【牡羊座満月】10/10～10/25〈真のあなたを反映させよ〉(最後に2023年への布石を有料公開)
10月10日 05時55分頃。太陽 天秤座・月 牡羊座の位置で満月を迎えました。
満月は太陽と月が真っ直ぐに向かい合い、力が外へ向かって解放されるとき。「物事の集大成」や「今後の見通しを見つける」絶好の機会です。また、この満月は4月1日 牡羊座新月の結果が表れるとき。牡羊座新月は春分=今年度を迎えてから、始めての新月なので、今年度の行動の結果を確認するタイミングでもあります。
牡羊座新月では、自分の直感力を頼りに新しい場所へ飛び込み、たくさんの人々と言葉を交わして変化・成長することがテーマでした。また、この時の新月は8ハウスで起き、本音や弱み、過去の出来事を分かち合うこともカギ。
この新月のテーマに基づいて、約半年間どれほど自分らしく、正直に、オープンマインドで勇気を出せたか？今現在の状況はその結果を示しています。
一方で、この時期の満月はハンタームーン(hunter moon)と呼ばれます。この名称はネイティブアメリカンの風習が由来。来る冬に備えて狩りを行い、冬支度をする時期に迎える満月のことを指します。
満月の象意である「結果」を刈り取る意味の強調とも言えますし、冬＝自分の基盤・土台を熟成する時期に備えて、まだエネルギーが残る今のうちに、必要な人やモノを集めて、来年以降の糧とすると良いでしょう。
なお、今回の記事は最後だけ有料公開にさせていただきました。今回の記事が役に立った！私の星読み探求を応援したい！と感じてくれた方は、お求めいただけるとうれしいです。
なお、満月の解説は全て無料でお読みいただけます。お求めくださった方へのお礼として、今回の満月から見る２０２３年以降の世相に繋がる星読みを一足早くシェアさせていただきました！
ややナイーブな話題で、私個人の思想も交えた話になりますが、ぜひご興味がある方は有料部分もご覧くださいませ。
水面下に隠してきたビジョンを広げる覚悟
さて、ここからは牡羊座満月の詳細についてお伝えします。簡単なポイントはインスタグラムに投稿しているので、良ければそちらもご参照ください。ここではもう少し踏み込んでお伝えします。（OFUSEでは今回の星読みの裏側を公開中です！）
それではまず、AC(テーマ)・太陽(行動)・月(気持ち)・MC(到達点)の基本的な情報からお伝えします。
AC(テーマ) ：
天秤座17度(サビアン18度)
「逮捕された2人の男」
→自分のやりたいようにやる
→他者を介して自分に潜む本能を知る
→自分らしさと社会的制約
天秤座18度(サビアン19度)
「隠れている泥棒集団」
→マイナーなもの・隠されたものを育てる
→集団の力で理想を叶えようとする
→行動するタイミングを見抜く
※ACの度数がチャートの計算ソフトによって差異がありました。どちらのシンボルも今回の新月図の特徴を良く表していると感じたので、両方の意味を採用しています。
太陽(行動) ：
天秤座16度(サビアン17度)
「引退した船長」
→一歩引いて見る
→リラックスして自分を振り返る
→人に流されるのを止めようとする
【12～1ハウスに位置→潜在意識から顕在意識への移行／自分の夢／そもそもの自分像にスポットを当てて行動する】
月(気持ち) ：
牡羊座16度(サビアン17度)
「2人のしかめっつらした独身女性」
→自己対話
→自分の心に正直に
→内面をストレートにさらけ出せる関係
【6～7ハウスに位置→社会や人と関わる中で、自分の能力に悩みながらも、良い協力関係・パートナーシップの構築を望む】
MC(到達点)：
蟹座20度(サビアン21度)
「歌っているプリマドンナ」
→感情表現
→相手の心と共鳴する
今回のAC(テーマ)とMC(到達点)は、2週間前の天秤座新月とほぼ同じ星座・度数です。新月では太陽＆月は12ハウスに位置していたのに対し、今回の満月では、太陽は1ハウス、月は7ハウスのちょうど境目に出てきています。
