「虚無いはあと配信」完全解析(か?)
■赤井はあとの中身は三人説
「虚無いはあと」配信をこないだ見直していたんです。現在進行中の「はあとちゃん・はあちゃま抗争」の、事実上の起点がここですよね。
今この配信を見直すと、多くの人が、おそらく「虚無いはあと=はあとちゃん」だと考える(てしまう)のじゃないかなと思います。
「虚無いはあと=はあとちゃん」と「はあちゃま」の対立がここで提示されたのだ、というふうに、自然に認識されると思います。なぜなら、はあちゃまが歌枠しようとするのを、虚無いはあとが阻止したり、ミュートにしていやがらせしたりしているからです。
海外まとめ勢のBoomberさんもその解釈でした。
が。
それより、赤井はあとの中には現状、「虚無いはあと」と「はあとちゃん」と「はあちゃま」の3人がいる、と考えるほうが、個人的にはしっくりくるかなと思ってます。
今回の「はあとちゃん・はあちゃま抗争」は、「はあちゃまに幽閉されて外にでてこられないはあとちゃんが、なんとか外に出てこようとする」という基本的なトーンがあります。
はあちゃまに押さえ込まれていて力を発揮できないはあとちゃん、というのが、この抗争勃発前の大前提なのです。
《虚無いはあと》さんは、はあちゃまの歌配信を強制終了させたり音を抜いたりできるのですから、はあちゃまに対して支配力をおよぼしています。そんな強い力がある存在を、はあとちゃんと同一視するのは、私にはけっこう難しいのです。
だとすると、この《虚無いはあと》は何者なのか。
(「虚無いはあと」配信・冒頭から再生)
あ、そうだ。大上段に構えて「完全解析」なんてタイトルをつけてしまいましたが、言葉のアヤでして、べつだん完全に解析したわけではありません。サーセン。ここで私が書くのは「こういうふうに解釈したら、わりときちんとした物語になった」みたいなことです。
■《虚無いはあと》という宇宙
《虚無いはあと》さんは、はあちゃまの歌を途中で強制中断できるので、「はあちゃまの上位存在」である、となります。
「赤井はあとは、《虚無いはあと》という箱の中に、《はあちゃま》と《はあとちゃん》が、スッポリ収まっているような構造をしている」
というふうに理解すると、私にはしっくりくるんです。
図で説明すると以下のようになります。
たとえるなら、虚無の宇宙のなかに、輝く恒星がふたつ浮かんでいるようなイメージです。ふたつの恒星が《はあちゃま》と《はあとちゃん》です。
その二つの恒星が存在している宇宙空間そのものが《虚無いはあと》さん。
ある時期からはあちゃまは、雑談配信などの背景として、宇宙空間の動画を使用するようになりましたが、まさにこのイメージです。虚無いはあとという宇宙の中に、はあちゃまという星が(はあとちゃんという星も)存在している。
《虚無いはあと》さんは、意思を持ってるようですし、はあちゃまやはあとちゃんよりも強い力を持っているのですが、「私はこうしたい」とか「ああなりたい」みたいな、「ある方向に向かうベクトルを持った願望」は持ち合わせてないみたいに見えます(虚無ですから)。
「ああしたい」「こうなりたい」というベクトルを持っているのは、はあとちゃんとはあちゃまです。
そのベクトルが全然別方向を向いているから、二人の間に抗争が起こっているわけです。そして、その抗争を、何の感情もいだかずにじっと見下ろしているのが《虚無いはあと》さん……というかたちだと思うんですね。
■セリフをおぎなったら会話になる……?
