エッセイ
こんばんは、もしくはこんにちは。
この記事は夜に書いています。
先日、FRIDAY NIGHT ESSAY CLUBワークショップに参加し、それを踏まえてエッセイ提出してみましたが…
残念ながらセレクトの中には入りませんでしたー!!!
ということで!さっそくこのnoteで供養すっぞ!!!
以下からご覧ください。
タイトルは、ロシア人との夜です。(暫定。ちょっと変えたい。)
————————————————-
金曜の夜は何度もやってくるけれど、この夜は2度とやってこないかもしれない。
…書店で本を見ていた。私は小説が好きだ。暇つぶしの手段のひとつが書店に行くことだった。
雑誌をぱらぱらと見ている。お目当ての推しの姿を見つけてテンションが上がる。
食い入るように見ていて、しかも、わたしはヘッドホンをしていた。だから、横から話しかけてくる存在に気づくのは、周囲より一歩遅かったかもしれない。
『その女性が好きですか?』『どこが好きですか?』『その女性になりたいと思う?』
…外国人であるようだが、怪しすぎる。普段ならすぐに無視して立ち去るところ、今回は好奇心が勝利した。なんだこいつ。
わたしは好奇心が強いのかもしれない。好奇心が強いばかりに、詐欺師に2万円を吸い取られるのだ。そうだ、これは悪いことじゃあない。
わたしはヘッドホンを外し、『何が聞きたいんですか?』とはっきりと聞いた。彼は、『周りに女性がいないからー、職場でも僕1人だし、僕社長だし。
女性の話を聞きたいと思ってさ。』
やっぱり怖いな。そう思っていると、彼から、聞きたかったであろうことがするすると出てきた。『あなたは子供が産みたいですか?』【いいえ。】『そしたら日本は滅亡するよ!』『みんなマスコミ鵜呑みにしすぎじゃない?』【私の祖母がそうですね。私も怖いです。】『そのマスク、外した方が良いよ!免疫がつかなくなって、風邪をひきやすくなるよ。』【難病の人の介助をする仕事をしてるので、マスクは人混みの中ではつけておくよう言われてるんです。】
なぜか、マスクの件だけ納得してくれなかった。なんでだよ。
【そんなに女性に話を聞きたいなら、やみくもに声をかけるより、アンケートをとる方が良いのでは?】の問いも無かったことにされた。なんでだよ。都合の良いことしか聞かないとかじゃないよね?あくまで声掛け戦法なのか?
そうやって話をしていると、彼は聞きたいことを聞き終わったのか、『じゃあ僕はこれで。お気をつけて。』と帰っていった。
もう書店にいるのは充分だ、と感じたので、帰ることにする。途中、良さげな古本屋を見つけた。なのに、なんと閉店間際だった!…あの社長のせいで…!と思う気持ちを飲み込む。
その飲み込んだ気持ちを今ゆっくりと吐き出した。
———————————————————
おわり!
またもう一つの方も載せるかもです。
ではでは。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?