天秤座新月の記事を引用すると、
私たちが夢やビジョンを具体的に叶え、生き方・身を置く環境を本当の意味で変えるためには、かなり思いきった意識改革と自己開示が必要だということになります。これまでの常識や価値観にとらわれない、かつ、自分の心と共鳴する人々から学びやサポートを得る。その先にあるのは文字通り、「儀式－イニシエーション」による大きな変容なのかもしれません。
このように社会通念にとらわれない自分のビジョンを叶えるために、人と協力し合い、情報やサポートなど、他者の影響を受け入れることにした結果、今回の満月では、今まで水面下に隠していた(一般常識的に隠さなければと思っていた)自分の意志や気持ちを表現する覚悟を決めるとき、とも言えるでしょう。
とはいえ、この天秤座新月の結果が最終的に出るのは、来年の春分以降。今回の牡羊座満月は、前述したように、今年度の集大成であり、来年の天秤座満月へ向けた始まりの位置づけです。
今回の満月のAC(テーマ)のサビアンシンボルを見る限り、「逮捕された2人の男」と「隠された泥棒集団」と言うことで、私たちの本当の望みが社会に反映されるのはまだ先であることがわかります。思い切って自分を出してみたら、周囲から反発や批判を受けたり、なかなか真意を分かってもらえなかったりして、思うように前に進まない体験をするかもしれません。
しかし、自分のビジョンと周囲の反応にギャップがあると言うことは、それだけ新しい考えと言うことでもあります。前例のないことを進めるのは、時間が掛かるものですが、あまり焦らずに策を練ることが大切です。相手に伝わる表現方法や賛同してくれる仲間を見つける、理想に近いツールや情報を集めると良いでしょう。
〈星読み解説〉
この解釈は太陽＆月と土星がソフトアスペクトを形成していることを考慮しました。太陽＆月と同様に、土星も4ハウスと5ハウスの間に位置しています。4ハウス＝自分の心の土台／心の拠り所／安心して行動できる生活環境や拠点、5ハウス＝自分の情熱を表現する／アイデアを生み出す／刺激的な挑戦をそれぞれ表します。
つまり、今後新たに挑戦して飛躍するためには、心の状態やセルフイメージを安定させる必要がある、と言うことになります。周囲の協力も得ながら、心のケアを行い、自己肯定感や自信を高めると良いでしょう。
また、少しオーブは緩いですが、火星も含めると、太陽＆月、土星で複合アスペクト・カイトが形成されます。カイトは人のサポートも受けながら、勇気を出して外へ働きかける意味を持ちます。火星は9ハウスにおり、新たなフィールドや分野、海外などに目を向けて、学びを深めることもヒントになるかもしれません。
「不完全な私」であるほど相手の心に届く
今回の満月では、月と小惑星キロンが重なっていること、さらにICの近くに逆行終了直後の冥王星が位置していることも大きなポイントです。
山羊座上弦の月でも伝えたように、小惑星キロンは、社会や年長者の価値観の刷り込みから来る心理的な障壁やコンプレックス、思い込み、人との比較から来る劣等感を表します。月とキロンは6ハウスにも位置していることから、自分の能力スキルに対する自信のなさが強調されるかもしれません。
しかしながら、前述したように、今回はこの月&キロンと太陽&金星を軸に、土星と火星も加わってカイトが形成されています。さらに見ると小惑星とも複合アスペクトが形成されており、キロンの弱さを伴うこの軸はとても大きな可能性を秘めていることがわかります(小惑星については次のトピックにて)。
さらに、月&キロンに関連して、４ハウスに目を向けてみましょう。4ハウスは、自分の心の土台／心の拠り所／安心して行動できる生活環境や拠点でしたね。ここには土星が位置しており、月&キロンが劣等感や過去の古傷に心が揺れたとしても、安心して心を癒せる場所をしっかり確立する必要があります。もしかしたら、心の傷が呼び起こされる体験によって、本当に安心できる居場所や人との関わりにシビアに向き合うかもしれません。
