astroの「ナカヤマン。サロン”FACiliTY”」つぶやきレポート定例会編3
今年初めてのFACiliTY定例会が、1月12日オンラインで開かれました。
今回のゲストは伊藤羊一さん(伊藤羊一さん (@youichi_itou) / Twitter)。45万部を突破した『1分で話せ』、『0秒で動け』の著者で、2021年度より新規開設となる武蔵野大学アントレプレナーシップ学部の学部長に就任されます。「何者かになる」ためのお話です。
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大学入試では数学さえもほぼ丸暗記で乗り切ってしまい、東大に入学したものの何をしたら良いのかわからなかった伊藤さん。あまりテンションの上がらないままバブル期にすんなり銀行に就職してしまい、モチベーションの全くないダメ社員だったとか。社内研修で落第し、与えられた課題もこなせませんでした。そしてうつにまでなり、出社も困難になります。
しかしそんな折、仲間や上司の助けを受けて、マンション貸付物件の案件に成功。後日様子を見に行くと、住民のみなさんが本当にハッピーな笑顔を見せていました。多くの人に支えられて仕事を成し遂げ、その結果に人々の幸せを見た伊藤さんには、「これだ!」とマイレボリューションが起きたようです。
学校ではこんなことを習ってもいなかった、もしかつての自分に会えるのなら教えてやりたいという思いが芽生えます。その後、Yahoo!アカデミアなどで教育に携わり、武蔵野大学学長と知り合い、意気投合します。そこで、「好きなようにやっていいから学部をつくらないか」という話になり、意気に感じ決心し、アントレプレナーシップ学部をつくることにしたそうです。
常にふりかえりをする重要性についても述べられていました。下図を示し、①と②のサイクルを回すこと繰り返して気づきを起こし、この図形をどんどん大きくする。そうやって成長していくというものです。
伊藤さんは、終始テンションの高いお話しぶりでした。プレゼンも「ウォガー!」(伊藤さんの雄叫びに近い発声は正確に表記できません…)とやればいいんだ!と力説されていました。ZOOMでも声を裏返して絶叫するように言うとよく伝わるそうです。
サロンメンバーとの相談タイムでは、「猪突猛進とか〇〇するのが苦手など、ネガティブに捉えている性格をどうしたらよいか」との質問がありました。それに対し伊藤さんは、どうしたらよいかと思考してしまうこと自体が、その性格を認めてしまうことになるので、常にふりかえり気づきを得ること、それにより進歩していくことが大事という話がでました。また、伊藤さんが高校生と接して想定外だったことは、大人に対するのと同様に話しても充分通じることを発見したことだそうです。それは中学生でも同じということでした。
今回の参加者は50人超と、新年早々たくさんの人が平日にも関わらず参加。最年少はなんと高校生。多くの世代にとって学びを見つけられるお話でした。
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昭和なastroの素直な感想コーナー
リード・ザ・セルフという話がちらりと出ました。これは野田智義/金井壽宏 著『リーダーシップの旅』からの引用だそうですが、今、リーダーシップの話は、自分自身をリードする話からするようになったのだなと驚きました。
昭和体育会系の環境で長らく過ごしてしまった私は、まず「リーダーは自分を虚しうして骨肉の至情をもって部下に接すべし。」から叩き込まれたからです。
リーダーが、自分自身をリードしようとすることは確かにあると思います。自己からスタートするのか、利他から考えるのか。そこに時代の違いを感じます。
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