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相手を「論破」してしまってはいけない

日常の中で、ふとこんな経験をしたことはありませんか?

誰かが「理屈で正しいこと」を言っているのに、妙に腹が立ってしまう。
特に、その人が自分の嫌いなタイプであればあるほど、余計に「絶対に認めたくない」と感じる。

一方で、好きな人が少しおかしなことを言ったとしても、
「まあ、仕方ないか」とつい許してしまう。

こんな経験をした方、結構いらっしゃるんじゃないでしょうか。

実は、これが人間の本質を表しているんです。
私たち人間は、「理屈」ではなく「感情」で動く生き物なのです。


「理屈」で人は動かない

現代では、ディベートやプレゼンのスキルが注目され、論理的な思考が重要視されています。

もちろん、それらはとても大切なスキルです。

しかし――やり過ぎて相手を「論破」してしまうと、大きな弊害を生むことがあります。

なぜなら、論破された側には「ムカつく」という感情しか残らないからです。

どれだけ理屈で正しくても、相手がその理屈を受け入れなければ、結果として人は動いてくれないんです。


「感情」に訴えることの大切さ

人を動かすために重要なのは、正しいかどうかという「理屈」ではなく、
相手が「この人の話を聞いてみたい」と思う
「感情」を引き出すこと。

例えば、職場や友人関係、恋愛、親子間――どんな関係性でも、
「相手の感情を尊重しながら向き合う」ことが鍵となります。

白黒はっきりつけるのは時に有効かもしれませんが、「はっきりさせすぎる」ことは、人間関係を壊す大きな原因にもなります。


白黒つけすぎると人は離れていく

実際に、日常の雑談や何気ない会話の中で、
「自分が正しい」と確信して相手を論破してしまったとします。

その瞬間はスッキリするかもしれません。
でも、その後どうなるでしょうか?

周りの人は「正しいけど、近づきたくない人だな」と感じ、静かに距離を取るかもしれませんよね。

特に、親しい友人や恋人との関係では、「正しさ」を主張しすぎることで、信頼や温かさが失われてしまいます。

人間関係を良好に保つためには、時に「理屈」を抑えて、
「相手の感情に寄り添う姿勢」を意識することが大切なんです。


理屈を超えて、人とつながるために

私たちは、正しさだけで動くわけではありません。

人間関係の中で本当に大切なのは、「正しさ」よりも「温かさ」なのではないでしょうか。

白黒をつけるべき時ももちろんありますが、
それ以上に、曖昧さを残しておくことで守られる人間関係がたくさんあります。

職場、友人関係、恋愛、家族――どの場面でも、
相手を論破するのではなく、相手の感情を尊重しながら対話することを心がけてみてください。

「正しいかどうか」を考える前に、
「相手がどう感じているか」に目を向けてみる。

それだけで、あなたの周りの人間関係が少しずつ変わっていくかもしれません。

この記事が、あなたの人生に少しでもヒントを与えるものになれば幸いです。

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🎥 https://youtu.be/fthc1Rns020

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