さらにICの近くには、前日に逆行を終えたばかりの冥王星が位置しています。ICは自分の潜在意識や心象風景、セルフイメージなど、私たちの心のルーツに繋がる入り口です。そこに逆行終了ホヤホヤの冥王星が位置して、心の奥深くにジワジワと働きかけるでしょう。今までの前提や大事にしていたものがガラッと大きく覆される体験をするかもしれません。
冥王星はこの秋シーズンにおいてカギとなる天体です。
冥王星が持つ、人の心に強く働きかけ、捕らえて離さない力。関わった人を丸ごと大きく変えてしまう力。自分の心を中心とした共鳴・共振を、どこで、誰と、起こしていくか？は、今年の秋の大きなテーマです。
その冥王星がICにいると言うことは、自分の心の奥深くにある気持ちを洗いざらい、本気でオープンにするほど、周囲や世の中に対しても強く働きかけることができるということ。
〈星読み解説〉
４ハウス(IC)と１０ハウス(MC)の関係性は、
心の根っこにあるものがライフワークへと繋がることを表します。つまり、ライフワークや目標＝心を傾けてずっと続けていくことの土台は４ハウス(IC)が握っています。
さらに今回のMC(到達点)は蟹座で、月と４ハウスに関連しています。自分の心の状態が、今後向かう先へダイレクトに影響すると言えるでしょう。前述したように、MCのサビアンシンボルは「歌っているプリマドンナ」。相手の心と共鳴するような表現をする意味を持ち、これまでお伝えしたことと全て繋がっていますよね。
つまりまとめると、私たちが仕事や能力を発揮して人と関わる中で、自分の弱さや未熟さに打ちのめされたとしても(本当はそれも思い込みかもしれませんが)、それも含めて自分だと潔く認めて、信頼できる相手にオープンにすること。たとえ不完全で社会性ゼロでも、そこにあなたの真剣なビジョンや大切な信条があれば、それら全てがあなたの核になり、周りの人々と共振・共鳴することができる。
前述したように、今回は太陽&月に土星が絡んでいることや、AC(テーマ)のサビアンシンボルも併せて考えると、いきなりダイレクトに自分の想いを投げかけるよりは、少しずつ様子を見ながら、準備を進める方が良いでしょう。
その光はすぐ近くではないかもしれませんが、自分と周囲に注意深くフォーカスすれば、必ずあなたのビジョンに繋がる何かを見つけられる。
そう、この満月の名称が「ハンタームーン」であるように、少しずつ少しずつ狙いを定めていくことが大切なのです。
小惑星が示す愛を貫く力と尊厳を確立する力
先程述べたように、今回の満月(太陽&月)には、４つの小惑星が強く影響しています。下の図が示すように、小惑星プシケ・小惑星ベスタ・小惑星サッフォー・小惑星パラスです。
小惑星プシケは真の自分(魂)の入り口であり、不安や困難を乗り越えても愛を貫く力を表します。自分と世間の価値観にズレを感じながらも、最終的にはそこへの執着を捨てることで、永遠の安らぎを得られます。
小惑星ベスタは献身的にエネルギーを注ぐ力を表し、私たちの中にある純粋な情熱の象徴です。「外野が何と言っても、私のエネルギーは誰にも奪えない」戦うのではなく、しなやかさや毅然とした態度で、自分の純粋性を守り抜きます。
小惑星サッフォーは愛と芸術性の象徴です。古代ギリシャに実在した詩人で、若い女性や同性愛を題材にした作品を数多く残しました。このことから、普遍的な愛を貫くことや、その想いを芸術に昇華することを表す小惑星です。
小惑星パラスは内なる理想を具現化する力を表します。様々なものからインスピレーションを得て、内なる知を呼び覚ますことができます。戦略に長けており、自分の尊厳をかけて物事を創造します。
