5/20 牡牛座新月 自分の個性を成長させて自他の調和を学ぶ
「2023年双子座シーズン 星読みレター」をリリースしました。今回の8つの月相や、新月&満月、水星逆行終了後の影響について解説しています。お求めはコチラから!
はじめに -8つの月相について-
この記事では、新月と満月は別々に解説せず、1つにまとめています。「月」について色々と研究をした結果、新月から次の新月への1サイクルを8つに分けた方が、太陽が示す方向性との繋がりも分かりやすく、より明確なメッセージを受け取れることに気付いたためです。
私はこれを「8つの月相」と呼んでいます。8つの月相とは、①新月 ②クレセントムーン(三日月) ③上弦の月 ④ギバウスムーン(十三夜月) ⑤満月 ⑥ディセミネイティングムーン(十八夜月) ⑦下弦の月 ⑧バルサミックムーン(二六夜月) のこと。
これについては、鏡リュウジさんが著書「ルネーション占星術」で語られています。こちらの本や海外の占星術サイトを参考に、各チャートを細かく解析してみた結果、8つの月相がベストだと感じました(ちなみにプログレスの月もこの方法で読むとわかりやすいです)。
月の流れを1つにまとめるので、新月満月だけで記事を書いていたときよりも、濃さは落ちますが(実際は深く読んでますが、それを全部書くとエライことになるので笑)、また違った視点で新月満月を理解できるんじゃないかと思います!
5/20~6/18 ムーンサイクル
今回のムーンサイクルはこんな感じで進んでいきます。ここからはこのスケジュールに合わせて順番に解説していきますね。
5/20 牡牛座新月
5月20日 0時53分に牡牛座新月を迎えました。AC(テーマ)・太陽(行動)・月(気持ち)・MC(到達点)から、新月の全体像を探ってみます。
太陽双子座入りの前日。29度という牡牛座の終盤で起きた新月です。29度はサビアンシンボルで”葛藤の度数”とよばれます。なぜ葛藤するかと言うと、2つの価値観の狭間で揺れるから。
この場合だと、牡牛座=自分の感性や豊かさを自分だけで味わいたい段階から、双子座=新しい情報や体験を得て人との交流を楽しむ段階へ進みます。つまり、自分1人で楽しんでいれば、誰かと比べることもなく、慣れ親しんだ領域にいられて楽ですが、新しいものを受け入れると、色々な意見が入ってきて惑わされやすくなりますよね。
しかし、自分の世界だけに籠ってると、停滞や傲慢さにつながる可能性もああります。だからこそ、占星術の世界では、"陽=外"と"陰=内"が交互に訪れている訳で、非常に良く出来た仕組みだなぁと思うのです。
さらに今回新月が起きるのは3ハウス。いわゆる、双子座的・水星的な場所で、自分の周りの人や新しいことに興味を持って知識の幅を広げることが大切な1ヶ月です。そして牡牛座のルーラー(支配星)金星は5ハウスにいるため、やはり自分自身をどんどん表現することや、新月のサビアンシンボル(牡牛座29度 自分と相手の価値観を両方活かして良いものを新たに生み出す)が示すクリエイティビティも強調されています。
天体の配置は全体的に下側=自己探求に集中して、自分らしい行動や場所を模索する雰囲気が強いですが、冥王星は11ハウスと12ハウスの間に位置して、新月とトライン(120度)を形成しているため、お互いの個性を活かした、精神的な繋がりからもパワーを得られます。さらにASCは魚座で土星が重なり、精神的な理想やビジョンに基づいて行動する、博愛精神の大切さが示されているのも特徴的です。
全体的に、自分の価値観や感覚を出発点にしながらも、情報インプットや人との交流を大切にし、相手との繋がりによる充足感を得られる新月です。
新月~満月へ
5/23 クレセントムーン (動き出す 行動計画 好奇心)
5/28 乙女座上弦の月 (行動確認 吸収 成長)
5/31 ギバウスムーン (努力 不足点を探す 忍耐)
牡牛座新月~射手座満月にかけては、様々な人と深く関わり、相手からの影響を受け入れることに意識が向かいます。太陽は3ハウス~5ハウスのいずれかに位置し、やはり人とのコミュニケーションや表現にフォーカスしています。
牡牛座新月でも書いたように、人の影響を受け入れるということは、それだけ「自分の感覚」が薄くなりやすいですが、あえてその状態を受け入れることで、知識や情報を取得することを通じて、人との関わり方を学ぶことができる、と言えるかもしれません。