この「虚無いはあと配信」の世界は、《虚無いはあと》さんが完全に支配している世界に見えます。
この配信ではあちゃまは、Live2Dで登場するものの、意味のあるセリフを一切しゃべりません。
これは、しゃべらないのではなく、「《虚無いはあと》さんが許可しないため、一切私語をしゃべることができない」という状態のような気がするのです。
たとえばこんなシーン。
画面、突然「虚無いはあと」から「Live2Dはあちゃま」に切り替わる。
はあちゃま「グわっ」
はあちゃま「グわっ」
はあちゃま「すう、フー!」
残酷な天使のテーゼのイントロ流れるが、はあちゃま歌い出さない。
はあちゃま「ぷるるるるるるるっ!」
はあちゃま、曲の途中から歌い出す。
(該当部分から再生)
これなんかは、
「はあちゃまは、しゃべろうとしたが、なぜか一切しゃべることができず、声がただのうめき声になってしまう。だが、歌を歌うことはできることがわかったので、歌い出す」
というシーンに見えるんです。
「言いたいことを言わせてもらえないはあちゃま」
というのを想定するとしたら。
ひょっとして《虚無いはあと》さんと《はあちゃま》は、我々視聴者の見えないところで言い合いをしてるんじゃないか。
この「虚無いはあと配信」でたびたび発生する意味深な「間」は、画面の裏側で《虚無いはあと》さんと《はあちゃま》が会話をしている時間なんじゃないか。
たとえばこういう場面。
(カギカッコ「」内はタイピングによるテキストセリフです)
【虚無いはあと】の画面。
何かタイピングする音がするが、画面に文字は表示されない。
一瞬『残酷な天使のテーゼ』が流れそうになって、すぐ消える。
かなりの間があって、
「裸」
また間。
「うん、そういうことだから」
画面、【Live2Dはあちゃま】に切り替わる。
はあちゃま、あいみょん『裸の心』を歌い始める。
(該当部分から再生)
これ、裏でこういう会話になってたとしたらうまくつながりそうです。
虚無いはあと(タイピング音のみ・非表示)「飽きた。何か別の曲を歌っ
て」
はあちゃま心の声「はあちゃまは『残酷な天使のテーゼ』が歌いたいの
よ!」
はあちゃま、『残酷な天使のテーゼ』のカラオケを再生する。
が、虚無いはあとによって即座に阻止される。
はあちゃま心の声「(むかつき)じゃあ何を歌えっていうのよ」
虚無いはあと「裸」
はあちゃま心の声「裸の心? なんか身につまされる歌詞だからイヤなんだ
けど。でもどうせ、これしか歌わせないつもりなんでしょ? フン」
虚無いはあと「うん、そういうことだから」
はあちゃま、あいみょんの『裸の心』歌う。
■はあちゃまの言葉も混入している
そんなふうに、《虚無いはあと》さんの許可がないと自己表現が不能である、という状態に、はあちゃまが置かれている、と仮定しましょう。
この「虚無いはあと配信」でタイピングされる文章、めちゃめちゃ分裂的ですよね。
これ、《虚無いはあと》さんただ一人の声だと思うから分裂的にみえるのであって、じつは《はあちゃま》の声が混入していると考えたらどうでしょう。
《はあちゃま》は《虚無いはあと》さんの一部分なので、《虚無いはあと》さんの口を借りてしゃべれる場合もある、というふうに考える。
たとえばこの場面なんかは、ほとんどはあちゃまがしゃべってるのではないか。
「説明ほしい?」
「自分で考えろ」
かなりの間。
「許す」
「ところでさ」
「これ、何の配信?」
「意味わかんないよ」
「どんな顔で見てる?」
(一瞬だけ画面、ブラックアウト)
「自分の顔確認した?」
「画面に写る自分の顔」
「真顔で草」
「ちなみにはあちゃまも真顔だよ」
「そして」
【Live2Dはあちゃま】がぷっと吹き出す。笑っている。
画面左上にブタの顔のアニメーションが表示される。
ブタの顔「はあちゃまっちゃまー!」
(該当部分から再生)
私なりに注釈をつけると、こんな感じになる。
虚無いはあと「説明ほしい?」
虚無いはあと「自分で考えろ」
はあちゃまの心の声(ちょっと、みんな退屈してるわよ。はあちゃまにもし
ゃべらせなさい! 面白くしてあげるから!)
