【水瓶座上弦の月】11/1~11/8〈理想への道を冷静に描く〉
11月01日 15時36分頃。太陽 蠍座・月 水瓶座の位置で上弦の月を迎えました。
上弦の月とは太陽と月が90度の角度をとるとき。ハードアスペクトのため、葛藤を伴いますが、新月に立てた目標へ向けて、しっかり行動ができているか?どこに改善点や引っ掛かりがあるのか?見直すのに適した時期です。
特に今回は、11月8日の牡牛座満月&月食&天王星食へ向けて、自分の求める方向性をクリアにしておきたいとき。先日の蠍座新月&日食を機に、何かを始めた方やちょっと変化を付けた方も、新しいステージに馴染むために、今必要なことを冷静に考えてみましょう。
2つの視点を切り替えて目標へ向かう
さて、ここからは水瓶座上弦の月のチャートを見てみます。
(今回のリーディングメモをOFUSEにて公開しています。私がどんな風に星読みしてるか興味がある方はぜひご覧ください(^^)
→https://ofuse.me/astrologyspirit)
まずは、AC(テーマ)・太陽(行動)・月(気持ち)・MC(到達点)の基本情報から、全体像を探ってみましょう。
AC(テーマ) :
牡羊座14度(サビアン15度)
「毛布を編むインディアン」
→クリエイティブ精神の発揮
→目標へ向かい地道に
太陽(行動) :
蠍座8度(サビアン9度)
「歯科の仕事」
→根本的改善
→やり抜く
→一点集中する
【7ハウスに位置→人と協力関係を築くこと/自分の魅力や良さを知ってもらうことにスポットを当てて行動を見直す】
月(気持ち):
水瓶座8度(サビアン9度)
「鷹に変化する旗」
→大局的視点
→道筋をロジカルに描く
→理想を現実的なものにする
【11ハウスに位置→変化を起こす/現実の壁を越える/横の繋がりを広げることを望む】
MC(到達点):
山羊座8度(サビアン9度)
「ハープを運ぶ天使」
→周囲の環境に同調する
→今やれることをゆっくりと
今回のサビアンシンボルは全体的にわかりやすく、「目標へ向かう」「着実にやり抜く」がキーワード。ただし、太陽蠍座はやることにグッと集中して、物事をじっくり改善するのに対し、月水瓶座は高い視点で全体を見渡し、今後必要なものを点検しているところに違いがあります。
つまり、「一極集中的視点」と「俯瞰的視点」を交互に切り替えながら、自分の望む目標を確認しながら前へ進む。物事に入り込みすぎても、その対象から遠すぎても、自分がやりたいことの本質は見えてこない。両方の視点を上手く使いこなすところに、今回の上弦の月の難しさがあるのかもしれません。
また、太陽は水星、金星とコンジャンクションし、7ハウスにいるので、コミュニケーションや良好な人間関係の構築が必要になります。蠍座に位置しているので、表面的なものではなく、自分の考えや内面を開示することも大切でしょう。
蠍座新月&日食では、自分の心に秘めてきたことを思い切ってスタートさせましたが、それを周囲に認知して理解してもらう、仲間や賛同者を得られるには、じっくり取り組む必要があることを示しているとも解釈できます。
さらに、太陽のサビアンシンボル:蠍座9度「歯科の仕事」は、水瓶座の影響を受けた度数です。水瓶座らしく、自分の頭で考えて、どうしたらこの問題を解決できるのか?目標を突破するには、理想を人々に分かってもらうにはどうしたら良いのか?考えを巡らせる。その結果として、この後の蠍座10度「親睦夕食会」では、仲間を得て共感し合うイメージも描かれています。
一方で、月水瓶座は11ハウスに位置しており、水瓶座のロジカルシンキングや全体を見通す力がより一層高まります。上述した太陽蠍座の展開を考えると、目の前のことに囚われすぎず、自分の信念・方向性を明確にすることで、思いも寄らないところに仲間の存在やヒントを得られるかもしれません。
また、水瓶座の支配星・天王星は1ハウス~2ハウスの間に位置しています。理想への道筋を描くには、そもそもの自分の行動スタンス・出発点や仕事・勉強・スケジューリングの取り組み方を変えると良いでしょう。
2つのトールハンマーの衝動に注意
今回のAC(テーマ)の支配星・火星は10月30日に逆行開始したばかりで、11月1日時点では”留”の状態です。"留"とは逆行開始・終了の直前直後に起きる、天体の動きが極端に止まったように見える現象のこと。この時期は、天体の象意が極端に引き出されたり、コントロールが難しくなって魔が差したりします。(余談ですが、先日の韓国ハロウィン事故は、火星逆行開始直前に起きており、溜まったエネルギーの爆発から引き起こされたと言う見方もあります)
さらに、今現在の火星はハードアスペクトを多数形成しており、まず、太陽&月とセスキコードレート、海王星とスクエア、冥王星とインコンジャクト。いずれも衝動性が強く、混乱から訳も分からず行動してしまう一面があります。
今回火星は3ハウスにいるので、情報を知ることや考えを巡らせて整理すること、あるいは太陽蠍座・月水瓶座が示すように、コミュニケーションに意欲的になるでしょう。
見出しの「トールハンマー」は太陽&月の葛藤エネルギーを火星が放出する関係性です。太陽&月=物事に徹底的に向き合い理想を実現したい気持ちが高まると火星=知りたい・考えたい・伝えたい衝動となります。
トールハンマーは相手に対する攻撃性を表しますが、ブレイクスルーを起こすには有効とも言われます。ただ、今回はこの状態の火星と太陽を巻き込んで、もう一つトールハンマーができているため、注意が必要です。
火星と海王星のスクエア=周囲に流されて行動する・理想への熱意が強すぎるエネルギーが、太陽=相手や物事に一点集中して突破したい衝動も同時にあらわれます。
「早く理想を実現したい!他の人にとってもその方が良い筈だ!」と気持ちが昂ぶってて、考えが行きすぎてしまったり、相手に理解を促す行動が攻撃性に転じたりするかもしれません。
もちろん、何か大きなことを実現するには、思い切った主張や決断は必要ですが、その行動が自分の本筋から外れていないか?その結果何が起きようと全てを受け入れて責任を取る覚悟はあるのか?一度立ち止まってゆっくり考えてみる必要がありそうです。
今は、自分の行動と進む道筋を冷静に捉えることで、来週の牡牛座満月&月食&天王星食で、どの壁に風穴を開けて乗り越えれば、より良い未来へ繋がるか?明確に答えが浮かび上がってくるでしょう。