【星座物語】アクアと魔法の水差し〜水瓶座〜
グレースあかねです。
1月20日水瓶座に太陽が入ります。
その水瓶座をイメージした物語を作ってみました。
星座は神話と関係が深いと言われていますが この物語は
神話のストーリーとは関係がありません。
水瓶座をイメージした オリジナルストーリーです。
絵本を開くように リラックスして お読みください。
雲の上 遥か遠く、瞬く無数の星が輝く、ゾディアという星の王国がありました。
この星の王国では 太陽が新しい星座に移るとき、その星座のエネルギーが
降り注ぐと言われていました。
今は太陽が、水瓶座にあり 王国ゾディアは 水瓶座のエネルギーに満たされていました。
王国ゾディアの中の小さな村に、アクアという小さな少女が住んでいました。
アクアは 空想好きな少女でした。
アクアは一人でよく 丘の上の秘密の場所で この世の中には 想像もできない
ようなおかしな空想をしたり また不思議な物語を作っては まわりの人に 独り言のように 話したりしていました。
村人からは「少し変わった女の子」と少しバカにされていたようですが 困っている人を見ると放って置けない優しい心の持ち主でもありました。
ある日 アクアは丘の上の秘密基地でいつものように一人空想に耽っていました。
その時 通りがかりの見知らぬおばあさんから声をかけられました。
「お嬢さん この水差しを預かってもらえないかな。荷物が重くて これ以上持って歩くのが辛いのじゃよ」
アクアは そのおばあさんの助けになるならと その大きな水差しを預かることにしました。
「いいかい この水差しには不思議な力があるのじゃよ。
なんでも欲しいものが この中から出てくるのじゃ。
でも 自分のためだけに 面白半分に使うのじゃないよ。
誰かのために 困った時に 祈りながらつかいなされ。」
そう言い残しておばあさんは突然姿を消したのです。
アクアは「夢を見たのか？」と思いましたが 手には きらきらした大きな水差しがありました。
アクアはその水差しを その時持っていたストールにくるみ 大切に家に持ち帰りました。
家に帰り着くと アクアはその水差しを お母さんに見せました。
「どうしたの そんなボロボロの水差しを」
アクアには キラキラ輝いて見えているのですが 他の人には うすよごれたボロボロの水差しに見てていたのです。
お母さんは「捨てなさい」と言いましたが アクアは「いやだ。私の宝物なの」
といい お母さんに見つからないようにこっそり部屋の片隅に隠しておきました。
実はアクアは他の人たちが持っていない能力を生まれつき持っていたのです。
他の人たちには見えない世界が見えていたのです。
アクアは 夢の中で「世界をより良くする方法」というメッセージを
何度も受け取っていたのです。
それは「古い方法にこだわる必要はない。新しいことを探して
あなたの思うままにチャレンジするといい。」
という神様の言葉でした。
ですが そんなアクアを村の人たちは「変わった少女」という目で冷ややかに見ていたのです。
それからしばらくして 季節は夏になりました。
ある日、猛烈な暑さが村を襲い、土地は干上がり、作物は枯れ 人々も飲む水もなく困り果てていました。
その時 アクアはあの魔法の水差しを今こそ使う時だ悟ったのです。
魔法の水差しにこう語りかけました。
「水差しよ 私たちに 水を引き寄せておくれ。」
そう唱えると なんとその水差しは 大きな水瓶になり その水瓶からどんどん美しい水が湧き出てきたのです。
村人たちは この水瓶から湧き出る水に歓喜し よろこびの声を上げたのです。
アクアの水差しのおかげで豊かに水が湧き出て 作物も新しく芽吹き
豊かな自然が蘇りました、
このことが 村人たちの心を動かし、アクアのおかげと彼女のことを受け入れられるようになりました
アクアはその後も この不思議な魔法の水差しを使って 村のさまざまな危機を救いました。
それまで村人たちからは 「変わった少女」と少しバカにされていたのですがいつしか女神のようだと 尊敬される存在になりました
こうして、アクアの名前は王国ゾディアにも広まりました。
時が経つにつれて、アクアの知恵と不思議な魔法の水差しは国境を越え 他の星座の国にも広まりました。
彼女は国境を超え １２の星座を旅し、さまざまな土地で人々を助けました。
そして 行く先々でアクアは 自分の持っている能力や知識を出し惜しむことなく分かち合ったのです。
アクアはゾディアのシンボルとなり、革新の精神を持つ水瓶座の女神として知られるようになったのです。
彼女の伝説は、どこにいても、どんな状況でも、知恵と想像力を使えば世界をより良くすることができるという希望のメッセージとして人々に語り継がれて
いきました。
おしまい
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