虚無いはあと「許す」
はあちゃま「(視聴者に)ところでさ」
はあちゃま「これ、何の配信?」
はあちゃま「意味わかんないよ」
はあちゃま「どんな顔で見てる?」
(一瞬だけ画面、ブラックアウト)
はあちゃま「自分の顔確認した?」
はあちゃま「画面に写る自分の顔」
はあちゃま「真顔で草」
はあちゃま「ちなみにはあちゃまも真顔だよ」
はあちゃま「そして」
【Live2Dはあちゃま】、吹き出す。笑っている。
画面左上にブタの顔のアニメーションが表示される。
ブタの顔「はあちゃまっちゃまー!」
つまり、「虚無いはあと配信」は盛り上がりに欠けてタイクツだから、はあちゃまがはあとんたちに向けてイタズラをしかけるわ! これで面白くなるでしょ! というシーンだという解釈ができそうなんです。
この直後に、以下のような展開になるんですが、これも《虚無いはあと》さんと《はあちゃま》の対話のような気がします。
「ふっ」
「全然面白くねえな」
「今日の壺男が中止になった真相」
「はあちゃまの」
「しっかりきいててね」
「はあちゃまの姉がつまんないっていったから」
「泣いていいよ」
「つまんないってさ」
;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;
(注:涙を表す表現が画面を埋め尽くす)
「ぴえん」
「はあ、、、」
「はあ」
「はあ、、、」
「はあ、、、」
「はあ、、、」
「はあちゃまっちゃま~」
注釈をつけるとすると、
(ブタ顔の「はあちゃまっちゃまー」を見た直後の《虚無いはあと》)
虚無いはあと「ふっ」
虚無いはあと「全然面白くねえな」
虚無いはあと「今日の壺男が中止になった真相」
虚無いはあと「はあちゃまの」
虚無いはあと「しっかりきいててね」
虚無いはあと「はあちゃまの姉がつまんないっていったから」
虚無いはあと「(はあちゃまに)泣いていいよ」
虚無いはあと「つまんないってさ」
はあちゃま「;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;」
(注:はあちゃま、涙の表現で画面を埋め尽くす)
はあちゃま「ぴえん」
はあちゃま「はあ、、、」
はあちゃま「はあ」
はあちゃま「はあ、、、」
はあちゃま「はあ、、、」
はあちゃま「はあ、、、」
はあちゃま「はあちゃまっちゃま~」
こんな感じだとすると、《虚無いはあと》さんに「おまえのジョークはつまんねぇし、おまえの配信はつまんねえんだよ、実の姉もそういってるぞ」と詰められる《はあちゃま》という意味になります。
後半の息も絶え絶えなはあちゃまは、《虚無いはあと》さんから無慈悲なプレッシャーをかけられてうまくしゃべらないはあちゃま、のようにも見える。
■「かわいくなりたい」のは《はあとちゃん》だけ
《はあとちゃん》と《はあちゃま》が、《虚無いはあと》さんという大きな虚無にまるごと内包されている、というモデルを仮定しています。
そして「虚無いはあと配信」では、実は《虚無いはあと》さんと《はあちゃま》が対話をしているんだ、という解析をしています。
じゃあ、《はあちゃま》と同格の存在で、同じく《虚無いはあと》さんの下位に内包されている《はあとちゃん》はどうなんだっていう話なんですが。
《はあとちゃん》も実は同じようにしゃべってると思います。
この「虚無いはあと配信」には、赤井はあとの顔が3つでてくるのです。
まずは画面中央に表示された「虚無いはあと」さんの顔。
次にLive2Dで表示される「はあちゃま」の顔。
最後に、画面右下にラクガキとして描かれる、アゴが出っ張った「似顔絵はあと」の顔。
このアゴが出っ張った「似顔絵はあと」が、《はあとちゃん》に相当しそうな感じです。
《虚無いはあと》さんが「似顔絵はあと」の生首を、はあちゃまにかぶせようとするしね。
以下のあたりは、《はあとちゃん》だと考えるとしっくりくる。
《虚無いはあと》さん、ラクガキの「似顔絵はあと」に色を塗り始め
る。
「んん、何かが違う」
「なんかかわいくない」
「あごが、かわいくない」
「かわいくなりたい」
かわいくなりたいかわいくなりたいかわいくなりたい
かわいくなりたいかわいくなりたいかわいくなりたい
かわいくなりたいかわいくなりたいかわいくなりたい
(注:かわいくなりたいが画面を埋め尽くす)
注釈をつけるっとしたら、こうなる。
《虚無いはあと》さん、ラクガキの「似顔絵はあと」に色を塗り始め
る。