以上が４つの小惑星のおおよその意味になります。いずれも共通しているのは、「1人の人間としての自分」を貫く力です。それをパワーで押しきるのではなく、時に自分の心と向き合い、周囲に働きかけ、芸術に昇華し、頭を使い、成し遂げようとするのが特徴と言えるでしょう。
太陽＆金星＆プシケ×土星＆ベスタ×月＆キロン×サッフォーのミスティックレクタングル
それぞれ順番に見ていきます。
まず、プシケは太陽&金星と重なっており、自らの喜びによる行動が「真のあなた」に通じる入り口だということ。世の中とのズレを感じながらも、自分の美学や喜びを貫くこと、そして表面的なことに対する執着は手放す必要性も示しています。
次に土星とベスタも重なっています。非常に忍耐強く献身的なエネルギーで、自分の求める理想を実現するには、絶対に最後まで引かない強さを持ちます。ベスタは５ハウスなので、クリエイティブな方向でパワーを注ぎ続けます。
これら２つのポイントに、月&キロン、サッフォーが加わり、ミスティックレクタングルを形成しています。この複合アスペクトは２つの表現を掛け合わせて、新たなものを生み出す力です。
① 太陽&金星&プシケ(世間とのズレを感じながら真の自分を目指す行動)×月&キロン(精神的な弱さや未熟さに揺れる心)
② 土星&ベスタ(自分の理想を目指して献身的に努力する)×サッフォー(自分の信じる愛の形を表現・昇華する)
この２つを見比べてみると、①は自分のコンプレックスや弱さに関すること。②は自分の理想を貫いて創造性を発揮すること。と解釈できます。
つまり、このミスティックレクタングルは、自分の心の弱さや揺れ動きと、内なる創造性(あまり世間一般的でない)を信じて、具現化することを表しています。繊細な心・魂の揺れ動きをどう昇華していくか？その難しさに思い悩みながらも、決して本質は失わないように、方法を模索してしなやかに進んでいくこと。そんなメッセージを感じます。
太陽＆金星(＆プシケ)×月＆キロン×パラスのTスクエア
最後に小惑星パラスです。小惑星パラスは９ハウスにおり、新たなフィールドや文化、思想、あるいは海外に触れることで、良いインスピレーションが得られるでしょう。常識にとらわれず、あれこれ繋ぎ合わせてみると、全く新しいモノを生み出せるかもしれません。この新しい情報や価値観は、太陽&金星(&プシケ)と月&キロンにとっては、葛藤をもたらすと同時に、変化を引き起こすトリガーです。
一方で、パラスは戦いの要素もあるため、押し付けがましい考え方や同調圧力的なモノに出会う可能性もあります(自分自身がそういう態度を取ることもあるかもしれません)。自分や相手の尊厳を大切にする観点で、行動や物事を選択していくと良いでしょう。
〈牡羊座満月のまとめ〉
・これまでの価値観や常識にとらわれない、真に自分にとって大切なビジョンを貫く
・ビジョンの実現は焦らずに、今後必要な情報や環境、ツール、あるいはわかってくれる協力者を少しずつ集める
・自分の弱さや未熟さ、出来ないことは潔く認めてオープンに。理想に程遠いところにいても、社会性ゼロでも、正直な想いを持つことが周囲の心を惹き付ける(最終的には人のためになる・貢献になることを考えるとベスト)
・自分の心や魂の繊細な揺れ動きを表現する手段やツールを持つこと
・行き詰まったら、新しいフィールドや文化に触れて、色々と情報のタネを増やす。先入観にとらわれず、自分や相手の尊厳を大切にする観点でアイデア選びを。
ここまでお読みいただきありがとうございました！牡羊座満月の星読み解説は以上になります。
ここから先は今回の満月から見る2023年への布石(ドラゴンヘッド牡羊座期・冥王星水瓶座時代)についてを有料公開でお届けしています。この内容に興味がある方や、今回の満月リーディングが役立った！これからも書いて欲しい！と思ってくれた方は、良ければ記事をお求めいただけると励みになります(^^)
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