「子どもが子どもを産んだ」と言われて20年 私なりの子育て論
わりと早く出産したのと
童顔なのもあってか
子どもが子どもを産んだと
親戚や友達からよく言われていました
周りに馬鹿にされないように
ちゃんと育てないといけないと強く思っていて
娘に対して必要以上に厳しくしたことも
たくさんありました
今考えたら
10代でも20代でも30代でも40代でも
親だって 初めて親になるんだから
一緒に成長していけばいいんだよって思えるけど
経験もなく まだ若い私の頭はカチコチに
自分の考えだけで凝り固まっていて
イライラしながらやったって
何もうまくいくわけないのに
それでも自分なりに一生懸命
親をしているつもりで
毎日はあわただしく
あっという間に過ぎていきました
娘が4歳になって
すっかり会話もできるようになったある日
夕飯を作っていたら
上手にきゅうりが切れないことで
プツンと糸が切れてしまった時があって
キッチンに立ったまま 娘の前で
わんわん泣いてしまいました
ママいろんなことを もっと上手にしたいのに
全然できなくてごめんね
お料理もお掃除も なにか作ってあげたりもできないし
もっとちゃんとしたいのに
全部じょうずにしたいのに
なんにもできてなくてごめんね
理解できないかもしれないのに
おいおい泣いている私を
娘は黙って見ていました
しばらくして
私が落ち着いたころを見計らって
娘がゆっくりこう言いました
ママさぁー
ママが できるようになりたいって
思うことがあるんやったら
ただ それをすればいいだけなんよ?
やれやれ といった雰囲気だったので
4歳の娘に言われたような気がしなくて
一瞬びっくりして
ハッと我に返りました
わたしは誰のために何をできるようになりたいわけ?
こどもたちは別に
上手に何かしてくれることを望んでるわけじゃない
自分の勝手な思い込みで
器用に出来ないことに一人でイライラして
全然周りが見えてなかった
良いお母さんってなに?
誰かのせいにして
周りからどう見られるかって考えてばっかりの母親なんて
自分が子どもだったらどう思うか
自分も子どもの頃 親が全然話を聞いてくれなくて寂しい思いをしていたのに そのまま子どもに同じことをしていたなんて
そう娘に気づかされて 変わろうって思いました
前向きな言葉をいっぱい子どもたちにかけてみよう
話をたっぷり聞いて どんな時も笑顔でいよう
お母さんが笑っていたら それだけで子どもは絶対嬉しいはず
そうやって育った子どもがどうなるのか
子育て実験と思って 楽しんでやってみよう
それから16年
娘は来年成人式を迎えます
親ばかですが
本当にびっくりするほど前向きで 明るくて
自分で壁を乗り越えられる力を持った 強くて優しい娘に育ちました
育児は育自と聞いたことがあるけど
本当にそうで
前向きな言葉を使うだけで
いつの間にか わたしも変わっていて
前向きに考えられるようになったんです
ネガティブだった頃のこともちゃんと覚えています
いつも誰かが羨ましくて 恵まれてない自分が悲しくて
人のせいにばっかりして いつも被害者
いま子育てに悩んでいるお母さんがいたら言いたい
もし明るい未来を望むのなら
嘘でもいいから笑ってください
お母さんが笑ってたら
子どもは絶対だいじょうぶ
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