祝『プラネタリーサイクル』日本語版発売!!アンドレ・バルボー先生ネイタルチャート
惑星の会合周期と歴史を対照させる研究で有名なフランスの占星術家アンドレ・バルボー(André Barbault)先生の"Planetary Cycles Mundane Astrology"の日本語版『プラネタリーサイクル』が先日発売されました。先に英語版を買ってしまいましたが、昨日書店で見つけ日本語のほうが読みやすいので、すぐに購入しました。特に著者とも翻訳者の方とも面識があるとかではないのですが、このような本が翻訳されたことをとても嬉しく思います。そんなわけで、今回はアンドレ・バルボー(André Barbault)先生のネイタルチャートをご紹介したいと思います。
出生の日時や場所はアストロデータバンクのデータに基づいて作成しました。本にも翻訳者のあとがきに紹介されています。
この方は、日蝕の日(日蝕のあと)に生まれた方で、先行日蝕は当日なのです。蠍座7度台(数え8度)で、サビアンシンボルは「荒廃した家の中で燃える暖炉」です。一度捨ててしまった夢をあらためてとりあげるという意味があるそうですが、自身が挫折を味わい、信じていたものが大きく揺さぶられる事があったそうですが、そういう事も思わせますし、またケプラーの残したものに注目して発展させたというふうにも取れるかもしれません。
占星術の大家ですが、昨日エフェメリスで彼の誕生日を見ていて、水瓶座に星はないのかと思いましたが、アセンダントが水瓶座ですね。そしてルーラーの天王星は1室魚座に(このあたりが占星術家らしいキャラクターという感じがします)。そして、天王星は7室乙女座の金星・火星(の合)とオポジションMCとはスクエア。8室蠍座の水星及び6室蟹座の冥王星とトラインで、グランドトラインが出来ています。また、水星、冥王星のトラインに金星・火星がセクスタイルの小三角、全体でカイトになっています。このカイトは強力に作用していると思います。水星も8室蠍座ですし、とことん追求する感じがします。5室に冥王星が入っていますが、本も沢山出されました。冥王星はここでは9室のカスプのラーでもあります。学んだことは表現するという感じでしょうか。
7室が凄いですね。カスプは獅子座で、乙女座に金星、火星、バーテックス、土星、天秤座に先行日蝕と太陽(8室のカスプのすぐ手前)が入っています。友も敵もいたのかもしれませんが、乙女座に集中しているというのが、ミソのような感じがします。バーテックスも入っていますから、周囲の要望や状況が乙女座的にさせる意味もあったかと思います。金星・火星は魚座の天王星とオポジションですが、乙女座の星たち及びこのアスペクトが、綿密な研究を重ねる彼の姿勢に継ががっているところが大きいのだろうと思います。アセンダントが水瓶座だったり、魚座に天王星が入っているだけでは、あのような研究はなかなかできないのではと思います。情報を形に落とし込む乙女座の働きがあってこそだと思います。また、太陽は8室のカスプと合ですので、神秘の探求の意味もあると思います。
8室は天秤座に月とドラゴンヘッド、ドラゴンヘッドのサビアンシンボルは「隠れている泥棒集団」で、まだ芽が出ていないものを評価する意味があるそうです。会合周期と歴史の研究もそういったものと言えるのかもしれません。そして蠍座に水星。8室・蠍座・水星と言うのは、神秘の研究にもってこいではないでしょうか。蠍座の粘り強さで知性を働かせるわけですから、すごいと思います。
6室獅子座に海王星、MC及び、2室牡羊座のカイロン(サビアンシンボルは「野生の鴨の群れ」で自然の理と言う意味があるそうです。天体の運行と歴史を対照させることとも通じていそうですね)とドラゴンヘッドの合とともに、グランドトラインを形成しています。クリエイティヴな仕事を夢見る感じでしょうか。