ワカサギ釣りと主人の話
こんにちは。一人の時はなかなか家から出ないインドア派なゆづきと申します。
昨日は家族でワカサギ釣りに行ってきました。
先日の海釣りでは車内で留守番をしていた私。
でも今回のワカサギ釣りは興味津々。
というのも昔テレビでワカサギ釣りを見て、氷上で穴に釣り糸を垂らせば、ワカサギが次々と釣れる…そんなイメージがあったからです。
それに、凍った湖の上での釣りだなんて寒い地方ならでは!です。
せっかく寒い地方に住んでいるのだから、
「やってみたーい!」
と、ワクワクする私、と子供たち。
一方、
「釣れるかどうかわからないよ~?」
と現実的な主人。(子供の頃に一回ワカサギ釣りの経験あり。)
こんな初心者一行がワカサギ釣りに行ってきました。
テントを張り、氷に穴をあけ、釣り針にエサもつけて準備OK。
いざワカサギ釣りです。
ちなみに通常のワカサギ釣り用のテントは床面が開いているので、テント内で釣りができます。
しかし、今回私たちが用意したのはアウトドア用の簡易的なテント。
外での釣りとなります。
はじめはワクワク感で寒さを忘れていましたが、一時間も釣れないとだんだん寒さを感じるように。
寒いというか、冷たいというか…痛い。
軟弱な私は、テントの出入り口前に穴を開けてもらいました。
テント内での釣りは暖かかったです。途中ウトウトしてしまったほど。
しかし肝心のワカサギはと言うと、釣れません。
全然釣れません。
竿なんてピクリともしません。
子供たちはすっかり飽きて雪遊びに興じていました。
途中から寒さに凍えた主人もテント内で釣りを始めましたが、やっぱり釣れない。
周りのテントでは、釣れている人もいれば、我が家のように釣れていない人もいる様子。
ワカサギ釣りも、他の釣りと同じで、そう簡単ではないのだなぁと思いました。
結局私たちは、一匹も釣れないボウズのまま撤収することにしました。
しかしそこで事件が起きたのです。
昨日は風が強い日でした。
私がテントをたたむため、敷いていたアルミマットを長男に預けた後のことでした。
「あーっ!!」
長男の叫び声が聞こえました。
見ると風に吹き飛ばされていくアルミマットと、それを追いかける長男の姿が。
慌ててそばにいた主人もアルミマットを追いかけて走り始めました。
怒涛のレースです。
長男は早々に離脱。
私と次男の元に戻ってきました。
猛烈な勢いで飛んでいくアルミマットと、足場の悪い氷の上をひた駆ける主人。
二人(一人と一枚)の姿はみるみる小さくなっていきます。
あぁ、主人が転倒してしまった…!がんばれ!
あ、マットがテントにひっかかって追いつきそうだぞ。
あぁ、また風に飛ばされた!
もうゴマのように小さくなってしまった主人と空を飛ぶマットを見て、半ば泣きそうな私と長男(責任がある人たち)。
隣で大笑いしている次男。
とりあえず私たちは今やるべきことをやろう!
気持ちを切り替えてテントや道具の片付けをしました。
片付けが終わり、はるか遠く湖の端を見た時
…そこにはマットを抱える主人の姿が見えました。
我が家のヒーローの姿でした。
ワカサギ釣りに行き、ワカサギの代わりに主人の偉大さを知った一日でした。
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