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SRPのKハイボードは脳死でCBを打っていいのか

注意:この記事は初心者向けの記事となっております。

初めまして、astroです。
知人からよく質問を受けるので記事にしていこうと思います。

ある程度ポーカーをやっていると
「Kハイボードでオリジナルだからポットの1/3のCBを打った」などよく聞きます。
今回はそのCBが正しいのかについて書いていこうと思います。

シチュエーションはUTGvsBB、BTNvsBBの2パターンをまず見比べてみます。
それぞれレンジはwizardのNL50 GGのレンジを使用しています。

1 均衡戦略

・UTGvsBB
BBのチェックに対してUTGはすべてのハンドをベットしています。
(黄緑がチェック、オレンジが小さいベット、紫がオーバーベットとなっております。)
これは予想通りだったのではないでしょうか
このシチュエーションにおいては、脳死でCBをしてもよさそうです。

①UTGのアクション


・BTNvsBB
こちらはレンジ全体の70%でベットしています。
逆に言うとレンジの30%はチェックすることが均衡戦略です。
みなさんはBTNで脳死CBを打っていませんか?

②BTNのアクション


ちなみに筆者はこのシチュエーションでほぼ脳死でCBを打っています。
本日はそのプレイが正しいかどうか考察していきます。

2 エクスプロイト


ここから先は実戦でのプレイを想定するためPioSolverを使って検証していきます。
(レンジは同じものを使用)

下記の画像③は先ほどのBTNの均衡戦略通りの頻度で小さいCBを打たれた時のBBのアクションになります。
レンジの約12.5%でレイズをしています。
バリューはセットやツーペア、TPGKなどでレイズ
さらにA4s,A2s,54s,65s,76sなどのバックドア、63s,53s,43sのボトムヒットの一部でレイズをしています。
普通の人間はここまでレイズするのは難しく、チェックレイズはバリューに寄っていると想定し、ブラフの一部(正確には5コンボ分)を減らして再計算させます。画像④

③BBのアクション vsSmallCB


④BBのアクション ブラフ減


その結果、画像⑤のようにすべてのハンドで33%のCBを打つことが最もEVの高い戦略であることが分かります。

⑤ BTN ノードロック後のアクション


3 まとめ

今回実戦での相手のプレイヤーが均衡戦略よりもパッシブであるという想定でエクスプロイト戦略を計算してみました。
パッシブな相手に対しては全ハンドでCBを打つことが肯定されることが分かりました。
ただBTNの均衡戦略を知らず脳死でCBを打つのではなく、均衡戦略を知ったうえでエクスプロイトを考えるのが大事だと思っています。


最後まで駄文を読んでいただきありがとうございました。
初心者向けということであまり難しい用語は使わないように書いてみましたが、わからない用語や書いてほしい内容などあればDMください。


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