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管理人のような、おじちゃん

私達が数ヶ月過ごしたおうちに、
管理人の様なおじちゃんが住んでいた

お酒を昼間から飲んでいる
そのわりに、マンションのお庭のガーデニングは毎日欠かさず

きっと大家さんのような立ち位置なのかな?

退職して、お昼ガーデニングをしながらお酒を楽しんでいるような、、、
勝手に想像を広げる

でも初対面の雰囲気はやはり
あまり目も合わせてくれない、やはり少し変わった人だった

人見知りのない息子は
そんなおじちゃんにもご挨拶に行ったり、お魚の餌をあげてると近寄って行ったり

おじちゃんは、いつもちょっとお酒臭いのだが、

それでも息子の声を聞くと嬉しそうに外に出てきてくれるようになった

「チュース!(バイバイ~」も
「ア、ビタシーン(良い日に~」も

おじちゃんに習ったドイツ語だ。

マンションの入り口から階段には少し距離がある
少し陽が落ちると玄関が暗くて少し怖いので

おじちゃんが照らしてくれる、灯りはただいまと待ってくれる

まだ1人も知り合いがいなかった私たちの 
気がつけば毎日、雨の日も晴れの日も。

おじちゃんが居てくれる事が安心になっていた

おじちゃんが飾り付けてくれている
ハロウィンには、かわいいおばけの飾りつけになり、
イルミネーションは楽しみで、クリスマスにはサンタさんになり、

時間が経ってくるたびにとても仲良しになって

クリスマスには
甘いお手製のポンチ

フルーツを沢山甘く炊いて アルコールを入れたもの
息子には甘いポンチを作ってくれた

長い長い時間が経ち
そのおうちを離れる日が来て

最後の日、ピンポンしても出て来なかったおじちゃん。

写真は、クリスマスの時にクリスマス会に招いてくれた時の写真

覚えてる香
おじちゃんが、その日に賄ってくれたポンチ(甘いワイン)の味と匂い

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