11室に木星や土星が滞在する意味
「11室が表すこと。
友愛・願望・グループ活動・コミュニティ・サークル・クラブ・未来ビジョン・貢献・受動的な愛
ネイタルチャートの11室にトランジットの木星が入宮すると、上記のキーワードに関連する事柄の中に、成功や発展、幸運につながりやすくなります」
教科書通りに読むとこのようなイメージですが、11室に木星(や土星)が滞在するとき、もっと深い意味を持つような気がしています。昨年から、実態のよく分からないウイルスによって世界の経済は破壊され、個の価値観、常識という概念を180度見直せざるを得ない状況に入っています。
そして、11室に天体が入ると、「個」の在り方に焦点があたります。
飛び込んだコミュニティや集団、社会の中で、「あなたは何ができる?」と問いかけられる。私はこんな容姿ですとか、私はこんな肩書きや資格を持っますとか、そういう表面的なことじゃなくて、あなたの本質を問われます。
その人の歩みは、履歴書を見れば誰でもわかります。面接官もそうなんだと理解する。そして、じゃあこの会社で何ができる?と問いかけられる。これ、人によってはすっっごく恐ろしい質問に感じる人もいると思います。
私もこわい。何ができると言われてもねぇ。評価は自分でするものじゃないし、他人様が「あなたはこれができるよね」と言ってくれないと困る。大人になって褒められることって圧倒的に少ないから、自分の得意なことが分からなくても、仕方ないよなぁと思うのです。
改善方法としてよく聞くのは、周囲に自分が突出している能力や特徴を聞いてみる。私も家族に聞いてみると、同時に2つのことをよくこなせるね、などと言われます。これは双子座の一つの特長でもあります。
周囲に私という「個」を紐解いてもらうと、確かに気づきがあるし、自信に繋がるし、効果的なような気がしています。
あなたの「在り方」を探ってみる。
つまり、11室に木星や土星がいる時期のテーマは、「これが私です」と堂々と言えるようになることだと思っています。
昔、自己啓発本が大流行しました。人脈の作り方、上司とのスムーズなコミュニケーションの仕方、人を動かす指導術などなど、人生を豊かにする情報は多様化しあふれています。
でも、やり方に固執すればするほど、私が消えていく感覚がある。
目先のことを一所懸命やってやった気にはなるのに、全然心にフィットしない。
例えば、「星読み師になろう」と決めたら、まずは発信方法や集客方法などを調べるわけです。そして、その膨大な方法の中から何を選ぶかは、「どんな星読み師になりたいか?」で絞った方がいいと思うのですが、その答えが定まっていないと、目的がぶれてしまいます。方法は、ただのツールです。
実際、11室に木星と土星が滞在している私の悩みは「個」をどう表現していくかに焦点が当たっています。
11ハウスが表す受動的な愛を受け取るには、私ととことん向き合っていくしかない。
なんだかとても奥深く、とても愛おしいテーマです。
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