三島由紀夫氏のネイタルチャート(ホロスコープ)



三島由紀夫氏のネイタルチャートです。ネット情報をもとに作成しました。

生まれる前の日蝕は乙女座の6度台(数え7度)で、サビアンシンボルは「ハーレム」です。松村潔先生の『愛蔵版 サビアン占星術』には、「人間関係の互いに依存しあう関係を利用して、心理的、情緒的にもっと大きな振幅を作り出し、この中で非日常的な体験をしようと計画します。」などと書いてあります。私は先日、三島氏の「豊饒の海」シリーズを読み終えたのですが、作品としてそういう感じがしますし、自衛隊に行って決起を呼びかけてから切腹するとかも、またそういう感じがします。

アセンダントは乙女座、ルーラーの水星は4室の山羊座の初めの方で射手座の終わりの金星と合、同じく4室山羊座の木星とも合、3室のカスプ前蠍座の土星とセミスクエア、11室獅子座のドラゴンヘッドとセスキコードレートで、5室水瓶座のドラゴンテイルとセミスクエア。作家としてアセンダントのルーラーが水星であるのは好ましい感じがします。また4室で金星や木星が合なのは家庭が恵まれている感じがしますが、作家さんなので家で仕事をする意味もあると思います(そういえば水星はMCのルーラーでもあります)。蠍座の土星が3室のカスプ前にありますから、真面目な執筆活動という感じがします。哲学や宗教的な要素が作品にも込められていますが、金星が射手座の最後に来ていますし(最後というのが単純な信心深さとかではない感じがします)、水星は木星と合でもあります。水星・金星のアスペクトを見ると人を道連れにする感じとか、なんか不吉な感じがします。12室獅子座の海王星と緩いですがトラインの傾向もありますし。なお、12室獅子座の海王星はキューピッド(仮定の天体)と合ですが、海王星的な幻惑で人を虜にする感じがします。

太陽は5室山羊座。作品で成功すると云う感じかなと思います。8室のカスプ手前の牡羊座のカイロンと8室牡羊座の火星とスクエアですね。表現することと死が結びついている感じがしますね。最後は切腹でしたが、8室牡羊座の火星というのが、刀で死ぬと云うふうに取れるかなと思います。8室牡羊座に火星がある人が必ず切腹するということではないと思いますが。火星は8室のカスプを挟んでカイロンと合ですが、人間存在の難しさみたいなのが、死に駆り立てたのかなと云う感じもします。5室の太陽とスクエアなので、切腹も含めて三島氏の芸術表現だったのかもしれません。

12室乙女座に月、DC手前魚座のパラスDCと合の同じく魚座の天王星とオポジション。心理とか関係性を分析するのが好きそうな感じがします。海王星も12室に入っていますが、幻想とか妄想が暴走しそうな感じだったかもしれません。筆者は12室に冥王星ですが、土星やトランスサタニアンが12室に入っていると精神的に結構きついのではと思います。しかも海王星はアンチバーテックスと合ですね。美学を追求して死に至るような感じもします。火星・カイロンと海王星のアスペクトはトラインになっています。アスペクト的なつながりも見られますね。

魚座でベスタと天王星がDCと合ですが、人間関係は変わったものだったかもしれません。奥さんもいましたが、同性愛も嗜んだのでしょうか。7室魚座の最後に不和の女神小惑星エリス、牡羊座にハデスとアドメトス(どちらも観測されていない仮定の天体)の合。関係性の中には結構厄介な要素も含まれていたのではと思われます。

7室のエリスは1室乙女座のポセイドン(仮定の天体)とオポジション、それらと3室の金星・水星がスクエア、10室蟹座のリリスともスクエア。リリスも絡んでなかなか厄介そうに見えますが、エリスが示すような不和とか厄介なものとかも、精神性や執筆につながっていたように見えます。

10室蟹座に冥王星、4室山羊座の木星とオポジション、8室のカスプ前後のカイロン・火星とスクエア。蟹座の冥王星は特攻隊の世代でもあるそうです。三島氏は病気で戦場に行くことを免れましたが「特攻隊に入りたかった」と言ったそうです。国に命を捧げることを願うような配置なのかなと思います。思想哲学なども関係しますし、最期切腹をするというのもつながっていたように見えます。

この星読み記事は一昨日アップしようと思っていたのですが、なかなか重いものがあり、途中で中断していました。今日続きを書き、アップする次第です。