未来教室5回目~子ども食堂とフードシェア~ ミソラ子ども食堂 井上正貴さん
2月19日にアスエコ未来教室の5回目を開催しました。
今回の未来講師は、水島地区で子ども食堂を開催し、様々な環境にいる子育て中のお父さん、お母さん、子どもたちのために動き続ける”井上正貴さん”
今回5回目ですが、参加している中学生たちの、井上さんと共に”そこに居る”と言う感じがとてもよく、真剣に一人ひとりが井上さんの活動に共感し、自分なら何が出来るかを考えている。優しくて、熱い時間が流れていました。
子ども食堂、子どもの貧困と言うと中学生たちにはどう理解していいか分からないことも多い。
ただ、どう理解するではなく、どう感じるか、そして何か自分でもできることがあるかを考えることが大切です。
井上さんの話は、活動の中でこんなことがあったとか、どうして活動をしているかなど、自身の気持ちと向き合ってきたエピソードが中心で、難しい話はほとんどありません。
そして一人ひとりの中学生の表情をしっかりと見ながら話してくれるので、自然にみんながその場に安心、安全にいて、井上さんの子ども食堂の活動に共感していく、活動の未来を共に見る。そんな時間でした。
未来教室は、いつも少人数のチームに分かれて未来講師の方の話を聞いた感想やもう少し聞きたいなどをシェアしながら一緒に考えを深めていくようにしています。
今回は、サポートの大学生たちと、アスエコの大人スタッフや講師の井上さんも交じりながら、あちこちで真剣な井戸端会議が広がりました。
「井上さん、これってどういうこと?」「話を聞いていてこんなことを感じた」「こうなれば良くなるように思うけど、どうだろう?」「なるほど、その考えもあるよね」
話す内容は本当に真剣で、それぞれの考えが重なり合っていきます。
普段、こんなことを真剣に話す機会は中学生たちには少ないかもしれない。考えていても自然に話せる相手が少ないかもしれない。それでも、そういう機会が必要でないことはなく、中学生の今だからこそ必要であり、大切なんだと思います。
真剣に話した内容は、みんなでシェアしながら、更に個々の気持ちを揺さぶります。
後半は、未来講師の困りごとを解決するためのアイデア出しを行いました。どうしても活動をしている人は、自分では困りごとを解決するアイデアを出しきれないし、その時間が取れないことも多い。目の前の人を助けることを優先するから。
だから、誰かのアドバイスはとても大切でありがたい。
井上さんの困りごとは、”活動を継続していくためにボランティアの仲間を増やしていきたい。そのためのボランティアネットワークをつくるためにはどうしたらいいか”
グループに分かれて真剣な作戦会議が行われます。アイデアを出すためにSDGsのカードを使うグループやそれを題材に広げていくグループなど様々。大学生も中学生も立場を超えて一緒に。
最後に、それぞれのアイデアを井上さんとみんなに伝えました。
どれも多くの人が前向きに関われ、新しい繋がりが生まれていく素敵な内容ばかり。
”誰ひとり取り残さない助け合いのカタチ”
第5回の未来教室は、このテーマについて、それぞれが自分に問いかけ、深め合う時間だったように思います。
誰かのために一生懸命に生きることは、自分自身を幸せにしてもくれる。誰かの役に立てること、共にいれること。誰ひとり取り残さない社会のカタチ。第1期のこの中学生たちが次のそれぞれのカタチを作って行って欲しいと願います。
文:アスエコ未来教室 柏原拓史
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