日本での高校生活が始まった

こんにちは!

私は5年間海外生活をしてきた、いわゆる「帰国子女」です。

お父さんの仕事の都合で海外のインター校に行かせてもらって、英語を身につけることができたのはもちろん、全く違った国籍、文化、宗教、考え方を持ったかけがえのない友達がたくさんできました。姉の、インター校を卒業して海外大学に進学していく背中を見送って、心のどこかで自分も当たり前のようにこのままインターを卒業して海外大学へ行くんだろうな、、、と思っていました。

が、!

ほんとにほんとに急に、帰国することが決定したんです。

本帰国が決まって、日本の夏休みが明けると同時に日本の高校に編入することになりました。どこの学校にするか決めるに当たって、たくさん悩んで、永遠と涙を流しながら過ごした日々が懐かしい。あの時の自分は、ぐらぐらの不安定な道をずっと俯いて歩いていました。いつになったら、しっかり安定した道に辿り着いて上を向いて走れるようになるのかなってずーっと考えてました。

自分はこのブログを読んでくれたら分かるように、科学、特に物理に興味を持っています。どんなに大変でも必死に勉強して、自分の好きなことを続けたい。と思っていたところでの急な帰国。

このまま海外の学校で勉強を続けられたら、今まで多くの人が歩いてきた道をただひたすらに歩き続ることで海外大学への道にたどり着けるのに、、、
日本の学校に入ったら、今まで人が歩いたことのないような、獣道にすらなっていないような道を一歩ずつ、落とし穴がないか確認しながら進むような人生かな、と想像して、怖くて怖くてたまりませんでした。

引越し、新しい環境、と言う考えは嫌いではなくむしろ好きで、新しい友達を作るのは楽しみだったんですが、全く未来が見えなくて、これからどんな生活が待っているのか想像ができなくて、お先真っ暗で、ただただ怖かったです。

そんななか始まった高校生活。
それは、思っていたよりも過酷でした…友達できて楽しいですけど!
まず、海外大学を目指す同士がすごく限られていることにショックを受けました。やっぱり日本の高校からは日本の大学を目指すのが一般的ですよね。
そしてやはり日本は受験競争国。長すぎる課題、毎週のようにある小テスト、急にやってきた中間、そして疲れがピークを達した時に訪れた期末試験。。。本当に目まぐるしい日々でした。ブログを書く時間もなく、電車での通学時間でもノートや教科書を読んで、1秒たりとも無駄にできない、、!とインテンシブな毎日を過ごしていました。

そんな日々の中で気がついたことがあります。

引っ越す前に不安だった、「みんなの歩く道を逸れること」は実は自分にとってプラスだったのではないか、と。

誰も歩いたことのない道を歩く方が、意味のある人生になるかもしれないってことです。

海外の学校で、卒業生とおんなじ方法でひたすら勉強をして、過去問を覚えて、固まった道を一歩ずつ全くおんなじように歩いて、努力をすれば確かに大学にスムーズに入れるし、キラキラした大学生活が待っていたかもしれません。

しかし、あえて道を逸れて見えた景色があります。

今歩いている道は草が生い茂っていて前(未来)は見えないけれど、この景色は海外の学校にいたままだったら見えなかったと思います。自分から道を切り開いていくのは勇気がいるけれど、まだ誰も挑戦したことのないような道を歩く方が、コンクリートのように固められた歩きやすい道を歩くよりもよっぽど自分らしくいられるし、新しい発見を次々にすることができます。

それに、自分の好きなことを追い続ければ、道はどうあれ、ゴールがどこであれ自分にとってマイナスにはならない、と思います。夢は一つに確定しなきゃいけないわけじゃないし、道は一本に限られているわけでもありません。道を逸れて迷子になってしまってもそれがゲームオーバーってわけではなくて、軌道修正はいつでもできるし、なんなら道を自分で作ってしまってもいい。

絶対テストでいい点を取らないと!!とテスト前には思ってしまうことは当然だと思いますが、結果だけで人生が完全に決まってしまうわけではない、と今回悟りました。頑張れるところは一生懸命やって、それでいい結果が出たらとても嬉しいですが、悔いが残らないくらい頑張って結果が悪かったら、違う方法で、違う角度で新しいことにチャレンジすればいいんです。

海外高校から海外大学へ、という道を歩くことはもうできませんが、海外大学へ、という道は閉ざされたわけではありません。遠回りでも、たとえその道を歩くのが何倍も大変でも、道はつながっている、と信じて日々頑張っています。

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