グレコン2020
さて今月は占星術的にはとても大事な瞬間が近づいています。
ご存じの方も多いと思いますが、木星と土星のコンジャンクション。
グレート・コンジャンクション(勝手に略してグレコン)。
一説にはイエス・キリストの誕生を予告した「ベツレヘムの星」も紀元前7年のグレコンだったと言われています。
グレコン2020
木星と土星のグレート・コンジャンクションは20年おきに起きます。
本日18時ころの星の見え方はこんな感じです。
右下にひときわ明るく見えるのが木星です。
大都会であったとしても、曇りでなければ見間違えることがないでしょう。
左上に見えるのが土星です。
ちょっと暗いですが、これも大都会でも注意すれば見えます。
これが12月20日になるとこうなります。
一つの星のように見えますね。
これが今回のグレコンの肉眼の見え方です。
80歳まで生きられるとしても4回(0歳児でも見たらな5回)しか見られません😲
しかも、今回のように綺麗に見られるのは1226年3月4日の夜明け前以来です。
運が悪いときは、昼間のせいで見えないということもあります・・・
しかも、コンジャンクションといっても土星と木星の軌道にはずれがあります。
ですから、これほど綺麗に見えることも稀です。
なんと西暦0~3000年の間で今回のような見え赤他をするのはたったの7回。
それも、昼間が2回ありますから、めっちゃチャンスだということがおわかりでしょう!☺
さらに今回は日没後1時間後くらいですから、仕事終わりにちょっと見上げれば見られるチャンスはあります。
いつ見るの?今でしょ!?(←古い)
と声を上げて申し上げたいのです。笑
次にグレート・コンジャンクションが占星術的に重要な意味があるのかを解説していきましょう。
古代といいますか、望遠鏡が発明される以前のことになりますが・・・
人間の知り得た惑星は土星が一番遠い星でした。
次に遠い星は木星でした。
現代であれば天王星以遠の星を使って長期の占いもできるでしょうが、当時では最もゆっくり動く星同士を使って長期の占いをしました。
そしてなにより、この星たちの会合周期(出会う周期)には面白い周期性がありました。
周期性その1:約20年周期
土星は29.5年でホロスコープを一周します。
木星は11.9年でホロスコープを一周します。
そして、その会合周期は20年おき。
なんだか面白いですね☺
周期性その2:約200年ごとにエレメントが変わる
土星と木星が会合するサインですが、200年ごとに大きく変化します。
例えば1700年代から始まった周期は土の星座での会合を繰り返していました。
しかし、1900年代に入ってから始まった周期は風の星座となりました。
つまり、火→地→風→水のエレメントを200年周期で渡り歩きます。
今回のグレコンが特に重要なのが、1980年から風の時代が始まったのですが。
なぜか2000年からの20年は牡牛座で行われていました。
これは周期が変わりはじめのところではよくある現象です。
そして2020年つまり今回のグレコンでは水瓶座という風のエレメントに再び戻ります。
そして今後はずっと風のエレメントが続きます。
つまり、1980年から始まった流れがこの20年は逆戻りしていたのですが、2020年からいよいよ本格的なスタートとなるのです。
これはとても重要ですね☺
しかも、今回のグレコンは水瓶座0度というとてもギリギリのポイントでの会合です。
↑水瓶座の0度です!
もうちょっと早ければやぎ座でしたね。
ちょっとしたことでエレメントがずれてしまう繊細さ!😲
天の采配に畏敬の念を持たざるを得ないですね。
さて、風の時代になってどうなるか?と予測したいところですが、これはなかなか難しい。
ただ、簡単に言ってしまうならば情報化がもっと進むということでしょう。
よろしければ拙著の9章も御覧ください!
グレコンがどこからの由来なのか、トゥルーとミーンの会合といった、ちょっとマニアックなことも書いてあります。
私自身は、ちょっとマニアックかなと思ってコラムにしたのですが、編集段階に章立てされました。
編集者さんの先見の明に感謝しています。
週刊伝統的占星術日記(第262,263回)より
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