そのように、「自分の感覚」を保ちながら、人と関わっていった結果が示されているのが、6月4日の射手座満月です。
6/4 射手座満月について
6月4日 12時42分に射手座満月を迎えます。AC(テーマ)・太陽(行動)・月(気持ち)・MC(到達点)から、満月の全体像を探ってみます。
今回、射手座満月が起きるのはサビアン14度。この度数は理想を現実に落とし込む意味を持ちます。今回は太陽9ハウス/月3ハウスで満月を迎え、これは牡牛座新月と同じです。つまり、人との交流を通して、自分自身の知識の集大成を確立することができると言えます。
ちなみに、夏至を迎える前では最後の満月にあたるため、3月21日の春分から3ヶ月にわたる経験の集大成を確認するときでもあります。
一方で、ASCとMCのサビアン度数はいずれも28度。これは過去を土台に次へ進む度数であり、特に双子座28度に関しては、「手放し」や「リセット」の意味もあります。双子座なので、今までの考え方をリセットすることを目指すと解釈できます。
さらにDSCには、海王星がピッタリ重なるので、上に書いてきたのと同様に、人との関わりが強調されています。 海王星は全ての境界線を曖昧にする作用があるので、相手に流される可能性もありますが、たとえそうであっても人との繋がりを辞めないこと、色々な影響を受ける中で、自分の夢や理想と共鳴する人は誰なのか?を見極めていくことが大切です。そのためには、まず自分の価値観を表現することが良い人間関係への近道になります。
ここからの月相を見ていくと、水瓶座ディセミネイティングムーン→魚座下弦の月と、やはり今までの概念を手放すテーマが見られます。
自分の中にある知識を一回すべて外に出すからこそ、不要なものに気付ける、ということも示しているのかもしれません。
満月~次の新月へ
6/7 ディセミネイティングムーン (観察 冷静さ 共有)
6/11 魚座下弦の月 (内面確認 見極める)
6/14 バルサミックムーン (1人の時間 純粋化 自己理解)
射手座満月以降、夏至へ向けて最後の調整を行うフェーズへ入っていきます。特に、ディセミネイティングムーンはマイナーな月相ですが、冥王星とピッタリ重なって、金星と向き合っており、豊かさや喜びを求める気持ちが解放される力強い配置です。
月相以外の星の動きを見ると、金星獅子座入りと水星双子座入りを迎えて、自分の意志や考えをどんどん外に出していく流れになり、満月以降のムーンサイクルと一致しています。
満月から新月までの2週間は、ムーンサイクル前半の自他の調和を通じて、あらためて自分らしさについて向き合い、それを表現するときになるでしょう。
まとめ
全体的に、人との関わり方が問われる1ヶ月と言えます。牡牛座シーズンで自分とっての喜びや心地よさ、もしくは感性や才能と向き合ったからこそ、今度は人と関わってみたらどうなるか?どんな新しいモノ・展開を生み出せるのか?試されている時期とも言い換えられますね。
そして、自分と相手が調和した行く末を確認できたからこそ、もう一段上がった自分らしさに気付くことができます。
今までの牡羊座シーズン・牡牛座シーズンで確認した"自分らしさ"とは、自分の内なる感覚に忠実であることに重きが置かれていました(これが大切なことはもちろん今後も変わらないですけど)。しかし、今回の牡牛座新月を始めとするムーンサイクルでは、人との関わるからこそ発揮できる自分らしさを確認していきます。
ここから季節は夏へ移り、″すべて夏のせい″なんて言葉があるように、外の世界に対する大胆さと解放感がもたらされる時期になります。
それはつまりは、「他の世界との繋がりをなくしては、本当の意味で私たちのエネルギーは高まらない」と言うことを表すのかもしれません。
これから夏至を過ぎるほど、自分らしさと社会性を両立させる課題に直面することになりますが、今回のムーンサイクルは、そのための準備期間です。
ぜひたくさんの人と交流して、その中でどういう表現や言葉を使えば自分らしくいられるそうか?たくさん実験する気持ちで楽しんでいきましょう!
今回の記事で8つの月相に興味を持った方、もっと詳しくその他の星の動きも含めて知りたい方は「2023年双子座シーズン 星読みレター」をご覧ください。
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