【10/3天秤座新月から始まる】内なる欲求を見つめる1ヶ月
10月3日 3時49分に天秤座新月をむかえました。今回はドラゴンテイル側で日食もおき、過去を振り返って取捨選択し、本来の自分に回帰しながら、新たなステージへ昇っていく。そんな意味もある新月です(この新月のテーマは水面下で約半年続きます)。
10月3日天秤座新月〜11月1日蠍座新月までを8つの月相で追うと、「社会的不一致」「身近な人との距離感」「未熟さを見せる」と言ったテーマが浮上します。心の傷やトラウマ、それに伴う怒りの感情と対峙する人もいるかもしれません。
天秤座新月のテーマは自分に固執し続けるとむずかしい
前回の乙女座新月では、「人生の生きがいや使命と向き合い、日常や実務に落とし込むこと」が
テーマでした。
今回のサイクルも、「内なる感性を現実に着地させる」点は同じですが、それは自分だけで解決するんじゃなく、他者との関わりながらになるので
ハードルはより高めですね。
特に1番むずかしいのは、他者の視点や見解を聞いて、自分の本質に迫ること。
というのも、今回の新月のサビアンシンボルは、天秤座11度「眼鏡ごしに覗き込んでいる教授」。自分フィルターを外して相手をよく理解することですが、2ハウスに位置するので、そこには自分の趣味嗜好や従来の価値観も絡んできます。
相手の意見を参考にすることで、自分にとって真に快適で、本来の美的感覚や五感を満たす環境・ライフスタイルを手に入れられますが、ディセンダントには土星が重なりますから、なかなか受け入れがたい考えや、ときには否定的な言い回しで助言がやってくる可能性もあります。
やっぱり私たちって、大人であるほどプライドもあるし、思い込みに彩られた価値基準を多かれ少なかれ抱えているもの。
だからついつい、相手の言葉を変に解釈したり、
責められてるように感じて、ものごとをフラットに受けとりづらくなります。
ですが、今回の主役・天秤座は「客観性」がカギです。客観的ってどういうことかと言うと、「他人事のような距離感で自分自身を捉えること」。
なんだかんだ私たちがこの世で1番大切なのは、
自分自身。だから自分を傷つけないために、周りの色々なものに敏感になり、守ろうとするんですね(このくだりは、天秤座のサビアンにもありますね)。
特に今回のサイクルでは、「社会的不一致な感覚」が浮上しやすいときです。これは、「大人としてそぐわないと思っていた自分の感性、好み、欲求」のこと。新月に重なるブラックムーンリリスから来ています。
リリスは縦社会にそぐわないほどの強い生命エネルギーや貪欲さの象徴。今回は2ハウスにいるので、人間の三大欲求が絡んだ快楽主義的な側面も現れるかもしれません。
それは現代社会において無秩序で堕落していると言われる生き方や感性なのかもしれませんが、実は誰しもがそんな風に過ごせたら良いのにな、と密かに思っているんじゃないでしょうか。
(そして実は必要以上に抑圧して、自分の身体や五感がわからなくなってる人は多いです)
また、いわゆる欲求ではなくても、無計画で奔放で、ダラダラした(ように思える)感覚も該当します。
たとえば、「一般的には目標を立てて取り組まないと成功しないと言われるけど、私はそうやって決めちゃうとトーンダウンする…そんな自分は行きあたりばったりのダメな人間なのかな」と、社会とのギャップを感じたことがあるかもしれません。
相手から変なレッテルを貼られたり、社会的評価を下げたりしないように、自分の正直な感覚を「そうは言ってもね…」と追放してしまう人は多いのではないでしょうか。
今回の新月では、そういう心に封じたタブーが人との関わりを通して、顔を出すことになりそうです。
天秤座新月から牡羊座満月の2週間は、人との距離感が歪んでることに気づく
だからこそ、新月から満月の2週間では、そんな感覚を奥に追いやってでも居場所を守りたい強迫観念。そして、自分をそんな風に歪ませた世の中や周りへの憤り。これらがじわじわ表面化します。
特に10月11日 山羊座上弦の月頃には、太陽とキロンが向き合い始めるので、強迫観念や焦燥感が生まれやすくなります。
上弦の月は山羊座4ハウス。火星とオポジションなので、家族や身内、仲間へちゃんと役割を果たしてほしい苛立ちが見え隠れします。欲望に流されず、きちんと自分を律して立場を守りたい気持ちが隠されているかもしれません。
あるいは、そんな欲求やありのままの感性を現実に反映させたい想いもあるかもしれませんね。
上弦で、人との距離感と向き合わずに進むと、10月14日魚座ギバウスムーンでは、自分と周囲の間にある境界線の揺らぎへと発展します。このときは月魚座12ハウス。太陽は火星とスクエアで、月を頂点としたトールハンマー。アセンダントも魚座で土星が重なります。
過剰な自己犠牲や奉仕に駆られながら、水面下では自分の信念を理解してくれない周囲への怒りが溢れだしそうな配置です。
牡羊座満月は怒りの解放だけじゃない
こうしたフラストレーションが最高潮に高まるのが10月17日の牡羊座満月です。
この満月で怒りを解放はしても、その後も感情的に自己主張したり、立場や印象を守ることに固執すると、特に満月からの2週間は空回りしかない日々を過ごすことになりそうです。
たしかに、その感情は受けとめたいけど、あなたが本当に居たい世界とは、怒りにまみれたものではきっとなかったはず。
封じた感覚も自分として、これから共存して生きるために誰とどう関わったら良いのか?を考える必要があります。
牡羊座満月は仲間を表す11ハウス。満月軸は冥王星火星軸とグランドクロスを形成しますが、火星は蟹座2ハウスなので、心温まる小さな幸せを感じる場所を守りたい気持ちも働きます。ASCが双子座で木星合なところを見ても、仲間とのコミュニケーションをキッカケに望む未来へ発展していきたい雰囲気が見てとれますね。
牡羊座満月後、いかに周りから学ぶか、素直に開示するか
さらに、満月の次の月相・ディセミネイティングムーンが双子座MC合でおきるあたり、伝わる表現力は、やはりカギになりそうです。
満月以降それを学ぶためにも、天秤座の「客観性」は今のうちから意識しておくと良いでしょう。
「私はこうだけどこの人はこう考えるんだ」
「私とこの人はどんな関係性?」
「この人の言葉が心に刺さるってことは、
今、私に必要なのは○○かな?」
そんな風に、「私」と「相手」と「今の流れ」を淡々とプロファイリングすることで、社会的不一致な感覚を相手にどう伝えるかわかってきますし、自分を偽ることも減っていくはず。
つまりは、太陽天秤座シーズンの間に、「自分と相手はどの点で異なる人間か」を理解しておけば、10月23日に蠍座シーズンへ入ったあとの、10月24日獅子座下弦の月、10月28日乙女座バルサミックムーンでは、自立と協力のバランスが取れた人間関係へ少しずつスイッチできるでしょう(本格的には次回・蠍座新月のテーマになりますが)。
獅子座下弦の月は獅子座4ハウスで、家族や身近な人に虚勢を張ってないか見直しを。そして、乙女座バルサミックムーンは乙女座5ハウスで、自分の得手不得手を把握した上で、出来ることを堂々と示すことが大切です。
"悩みの大半は人間関係"と言われるくらいですから、この課題が乗り越えられたら、だいぶ人生スッキリしそうですね!
今年も残り3ヶ月だけれど、まだまだまだ激動の日々。心と身体を大切にしながら!すこしずつ歩いていきましょう。