A1 mini で0.8ノズル使いはじめました

Bambu Lab A1 mini はノズル交換が簡単ということで0.8ノズルを試してみました。

結論

・造形速いし精度も悪くなく、いい感じ。常用ノズルにしようかな。
・A1 miniに0.8ノズルはもったいない気もする。


はじめに

3Dプリンタの悩み点として造形時間の長さがあります。太いノズルを使うとレイヤー数が減り、パス長が短くなるので造形時間が短くなります。なのでKP3Sのときから0.6や0.8ノズルに興味があったのですが、ノズル交換が面倒で試してませんでした。

太ノズルへの期待と結果

期待:造形時間短縮

はい、短くなりました。ただ、期待したほど短くなりませんでした。
0.4ノズルで線幅0.4、レイヤー高さ0.2のとき、体積Vを印刷するのにV➗0.4➗0.2=V➗0.08=Vx12.5のパス・層が必要です。
0.8ノズルで線幅0.8、レイヤー高さ0.4だと、V➗0.8➗0.4=V➗0.32=Vx3.125のパス・層で済みます。
つまり、12.5➗3.125=4倍一気に造形するので4倍速を期待します。

結果:約1.5倍速

当然ですが、モデルによります。たとえばこんな感じの直径119mm、高さ127mmの壺状のモデルをPLAで造形する場合で比較してみました。

Bambu Studioでのスライス結果の予想造形時間を比べると(実際には印刷していませんが)
0.4ノズル:1時間49分=109分
0.8ノズル:2時間45分=165分
となり、1時間も短縮されました。かなりの短縮ですね。ただ比率でいうと1.51倍速で期待した4倍には遠く及びませんでした。

考察:MVSの上限で制限される

今回初めて知ったのですが、Bambu Studioのフィラメント設定に「最大体積速度」と言う項目があります。Maximum Volumetric Speed:MVSと言うそうです。(これまで使ってきたCURAにはありません。たぶん)
こちらに詳しい説明があります。

私が理解したところでは、フィラメントが溶ける速度を超えて印刷できないよ、ってことのようです。上記ページを見るとPLAだと15mm3/s程度なので、
0.4ノズル:15➗0.4➗0.2=187.5mm/s
0.8ノズル:15➗0.8➗0.4=46.875mm/s
が印刷速度の上限になります。


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