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イレクショナル占星術 その2

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さて、今までお話したようなイレクションは、タイミングだけで効力があるものです。

でも、タイミングを測る以外の要素が必要な質問もあります。

「何か難しい話を始めるのかな?」と思われるかもしれませんが、常識的に考えてわかることですからご安心ください😉


例えば、ダイエットについて考えてみましょう。

ダイエットが成功したら、誰のおかげですか?
逆にダイエットに失敗したら、誰の責任ですか?

これは言うまでもなく”自分自身”ですよね?!

極端に言えば、ダイエットできたのは食べなかったから。
ダイエットできなかったのは食べてしまったから。

ですよね?!

まさかダイエットに失敗したからと言って、
友人に八つ当たりしたとしたら・・・

変な人ですよね😅


髪を伸ばしたいなと思って。
伸ばしている時に夏が来て、鬱陶しくて切ってしまったら。

これまた、自分のせいですよね?!


逆に、恋愛ごとで。

上手くいったら全部自分のおかげ。
駄目だったら全部自分のせい。

ということはありませんよね?!

相手あってのことですから。

自分のおかげだけではなくて、相手のおかげでもあります。
自分のせいだけではなくて、相手のせいでもあります。


当たり前のことを言っていますが・・・

これはとても重要なポイントなんです!!


月の動きなどだけで効果のあるイレクションというのは、自分のコントロール下にあるものだけです。

相手があるものには効果がないんですね😅

まあ、無いこともないかもしれませんが、ほとんど成否には関わりません。

でも、これを勘違いするとせっかく苦労しても、あまり効果がない訳です。


では、どうすれば自分以外の要素が重要になる質問に、効果的なイレクションができるのでしょうか?


実は、ここが結構重要です。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、
イレクショナル占星術は2階建てになっています。

2階がイレクション(時間を選ぶ)です。

つまり、時間を選ぶのは1階というベースが必要です。


では、1階は?

これは質問によります!

ホラリーに見合った質問であれば、ホラリーをたてたホロスコープ。
ネイタルに見合った質問であれば、誕生日のホロスコープ。

このようになります。


ホラリーなりネイタルなりの星で、弱いものを強くする。

それが2階建てのイレクショナル占星術です。


例えば、生まれで金星が弱いとしたら?
金星が牡牛サインや天秤サインにあって強い時期を選ぶ。

そのように使うわけです。

この基礎となる1階部分がなければ、何をどう強くすればよいのかがわかりません。

言って見るならば、”地図のない航海”と同じです⛵

単純に月だけを良くしても、上手く行かないことがあるのは、こういったことが一つの理由なんですね。

せっかく月を強くしても、本当に強くするべき星がわからないと、どうしようもありませんよね?


基礎となるホロスコープが必要ということは、もう一つ重要なことを我々に教えてくれます。

それは・・・


タイミングを測る前に”そもそも、うまくいくかどうか?”を見ることが重要であるということです。



ガビーン!!!?😭と思われるかもしれませんが、そうなんです。

もっとも重要なのが、上手くいくのかどうか?です。

もし上手くいくのならば、より良くするような時間を選ぶ(もしくは選ばなくても可)。
もし上手く行かないのであれば、少しでもマシになるような時間を選ぶ。

そういうことになります。


「えらくドライな占いだな・・・」と思われるかもしれません。

でもそれは、現代人の感覚で考えてしまうからかもしれません。


現代の占星術の本を読んでも、寿命や死について言及する本はほぼ見ません。
しかし昔の占星術の本では、多くのものが言及しています。

現代の感覚からすると不思議かもしれません。

「わざわざ、そんな書かなくてもいいのに」位に思うかもしれません。

でも、古代の人達はこう考えていたのではないでしょうか?

「運命はある程度決まっているし、寿命もその中に含まれている。
そうであるならば、死んだあとのことを占っても仕方がないよ。」


つまり、寿命がわかっているならば、寿命の先の出来事を、見る必要がなかったのではないでしょうか?

現代において、自分の意志さえあればなんでも変わると思いがちですが、実際はそうでもないのかもしれません。

やはり変わらないものは、どうやっても変わらないわけですね。


私も恋愛の質問を受けて、イレクションをしてみたことがあります。

残念なことですが、上手く行かないと出ているチャートは、いくら良い時間を選んでも、やはり上手くは行きませんでした。

確かに悲しいことです。
でも、それはが不幸かというとそうでもないと思うんです。

もし、無理矢理にでも実現させたとして、はたしてそれが幸福かというと・・・

それはそれで不幸なことなのではないかな?と私は思うからです。


続きは次回!

伝統的な占星術日記より

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