャ娘らはただ無残な死を遂げさせられる。場合によってはアンブッシュすら辞さない。観客にとってはある種、冷や水を浴びせかけられるような思いとなり、儀式の結果が破棄される。
だからこそ、多くのニンジャ娘にとってナラク・ニンジャは不俱戴天の怨敵であり、最終的に討伐される結果となった。
・登場ニンジャはどう決めたか
主人公はフジキドにしたので、1部から3部までの間の登場ニンジャにする。
そこからニンジャスレイヤーWikiを眺めてこの人にするかーで何回かレースの流れを考えて、いけるかどうかを考え直し、アゴニィとコープサー以外を決めた。何故この二人は別なのかは後述。
・裏テーマ
これがアゴニィとコープサーを出した理由である。
「イタミ・ジツの持ち主をドク・ケンの使い手が攻撃したらどうなるか」が裏テーマだった。
殴られたら三倍に膨れ上がって破裂する攻撃を食らって、苦痛を力に変えるニンジャはどうなるのか?
イタミ・ジツは他人から投与された毒にはどう効くのか?あるいは効かないのか?
その答えとして思いついたのが「千と千尋の神隠しのカオナシ」と「もののけ姫のタタリ神」だった。ダブルジブリ。
「異様に膨れ上がった体」で「他者に有害なものをぶっかける」という答えだ。
・人気順
1番人気 ソニックブーム
2番人気 コープサー
3番人気 アーソン
4番人気 ディスタンス
5番人気 ブラックストーン
6番人気 アゴニィ
7番人気 モルディスライム
8番人気 オフェンダー
9番人気 ニンジャスレイヤー
描写してないが、こんな頭の中では人気順にした。
なぜこのような人気順となったか。
カゼ・ニンジャ娘クランのニンジャはレースにおいて強く、かつてあるカゼ・ニンジャ娘クランのニンジャ娘ソウル憑依者は、アラバマオトシと己の力を組み合わせて斜めに落ちながら風で己の進行方向を曲げて、コーナーを二つ曲がり切ったという伝説を残したことから、人気になりやすい。みたいな。
コープサー、アーソンの一撃必殺コンビも「一撃で相手を仕留められる」という魅力は人気に繋がりやすい。
ディスタンスはシャーテック一門であるとまことしやかに囁かれ、人気に繋がった。
ブラックストーンは良くも悪くも普通のニンジャで中間の位置みたいな。
アゴニィなどのイタミ・ジツの使い手らはどの距離においても相性がいいが、今回は一撃必殺が二人もいるから人気が下位に。まあ大暴れさせたが。
ドトン・ジツめいたジツの使い手モルディスライム。観客から見えないことがわかっている。不人気!
オフェンダー=サンはオフェンダー=サンだし…
我らがニンジャスレイヤーは名前のせいで人気最下位に。
・「敵」
最後に、このニンジャ娘世界における、フジキドの復讐相手について書いておく。
ラオモトなどの本編時空と同じにするか、とも考えたが、ここでもう一つネタを思いつく。
「モータルの怨念がギンカクに蓄積され、ナラク・ニンジャとなるならば、ニンジャの怨念が何かに蓄積されたのならば、そこからも何かニンジャソウルが発生しうるのではないか?」と。
故にこの「敵」が生まれた。
ニンジャスレイヤー本編時空において、ニンジャが手厚く供養されたり、ニンジャネームで墓を建てられることは無いが、このニンジャ娘時空においては、建てられる。感動をありがとう見たいな感じで。
そこに、ナラク・ニンジャに殺されたニンジャ娘の怨念が蓄積、「敵」が生まれた。
「敵」は、ニンジャ娘ソウル単体で、メイルシュトロムやフェイスレスめいて動く。
意思はあるものの、福音書のレギオンめいて混濁し、ただナラク・ニンジャと及びニンジャスレイヤーを狙うことしか一致していない。
扱うジツはセンペンバンカ・ジツ。多くのニンジャ娘の怨念や情報が渦巻いて生まれた「敵」は、それらのジツすら扱う、はずだった。
しかし元となったニンジャ娘らの扱うジツの中には、火や水などの反発するものや、あるいは大地や植物を操るなど組み合わさったり、同系統のものがある。それらを全員が同時に放たんとするものだから、反発融合を繰り返し、絶大な破壊の力にしかなれない。
「敵」の狙いはただ一つ。ナラク・ニンジャに復讐すること。
「敵」の元となったニンジャ娘らはすべて、ナラク・ニンジャに殺された。名誉も、誇りもなく、無慈悲に殺された。ゴミのように。
その復讐を果たすべく「敵」はまずナラク・ニンジャを自身らと同じ状況に置かんとすることから始めた。
同じ状況。名誉を、称賛を得て人々から英雄として受け入れられ、誰もが自身の名を知る。そんな状況に。
だからまずは、ナラク・ニンジャを復活させてレースに出さなければならない。
古代のニンジャの遺跡から発掘されたナラク・ニンジャのミイラが輸送される時を狙い、ナラク・ニンジャの憑依者を生み出さんとジツを行使した。
そして、生き残り「敵」に対して凄まじい憎悪と殺意を抱くフジキドが、憑依者となった。
つまり、言ってしまえばわざわざフジキドじゃなくても誰でもよかったという状況だったのである。
いずれ、レースの果てにフジキドは、事実を知ることになる。
なぜ己がニンジャ娘となったか。「敵」とはなんなのか。
そして、原因の一つが、自身のニューロンの同居者、ナラク・ニンジャであると。
それを知った時、フジキドは何をするのか。
それを俺は思いつけない!お終い!
これで書きたいことは大体書いた、はず!
長い執筆だった…
来年はまたアバシリ書いたり、ニンジャスレイヤー222の小説書いたりニンジャスレイヤー二次創作書くんや…あとFate二次創作にも手を出すやも…