ドイツ統一のホロスコープ

先程、三嶋大社で発行されている『三嶋暦』を見ていたら今日(10月3日)はドイツ統一記念日だそうで、今回はドイツ統一のホロスコープをご紹介したいと思います。データの出典は、Nicholas Campion先生の"The Book of World Horoscopes"(142ページの133番のチャート)です。本ではプラシーダスで作図してありますが、ここに掲載するチャートはコッホシステムに基づいています。今回ご紹介するのは政治的に統一された日時(1990年10月3日0時)によるもので、"The Book of World Horoscopes"によりますと、経済的に統一されたのは1990年7月1日(時刻は0時)だそうです。

ドイツ統一のホロスコープ(政治的)

1990年10月3日のドイツ統一のチャートです。データの出典は上記の通り、Nicholas Campion先生の"The Book of World Horoscopes"(142ページの133番のチャート)です。本ではプラシーダスで作図してありますが、ここに掲載するチャートはコッホシステムに基づいています。

アセンダントは獅子座(誇り高い感じでしょうか)で、ルーラーの太陽は天秤座でICと合。3室天秤座の金星とは緩めの合です。東西に分かれたいた国土が一つになるということで、太陽がICと合のようにも見えます。しかも、向き合う関係的な意味のある天秤座ですね。象徴的なものを感じます。3室乙女座には水星も入っています。東西で自由に行き来できるようになった(実際にはベルリンの壁崩壊から行き来できるようになったのでしょうが)、あるいは西側の国と東側の国での行き来がしやすくなる意味があるかもしれません。金星が入って自由な往来を喜んでいるようです。また、太陽は2室のルーラーでもあり、国土で富を生み出せる(農業や工業でしょうか)感じもします。

1室獅子座にはアセンダントにドラゴンテイルと木星が合、更にパラスも入っています。やっと正常な状態になるという社会の雰囲気でしょうか。ただ、ドラゴンテイルが入っていますので、厳しい状況も表しているのかもしれません。実際に旧東ドイツでは失業が増えるなどの弊害もあったようです。

月は9室魚座ですね。自由に行き来できるようになって、国民は外国にも積極的に目を向ける感じでしょうか。外国に行くドイツ人も増えたのかもしれません。

6室山羊座に土星と海王星。働いて成功する夢や、勤勉さを表しているようです。6室には医療の意味もあり、土星にはホメオパシーの意味もあるといわれます(ホメオパシーはドイツ発祥ですね)。12室蟹座のカイロンと土星がオポジションなもの興味深でですね。

ドラゴンヘッドが水瓶座でDCと合(月とはセミスクエア)ですが、開かれた関係性を求めていく姿勢に見えます。グローバリズム的な感じもしますが、それが国民の利益とぶつかることもありそうです。ドイツはEUを抜けるのではという噂も時々聞きます。

11室双子座に火星。国際関係は積極的なようです。ヨーロッパで存在感の強い国と言えそうですね。

6室のカスプの手前の山羊座に天王星。娯楽や芸術の変化や技術革新でしょうか。

4室蠍座の冥王星は3室のカスプすぐ手前の乙女座のセレスとセクスタイル、それらと10室牡羊座の不和の女神エリスがインコンジャンクトのヨドが出来ています。筆者はドイツの状況に詳しくないので具体的に何を意味するかはよくわからないのですが、産業や農業、経済などに関する何らかの摩擦や火種でしょうか。EUとの関係における不満などもあるようですが。

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