イレクショナル占星術
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伝統的占星術をしていると疑問に思うことがあります。
「運命は既に決まっていて変わらないのでは?」
という疑問です。
少なくとも、占星術が”当たる”ということはそういうことでしょう。
運命が決まっているからこそ、占星術は当たる。
そうでなければ、”星の運行という既に決まっていること”に、人生が反映されるはずが無いからです。
そしてこれは、占いが忌み嫌われる原因の一つでしょう。
「運命が決まっているはず無い」という気持ちが強い方ほど、占いに対する嫌悪感が強いのではないでしょうか?😅
このように、ある種の決定論的なものが占星術にはあります。
しかし、その中で異質のものがあります。
それが、”イレクショナル占星術”です。
【イレクショナル占星術】
イレクショナル占星術(Electional Astrology)という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃると思います。
Electionとは選挙とか選択という意味ですから、”良い日を選ぶ”占星術と言えます。
もう少し具体的にいうならば、良い日に行動することで、その後の成り行きを有利にすすめるというものです。
これは物事をうまくいかせるために、スタートを整えるといったところでしょうか。
イレクショナル占星術にまつわるものとしては、
1.スーパームーン
2.水星の逆行
3.ボイドタイム
という3つのキーワードが、ネット上でも良く話題になりますね。
しかし、実際のところは当たることもありますが、当たらないことも多いです。
あえて言うならば、当たらずとも遠からずと言う感じです😅
例えばボイドタイム。
普通に考えて、ボイドタイムは2日半に1回はあるわけですから、その時間帯が悪いということであれば、その度に何か不幸が起こらないとおかしいですよね?
確かにニュースを見ていると、それくらいの頻度で不幸が起こっているように思えるかもしれません。
しかし、ニュースというのは基本的に”悪い情報”を集めてきます。
良い情報はニュースになりづらいです。
ですから、占星術的にボイドタイムを避けるということも、必ずしも正しい行動では無いのです。
「事業が継続して上手く行くにはいつ行動を起こせば良いのか?」
という質問を頂いた場合。
私は敢えてボイドタイムを選びたいですし、アングルはFixedサイン(固定宮)であればなお良いと思います。
それはなぜでしょう?
それにはボイドタイムの意味を知る必要があります。
ボイド(VOID)は空虚ということですから、空虚な気持ちになると思われるかもしれません。
しかし、むしろボイドというのは「物事が変化しないよ」という意味を持ちます。
もちろん、何かやろうとしても物事が変化しないということは、空虚感に陥りやすいとはいえます。
でも、物事が変化しないということは、そんなに悪いことでしょうか?
このメルマガを読まれているあなたも、そうでないとわかっているはずです。
例えば、安定とか安心とか信頼とか。こういったものの裏付けは、”変化しない”ということです。
変化しないのを安定と言います。
変化しないから安心できます。
変化しないから信頼できます。
質問者の事業がうまく行っているならば、変化しない方が良いのではないでしょうか?
更に言うならば、どちらかというと事業は固い方がいいですよね?
ですから、アングルはFixedサインであればなお良いわけです。
このように、ちょっとボイドの意味を知れば、もっと効果的にボイドタイムを有効活用できそうですね?
私は星を味方にするというのは、こういうことだと思います。
月をダイエットに利用するなら?
これは、満月の日が良いです。
出来れば、満月の翌日のほうが安全です。
何故でしょう?
占星術では、月=心と考えることが多いです。
なぜなら、心は月の満ち欠けのように移ろいやすいものだからですね。
しかし、月がいつでも心だけを表すわけではありません。
それ以外の移り変わりし易いものを表すことが多々あります。
例えば、体重です😄
そして、ここで想像力を働かせてみましょう。
月を身体に置き換えたとして、どのようなときが痩せていて、
どのようなときが太っているでしょうか?
これは言うまでもなく、
・満月=太っている
・新月=痩せている
ですよね?
ダイエットで太る目的で始める人はいないでしょう。
そうであれば、月が痩せていく方向にある時に、スタートした方がいいですよね?
ですから、満月を過ぎたときがちょうどいいのです。
そして、今が一番太っている時(ピークの時)、ということで、満月の日からスタートした方が良いですよね?
ただし注意点は、満月の日というのは、まだ月が大きくなっていく途中のことがあります。
ですから、天文暦の見方がわからない方は、満月の翌日のほうが安全ということです。
月の満ち欠けはダイエット以外にも使えます!
例えば、手術日です。
手術も出来れば出血が少ないほうが良いですよね?
ですから、月が満ちていく時を避けて、月が欠けていくときを選んだほうが良いでしょう。
もちろん、それ以外の要素があるわけですが、そのような使い方もできるということです。
そして月には更に注意すべき時間帯があります。
それは、”バイア・コンバスタ”です!
(via combusta)
バイア・コンバスタの場所としては諸説ありますが、
天秤サインの15度から蠍サインの15度までと考えて良いでしょう。
(蠍サイン0~15度や、天秤サイン15度~蠍サイン30度という説も)
ここはラテン語では”燃えた道”と呼ばれていて、相談者は悪い影響を受けるとされます。
悪い影響というのは、”傷ついてしまう”ということですね。
ですから、何か行動を起こすタイミングを見つける時に、バイア・コンバスタはボイドタイムよりもよっぽど避けた方が良いです。
バイア・コンバスタであり、ボイドタイムで始めたことは、物事が”なされない”ことで傷つくでしょう。
バイア・コンバスタであり、ボイドタイムで始めたことは、「どうしてやってしまったんだろう?」と後悔することになりかねません。
いずれにせよ、バイア・コンバスタに行動するのは、傷つく体験を伴いますから、相談されたら避けた方が良いです。
バイア・コンバスタは、ネイタル占星術でも、ホラリー占星術でも効きます。
「月がバイア・コンバスタで無い時間」
これは見ておいて損はありません!
手術日や時間の選定にも使えます。
なぜなら、バイア・コンバスタは、女性の月経と関連するとも言われているからです。
月経は出血を伴う経験ですから、バイア・コンバスタは出血と関連します。
手術日には良くないことがわかります。
でも、タイミングを測る(イレクションをする)というのは、星の運行以外にも見る必要があります。
続きは次回!
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