【ある錬金術師の話(仮題)17】
だから、なんの属性の薬か?と同時に、どのタイミングで?というのが非常に大事になる。
このタイミングには、それこそいくつもの方法がある。
土星のハーブに、火星の力を加えたい場合を例に挙げよう。
1.火曜日の土星時間に採取する
2.土星時間に採取したハーブを火星時間に調合する
3.土星時間で最も火星が強くなる時間に採取する
1や2の場合、一日に3~4時間程度しかチャンスはない。
3の端的な例は、火星属性の恒星が天頂に在るときである。
つまり、ほんの数分しか無い。
あらかじめ、どこに薬草があるのかを知らなければ、とても出来ない。
いかにタイミングというものが重要であり、逃せないものかというのがよく分かるだろう。
「思い立ったが吉日」、という格言があるが、まさにチャンスは一瞬なのだ。