トランジット天体の逆行で3回形成されるアスペクトのそれぞれの意味について
トランジット天体が逆行することで、ネイタル天体と3回アスペクトを作ることがしばしばあります。
3回アスペクトを作るということは、それだけそのアスペクトが意味する事柄を経験する機会があるということです。
それぞれのタイミングにどういう意味が見出せるのかをタロットの小アルカナと結びつけて説明してみます。
1回目のアスペクトはトランジット天体の順行時に起こります。これは小アルカナでいうと「1」の数字のカードになります。
「1」のカードは、その元素のはじまり、発祥、起点になりますが明確な方向性はまだありません。
2回目のアスペクトは逆行時のものです。「2」の数字のカードの特徴は自己と対象の関係がからまりあっていて、一方の動きに影響を受けて他方は無意識の内に変わってしまいます。この段階でもまだ自由がなく、能動的に方向性を打ち出すことができません。
3回目のアスペクトは再び順行の時です。「3」のカードでは互いに拘束し合う二者関係に第三者の視点が加わります。3の数字は生産性を意味するので、ここでようやく成果を期待できます。
ということで、このような流れでトランジットを経験するとどういうことになるでしょうか。
1回目でそのトランジットのテーマに気付き意識しはじめます。目下の取り組むべき課題になりそうな気がします。時が経過しオーブが広がることで、忘れたりもします。
2回目は逆行ですが、この時には環境との軋轢を感じます。1回目の時に取り組もうと思ったことに対しての障害物を発見するかもしれません。或いは、本当にこれでいいのだろうかという反省をすることもあります。スムーズに物事が運んでいかないこともあるでしょう。
3回目の順行の時にやっと物事に取り組む取っ掛かりが見つかりそうです。そして成果を生み出すためにできることの方向性をしっかりと持つことができます。或いは外からそれを助けるようなチャンスが巡ってくるかもしれません。
このような流れでそれぞれのトランジットの影響を分類することも可能だと思います。一つの考え方として。
いずれにしても、トランジットで正確なアスペクトができた時に自分が何を感じ、身の回りで何が起こったのかを覚えておくか、記録しておくのは重要でしょう。心境の変化を見直すことができます。
それと形成されるアスペクトが自分にとって大切だと思うときには、それが指し示すテーマについて意識的に行動したり、積極的に取り組む姿勢がないといけません。そうでなければ、ぼーっとしている内に無意味に過ぎ去ってしますことにもなります。
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