虚無いはあと「んん、何かが違う」
虚無いはあと「なんかかわいくない」
虚無いはあと「あごが、かわいくない」
はあとちゃん「かわいくなりたい」
はあとちゃん「かわいくなりたいかわいくなりたいかわいくなりたい
かわいくなりたいかわいくなりたいかわいくなりたい
かわいくなりたいかわいくなりたいかわいくなりたい」
(注:かわいくなりたいが画面を埋め尽くす)
《虚無いはあと》さんは、「何かになりたい」というベクトルを持っていそうな感じが全然しないし、《はあちゃま》は、いわゆる「可愛さ」とはちょっと違うものを目指しているキャラクターだと思うのです。
「かわいくなりたい」という願いにいちばんふさわしいのは《はあとちゃん》だと思う。《はあとちゃん》は「かわいいって言われたい」というガーリーな願いをふつうに抱いている人で、いつも心からそう思っていて、なのにゆがんだアゴおばけのように顔を描かれてしまったので、それをキーにして「かわいくなりたい!」という願いを露出した……みたいに考えるとわりとしっくりする。
■《はあとちゃん》は助けを求めていた
このように、《はあとちゃん》も《虚無いはあと》さんを通して意思を表出できる、とする場合、
「《虚無いはあと》さんが突然、助けを求め出すシーン」
は、当然、「実は《はあとちゃん》のメッセージだった」ということになりそうです。
はあちゃま、King Gnuの『白日』を歌っている。
着信音がして、曲、中断する。
画面、【虚無いはあと】に戻る。
「どうしてだろう」
「わからない」
「助けて」
「HELP ME」
「そんな深刻な、、、」
「なに」
「え、こわ」
「mvcこでjふぉあー’EXえpkdP’FJW」
(注:キーボードをめちゃくちゃにたたく)
「IMAKARA」
「ima」
「いまから」
「大切なメッセージ」
「書くからちゃんんと見てて」
「書くかk」
かなりの間。
「なんでもないや」
(該当部分から再生)
以下のように受け取れる。
はあちゃま、King Gnuの『白日』を歌っている。
(この曲は、「私たち二人は傷つけあって別れて、もう元の関係には戻
れないんだ、私はこれから一人で歩いて行くんだ」」という内容。はあ
ちゃまがはあとちゃんに「お別れね、バイバイ」と言っているように受
け取れる)
この曲に耐えきれなくなった《はあとちゃん》が着信音を鳴らして妨
害。
はあとちゃん「どうしてだろう」
はあとちゃん「わからない」
はあとちゃん「助けて」
はあとちゃん「HELP ME」
そんなはあとちゃんの独白を聞いた《虚無いはあと》さんがドン引きし
て割り込む。
虚無いはあと「そんな深刻な、、、」
虚無いはあと「なに」
虚無いはあと「え、こわ」
《はあとちゃん》、虚無いはあとと格闘する。
はあとちゃん「mvcこでjふぉあー’EXえpkdP’FJW」
暴れて、発言権をむりやり奪う。
そして訴える。
はあとちゃん「(はあとんたちに)IMAKARA」
はあとちゃん「ima」
はあとちゃん「いまから」
はあとちゃん「大切なメッセージ」
はあとちゃん「書くからちゃんんと見てて」
はあとちゃん「書くかk」
はあとちゃん、はあとんたちに自分の現状を伝えようとする。はあちゃ
まに押さえ込まれて出現できなくなってるの、助けて。
虚無いはあと、その発言を力ずくで押さえ込む。ここでは、私の許可な
しに発言してはダメ。黙りなさい。
虚無いはあと「(視聴者に)なんでもないや」
以上のように解釈すると、意味が通るし、一幕もののストーリーとして受け取れる。
現状うまく消化できないセリフもあるにはあるんですが、
(「びびっただろ」「そういうことか」とか「これがほんとのコメ稼ぎ」など)
大部分が消化可能ですし、これ以後の展開ともわりあい合いますので、今のところこの解釈が妥当なのかなと考えております。
なんせ、あのカオスな「虚無いはあと配信」を、意味ある物語として受け取れるのだから気持ちがいい。
これが合っているのか、間違っているのか、ということが気になる方も多いと思うのですが、じつのとこ、私にはそれはどうでもよくて、「赤井はあと/はあちゃまの配信に触発されて、自分の頭の中からわりと面白い考えが出てきた」ということが私にはだいじです。
でも、この内容が正しくて、全部彼女の頭の中から出てきたことだとしたら、ものすごいよね。
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