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医療現場を変える歩く椅子〜町工場の課題解決力とナレッジがSociety5.0の市民革命のカギを握る?〜

前々から、facebookイベント等でお誘いいただき、行こうと思ってなかなか行けなかった、「えんにち」。
6回目の開催にしてやっと参加できました。

会場は、横浜市金沢区、シーサイドライン鳥浜駅の現在改装中の三井アウトレットの向かいにある、株式会社ニットーの工場。
2代目社長の藤澤秀行さんは、お父様の金型工場を引き継ぎ、改革を進め、ヌンチャク型iPhoneケースなどの自社製品の開発でメディア露出を通してのブランディングにも成果が出て、M&Aも手がけ、企画設計製造販売の一気通貫ができる工場へと進化を遂げています。

会場には、こどもコマ対戦や小型ドローン操縦体験ゲーム、デコレーションのランタン、3Dプリンタぬり絵などの製作体験、金属加工のアクセサリの販売などのブースが出ていました。

午後一番の工場見学の後には、開発中の歩く椅子「アルケリス」の装着体験もさせていただきました。

大学医学部との医工連携産学共同開発で、外科医の手術中の立ち作業の負担を減らす、足に装着し中腰でロックする座面のない椅子。
一般向けの販売はこれからとのことですが、既に色々と問い合わせが来ているらしく、医療だけでなく、立ち仕事全般での様々な用途での応用が効きそうです。

第4次産業革命下で、Industry4.0からSociety5.0へのステップで必要なのは、IoTでセンサーを付けてビックデータを取り量産手法を改善するコストインパクトではなく、むしろ社会課題のある現場に企画設計製造が一体となって、解決の知恵を試行錯誤して開発しやすくするフロントでのデータやナレッジの共有によるR&D手法そのものの市民革命。
アルケリス自体は電源不要ですが、何でも電気部品やスマホで解決ではなく、機構・構造で解決できる課題もまだまだ色々ありそうだと改めて感じた製品でした。


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