春分とバレンシアの火祭り
42年の人生で3回海外旅行へ行っています。
最後の1回は2014年3月ですでに7年前。
南スペインを2週間旅行しました。
スペイン語学科を卒業したのに、スペインに関する知識はほぼ皆無。
「アンダルシアに憧れて」に憧れてという動機だけで旅しました。
(近藤マッチじゃないですよ、本家マーシーですよ。)
その年の1月で会社を辞め、
ちょっとあったかくなって旅行しやすいだろうという理由で3月の旅行になり、たまたま、バレンシアの火祭りの時期に当たりました。
バレンシアの火祭り、ファジャス(Fallas、Falles)と言い、
語源は松明で、今は祭り最終日に燃やされる張り子の人形を表します。
バレンシアの守護聖人、サン・ホセ。
(聖ヨセフ。イエスの養父。職業は大工)
家具作りが盛んだったバレンシアで長い冬が明けた3月、
大工や家具職人が古道具やかんな屑を燃やしていた習慣が起源で、
サン・ホセをたたえ、誕生日の3月19日に人形が全て燃やされます。
つまり、春分前に全てを終わらせて、
春分の日に新たに生まれ変わってスタートするお祭り。
NHKでこの火祭りの特集があったのですが、
その番組内での街の人の声が、まさに春分を表しています。
・ファジャスを燃やして新たな気持ちで春を迎える。
・ゼロから再出発して新しいファジャスをまた作る。
・終わりましたがまた始めます。
始まりと終わりがあるのです。
・燃やされるために作られたのです。
不幸なことや悪いことを捨て去り
新たな喜びを迎えるために燃やすのです。
・終わってすぐは悲しい気持ちになる。
でもそれは喜びでもあります。
新しい年の始まりでもあるからです。
振り出しに戻ってまたがんばろうという気持ちになる。
祭りへ向かうときの胸の高鳴りや
祭りが終わったときの切なさや
創作物を燃やす火を見て浄化される心情は、
時を超えて海を越えて人類共通ですね。
今週3/13は魚座で新月、
来週3/20は18:37に春分の瞬間です。
私も要らないものは終わらせて、
新しい始まりを迎えたいと思います。
※今年2021年のバレンシアの火祭りは、昨年に続き中止だそうです。
さて、私がバレンシアに滞在したのは2014年3/11~3/14まで。
クライマックス前にバレンシアを後にしています(もったいない汗。)
でも、街はすでに興奮状態で、鳴り響く爆竹も味わえましたし、
イルミネーションの点灯式やブラスバンドの演奏にも立ち会えました~。
バレンシア最終日、
宿を出たらすぐ前のルイ・ヴィトンの店が壊されてました。
治安悪すぎ汗。
バレンシアの後はバルセロナへ。
写真はカンプ・ノウスタジアム。
ちっさいけど黒い点の中にメッシとイニエスタとシャビとネイマールとスアレスがいます。
バルサ黄金時代です。
このときのバルサをこの目で見れて良かった~。
イニエスタのポスター、かっこいい!
最後に親バカが発動しますが、
我が家の一人っ子長男、春分の直前に生まれております。
サン・ホセのご加護を受けてるかな~
バレンシアと縁あるかな~
なんて都合良く解釈。