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【実話シリーズ】私に起こった出来事28話になりませんでした

前回のお話はこちら

秋も深まり マンションの理事会は 次期理事への引き継ぎと
総会の準備に入って行きました。
とは言っても 管理会社の社員さんが下準備も整えてくださるので
ほぼ任期中の仕事は終わりに近づいていました。
「あと何日で解放される」内心この役目が終わることを待ち望んでいました。
そして調停の期日を待つだけとなりました。

一方職場の仕事は忙しかったのですが順調に進み 毎日充実した日々が
続きました。
一時期は早期退職をしようかと悩みましたが
新しくきてくださった職員さんが一生懸命仕事をしてくださるのを見て
私も励みになりました。
それなりに悩みや トラブルはありましたが 
周りのスタッフに助けていただいたり 協力してもらったりして
なんとか乗り越えることができました。


調停申し立てをしてから しばらくして 相手方からの答弁書が弁護士事務所に
届きました。
こちらの申し立てには一切応じないという強固な姿勢を崩さない内容でした。

こちらにしたら 工事不備を疑う証拠を調べ これ以上ないくらいの資料を揃え 第三者となる建築士の意見書も添えた上での申し立てでしたが 話し合いには
応じないの一点張りでした。

ですが調停の場面では裁判官を通じての交渉になるので
少しは進展するのでは・・・と 淡い期待を抱きながら期日を待ちました。

年末のあわただしいなか  弁護士事務所から調停期日の決定が知らされました。
急に来るのだと・・・ちょっと驚きました。
仕事の繁忙期でしたので 弁護士にお任せして裁判所には行きませんでした。
結果は調停の後すぐに連絡しますとのことでした。

調停の翌日 弁護士から結果の報告がありました。
正直厳しい内容であることは予想がつきましたが
予想を遥かに超えた 話にならないような 内容でした。

ざっくりいうと
「調停の場では話し合いに応じない。訴訟の場なら応じても良い」
そんな内容でした。

当マンションと同じような問題を他にも多数抱えているとのこと。
これは憶測ですが 一つ認めたら全て認めざるを得ない状況で
どの案件にも同じ対応をしていることが想像できます。

調停中の様子も裁判官が異例の対応と驚くほど
話し合いの余地のない内容だったと報告を受けました。

なんとなく 厳しいことは分かりましたが この先どうするか・・・
引き継ぎ時期になり この問題を継続し訴訟を起こして交渉するかまたは
これで交渉を打ち切るのか?
重要な決定を迫られていました。
なんとか 総会までに方向性をはっきりさせる必要があります。

街ではクリスマスや正月のはなやかな ムードが漂っていましたが
気の休まらない年末年始を迎えることになりました。

続く


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