小さなエフェクトボードを作る
バンドが再起動して一年ほど。しばらく色々なペダルを試していたのですが、なんとなくレギュラーが決まってきたこともあり、セッティングや片付けの時間短縮のためにペダルボードを作ろうと思い立ちました。
構想・準備
収納ボックスに入るように
バンドではボーカルとギターとシンセを担当しています。マイクにもエフェクトを掛けたりするのでスタジオに運ぶ機材が多い。
バンド活動は最近はスタジオワークで、スタジオ近くまでは車。駐車場からスタジオまでマグナカートでガラガラと機材を運搬しています。
ギターは背中に背負い、収納ボックスx2にペダルやケーブル類、マイク等を入れて重ね、シンセと一緒にカートにくくりつけて運ぶスタイル。
収納ボックスは何段も重ねられるので、家で保管するのも便利です。
部屋の隅にミニ四駆のボックス、ピックアップやパーツのボックス、エフェクトペダルのボックス、その他録音機材のボックス等、重ねて置いており、スタジオの時はそれをそのまま持って行きます。
今回作るペダルボードは収納ボックスに入るサイズを目指します。
なるべく軽く薄く
衣装ケースにはペダルボードに載せないペダルやマイク、ケーブル等も一緒に入れるので、ボードは軽く薄くが条件です。そのうち飽きて破棄することも考えると、安く捨てやすい素材だとなお良いです。
ということで100均でセレクトしたのがA4サイズのMDF製クリップボード。薄くそこそこの強度があり、木材よりも反りにくい
小道具も忘れずに
ペダルの固定には結束バンドを使うことに。
ボードの下に貼る滑り止めも100均で調達しておきます。
ドリルは結束バンドのサイズに合うものを。
作業
レイアウト検討
実際にボードに置きながら頭をひねります。特に前列と後列で分かれる場合、後列のスイッチを踏む時に前列のノブに足が当たったりする事故は防ぎたい。
スタジオでのオンオフが多いものを手前に。踏み間違えないよう適度な距離感は必要です。
ワイヤリング
レイアウトはパッチケーブルの長さや柔軟性、プラグの形などにも制約を受けるので、実際に繋いで確認します。
今回はジャストな長さのパッチケーブルを作りました。
また、トレモロとディレイの接続にはパッチケーブルを使わず、クランクタイプの変換プラグを利用することにしました。
ボードの加工
鉛筆でマーキングし、結束バンドが通るサイズの穴を開ける。シンプルな作業ですが、線を引くのは重要です。大工の仕事を見れば分かりますが、熟練した職人は皆必ず線を引きます。
結束バンドをどう使えばペダルが固定できるか、穴位置を決めていくのもなかなか難しいです。
ペダルの固定
結束バンドをぐるりとペダルに巻きつけて固定します。結束バンドは複数本連結して使えるので、長さが短くても大丈夫ですが、連結する際に角度が変わるため、ここでも少し頭を使います。
裏面には滑り止めの足を貼り付けておきます。
結束バンドよりも滑り止めの足の高さがないと、ボードを置いた時にガタガタしてしまうので注意します。
完成
無事収納ボックスに他のペダルやケーブルと一緒に入れることができました。作って満足せず、最後にしっかり音出し&動作確認して完成です。