大阪万博パブリックコメント

先週の参議院議員選挙の日に締切だった、もしかしたらある意味大事かもしれない、大阪万博のパブリックコメント、私も提出してみました。
https://www.expo2025.or.jp/news/20190716_02.htm

日本的美意識に基づく小規模多機能自律分散型地産地消社会をデジタルツインを用いた宇宙居住実験を通して実現し、2030年のSDGs+beyondの万国共通ハードウェアプラットフォームとして、未来へ発信することを提唱する。
「いのち輝く未来社会のデザイン」を実現するためには、現在の複雑化した社会構造から個別に対処療法的に解決を模索している社会課題を統合的に可視化し、来場者に体現してもらうことが、アトラクションとしても極めて重要である。
アポロ11号の月面着陸から50周年を迎えたが、1970年の大阪万博では月の石が目玉の一つであったように、米ソ冷戦下における宇宙開発においてソ連の後塵を拝していた米国が、有人月面探査を初めてソ連より先に成し遂げたことは、資本主義の西側陣営に属する我が国にとって、勝利の象徴とも重なった。
同時に、月から撮影した丸い地球がブルーマーブルとして人類の認知における地球意識を高めたことは、地球環境問題等への共通意識を高めた。
一方で、1970年大阪万博のテーマ「進歩と調和」に対し、岡本太郎氏の太陽の塔など、太古の記憶から文明の進歩自体のあり方を問うテーマは、豊かさとは何かを問われた現代にも持ち越された課題として、2025年大阪万博にもテーマとなり得る。
その当時の未来像では、2025年には人類は宇宙に移住しているのではないかという楽観的な科学万能主義の見通しを持った者も多くいた。
しかし、2019年現在、宇宙技術はデータ利用やその他製造業への開発プロセスの展開など社会を豊かにすることに役立ったものの、再び有人で月に行ったことはない。
本万博を通して、宇宙居住のコンセプトを市民の生活に密着した形で再構築することで、地球社会の未来に対する多くのインサイトがあると考える。
第4次産業革命下でのハードウェアプラットフォーマーとして、100年、1000年先を見据えた市民参加型のスタートアップファクトリーとして夢洲を位置づけ、宇宙居住をテーマに、地域の社会課題の実証実験の場として、自立分散型地産地消のフィールド試験場を作る。
宇宙居住閉鎖環境実験を通して、SGDsの17のゴールと169のターゲットの関係性を近代西欧科学的手法で数値化するとともに、古来日本に伝わる、明文化せずに伝統文化に基づく生活習慣の中で共存してきた叡智を、夢洲という閉鎖環境内で、他国文化と比較できるように具現化することで、未来社会を築くために障害となっている人類共通の課題をあぶり出し、解決するための世界の範たるプラットフォームを提示する。
有人宇宙滞在技術に関連する可能性のある衣食住に根ざした、フロントローディングの可能なデジタルものづくりの共通プラットフォームのもとで、ハードウェアから電装、ソフトウェアまでのIoT製品を、開発から量産まで、加工方法にとらわれない地産地消生産体制で市民自らが提供する。
全てのプロダクトは、人間の基本ライフスタイルである衣食住に関係しているが、近代西欧型工業社会では、日本の古来からの自然を含めた生産者への畏敬の念を消費者が感じるその生産プロセスが複雑化して阻害されており、宇宙居住をテーマにゼロベースで理想のライフスタイルにあったプロダクトを考え、実践することで、価値観の転換を図るとともに、我が国の未来の宇宙居住技術の優位性を高める情報発信をすることで、国際的プレゼンスを高める。
本万博開始までの期間に、我が国の自然と調和した古来の生活様式を人工的居住空間にも応用できるようなデジタルツインで提供し、1500-2000人前後の生活実証実験を総合的に行う。
居住空間は本万博会期中の参加者にも生活体験できるようにし、プラットフォームとしての本万博での成功例を元に、世界地域ごとにグローバルにその統計手法やノウハウを展開する。
仮想通貨の登場で貨幣自体の意味が問われる中、夢洲エリアでのみ使える地域通貨として、エントロピー地域経済学の考え方を元に、現代の貨幣価値とは違いエネルギーの循環効率を定量的に測れるエントロピー通貨を発行し、ゲーミフィケーションで楽しみながらエネルギー生産効率を上げる仕組みを作る。
これらのコンセプトは、宇宙居住の基礎になる上に、部分的に宇宙関係者での実験等はしているものの、一般市民が果たしてテクノロジーを用いればエネルギー循環型で自律的平和的に暮らせるのかということを共に考える場としては世界に誇るユニークな場となり、地域の特色も盛り込める。
以上のコンセプトを本万博に提唱することで、様々な社会課題を凝縮し、理論だけではなく実践を通して、様々なインサイトをもたらす場として、万博終了後も半永久的に有効利用できる、「いのち輝く未来社会のデザイン」を共創するSociety5.0のシンボルとなる。


実はその前々日にセミナーで大阪出張に行っていて、経済産業省StartupFactory構築事業にも選ばれた、万博会場の夢洲にも近い、大阪市港区のGaregeMinatoを訪問させていただきました。

そういえば、若かりし頃の京都の学生時代には、大阪の万博記念公園内の岡本太郎の太陽の塔の前で、COP3に合わせた環境イベント「エコフェスタ関西」のディベート企画をやらせてもらったこともありました。

ディズニー映画「トゥモローランド

https://youtu.be/2ciAIyzjxi0

では、1964年ニューヨーク万博会場で、イッツアスモールワールドから未来にタイムトラベルしたり、第2回パリ万博で建設されたエッフェル塔が物語の鍵を握っていましたね。

2025年、どんな万博になるか、今から楽しみですね。


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